事件の裁判ニュースで、
最近、この単語を耳にする機会が増えたけれど、
聞く度に私は、イヤな気持になる。

保護責任者

老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者
という意味らしい。

例を挙げれば、

法令=親権者(民法820条)、扶養義務者(民法877条)、
事故で人に重症を負わせた者(道交法72条1項=最高裁S34.7.24)

だそうな。


つまり、
脳幹出血を発症して、
1種1級の障害者、そして要介護5のカツを、
夫としている私は、正真正銘の保護責任者、という訳で。

何だか重た~い気分になってしまう。



そりゃあ家族やし、夫やし、
一緒に暮らしたいと願って自宅介護に踏み切って、
本人も頑張ってリハビリに精を出してて、

暮らし始めた頃に比べたら、
天と地ほど状況は変わってきたけれど。
(何しろ最初は、二人暮らしなんて、絶対に無理って言われたからね。)



それでも「普通の暮らし」からは程遠い。

そして、そんな生活を、
続ける事は難しい。



いわゆる「介護うつ」ってヤツに捕まって、
かなりのすったもんだをした事もある。

病院に行っても、体調不良の原因はストレスだと言われ、
でもそのストレスを、解消する術はなく、

ただ、出口の無い迷路で、立ちすくんでしまって、
これから私、どうしたら良いの?

とか、

私はいったい、何の為に生まれてきたの?

とか、

とにかくもう、グルグルと回る悪循環の思考の渦に、
飲み込まれて溺れてしまいそうになったよ。




そう言えばその頃、
カツが、こんな事を言ってた。

もしも今、お前が倒れたら、
俺はお前の死体を眺めながら、
糞尿まみれで餓死するんだろうね。

余裕の無かった私は、
そうだね、ゴメンネ、とつぶやいていたよ。




だから私は、
世間とか、政治とか言ってる人達には、

偉そうに言うな!

と言いたい。



そして、不安まみれで闘っている人達には、

頑張りすぎないで!

と言いたい。




もしもあなたの、
レッドシグナルが点滅している様だったら、

保護責任者なんて、かなぐり捨てて、いつでも、
あなたの「あなた自身でいられる世界」に帰って良いのだよ、
と伝えたい。

例え、あなたがそうしたからと言って、
あなたが責められる事は決してない、と伝えたい。




そしてね。




そうやって、
逃げ場があるんだ、と知る事。




それこそが、
この「長丁場」を乗り切る、
「ちょっとした裏技」だよ、と伝えたい。

自分を大切に出来なければ、
誰かを大切には出来ないからね、

自分本位で良いんだよ、と、
全ての同志に伝えたい。