まだ亮ちゃんが逃亡する前の話だ。夜中の2時、客が誰もいない中、店にひとりのチンピラが入ってきた。

はいっていきなり焼酎のボトルをいれてくれた。

なんだこのチンピラ。いい客じゃないか!!(鏡月4000円)

ぼったくりバーは健在。


兄ちゃん、一緒にのめや!

ありがとうございます!

亮ちゃんは飲ませてもらえなかった。

彼の名はオサムというらしい
年は25歳。

話してくうちにチンピラ伝説を聞かされる。

おれは昔この地域の喧嘩チームの頭だった。
おれのダチはヤクザと不良ばっかり。
おれはだいたいこの辺のヤクザは知り合いだ。誘われもよくする。

非常にめんどくさいと思いながらおれはびびっていた。なんか本当っぽくて。

そこにタイミング悪く系列店のスナックのゆーきというコがひとりでのみにきた。


案の定、オサムは彼女もこっちでのめ!おごってやるから。

こりゃまた長くなりそうだと思いつつ三人で飲み直した


オサムはベロンベロンになり、ゆーきに二人で飲みに行こうとしつこく誘った。
完全にゆーきは嫌がっている。
自分は空気をよんでこの子、僕が帰り送るようにママにいわれてるんですよっていった。

オサムはおれにそんな口いけんのか?といった

おれはすいませんと謝った。完全にびびった。

とりあえずお会計だけお願いしますというと

今ないから漬けておいて。

おまえ初めてきた店でつけれる訳ねーだろボケが!おれはいってない。そう思った。

亮ちゃんはわかりました、電話番号だけお願いします。だって。 やばい亮ちゃんもびびってる。

オサムの勝ち

オサムは番号をかくと、無理やりゆーきの手を引いて店をでた。
ゆーきはおれに助けを求めた。

いつもは生意気で憎たらしい小娘が。

おれは意を決していった。やめてください、警察沙汰になりますよって。

意外と聞き分けよくゆーきを解放してくれた。
とりあえず、ゆーきを店に戻しおれはオサムをタクシーを捕まえてのせた。

するとオサムは本性をだした。タクシーの運転手に意味もなく殴りかかったのだ。そして外にでてフロントガラスに乗り、蹴る殴るの大暴れ。
頭にきたタクシーのおっちゃんは車を急発進させて逃げていった。
オサム軽傷で立ち上がる。

オサムと目があった。

死神みたいな目をしてる。






おれはダッシュで店に逃げ店の鍵をしめた。

オサムは追いかけてきた。
ドアを蹴っている。

でてこいクソガキ!ゼッタイおまえだけは殺す。

亮ちゃんに警察に電話するよういった。

その瞬間、オサムは渾身の一撃でガラスのドアを破壊した。
やばいぞこれは。もう手を伸ばして内鍵を開ければ入れる状態。
オサムはバカだった。気づかずその隙間から顔を出しているだけ。かなり笑えたけどこらえた。

開けろー開けろー!殺してやる!オサムは死神からバイオハザードのゾンビになった。


ゆーきは完全にビクビク震えている。一瞬だけかわいくみえた

亮ちゃんはよく見ると拳にライターを握っている!


おれは二人に勇気をもらった

おれは鍵を開け、オサムにおれをやりたいならやれといった。その代わり、外でやれと。


オサムとおれは下におりた。

おれはけっこうボコボコに殴られた。でもパンチが弱い。

完全にオサムは酒で弱っていた。

いける!いけるぞこれは!

でも顔面を殴るのはやばい。後で警察がきたらおれも捕まる。

機転がきいたおれはオサムを大外狩りチックなやつで倒して腹を蹴りまくった。

すると横から足がもう一本でてきた。


横をみると亮ちゃん乱入。

おい、もっと前にきてくれよ亮ちゃん。

すると周りをみるとヤジウマが集まっている。

やばいぞ!

そこに警察到着。

ちゃんと事情を話した。

警察はわかってくれた。

おれと亮ちゃんはママに説教をくらっただけで済んだ。







よくよく知り合いに話をきくと、そこらじゅうの店で出禁になってる酒癖のわるいやつだったようだ。

だからこの店にきたのか。納得納得。。
その日も客はこない寒い夜だった。
暇すぎてDVDで接続されていたテレビでアイロボットをみていた時だった。

階段の音がする!!

客だ客がきたぞ!!

すぐに立ち上がり、起立をしたおれ

ガチャン

いらっしゃいませ!お一人様ですか?

おれ亮だけどよろしくね!

はっ?

あれ?ママからきいてない?今日からここで働くんだ!よろしくね!

なんもきいてないおれ

ママに確認の電話を外にでてしたおれ

あーごめん!今日だったか。ひとりじゃ無理っていったから探したんだよ!もう仲良くやってね!バイバイ! だって


見た目は完全に35くらいのおっさん。城みちるにそっくりの。イルカに乗った少年だっけ?

早速ミーティング。

もう面倒くさくなったおれは亮ちゃんを勝手に店長に任命。

好き勝手やってください。ママがおれにいったようになすりつけた

で、僕はその下で働くんで金の管理もすべてお願いします。
その日、ニートの亮ちゃんは速攻で店長になった。鰻登りの出世。

いい人そうだしこの人ならちゃんとやってくれると思った。

まず、亮ちゃんはお金はどこ?っていった

あそこにあります。でももう小銭しかありません。


えー??どうすんの?


わかりません。亮ちゃんがどうにかしてください。

完全に身勝手なおれ


亮ちゃんはママにお金をもらいにいった


二万ゲットだぜ!!戻ってきた。

その日から亮ちゃんはその地域の生まれのため、友達をいっぱい呼んでくれた。しかも料金は安くせずに。

おれは変わらず友達を2000円飲み放題で呼んでいた。それだけはガク割で亮ちゃんに許しをもらった

二人の頑張りもあり、ママもスナックの客をアフターで連れてきてくれたりして店は軌道に乗りはじめた。


亮ちゃんも店で大好きな浜崎あゆみの歌をガンガンにかけてノリノリだった。

3ヶ月くらいが経ち、売上もプラスでお金は二万から二十万くらいに増えた。



その矢先、事件はおきた


ママから電話。亮ちゃんが店の売上金を持って逃亡しました。
大学のとき、バイトでバーテンをやっていた。

教習所で出会ったスナックで働いてる女の子に紹介されて。
オーナーはスナックとバーを両方経営してるいる40歳くらいのママ。ママはスナックメイン。

今までバーは閉めていたらしく酒のサの字も知らない未成年のおれをいきなり店長に任命した。
ここに酒のレシピだいたい書いてあるから適当にやって。値段も自分で決めて好きなようにやっていいから。
給料も売上から自分で抜いていいし、定休日も自分で決めて。

なんて適当な店だ。最初に五万を渡され、ふやしてよドキドキって優しく手を握られたぬくもりは今でも覚えてる。

まず、酒をおぼえなきゃいけない。最初は店を閉じかなりまじで勉強した。
シェイカーを振る鏡にうつった自分。意外とかっこいいなんて思いながら。

看板の電気をつけ、いざ開店。
お通しは市販のキムチとウィンナー。1000円。

ドリンクはオール500円。

フードはなし。持ち込みOK。
完全、ぼったくりバーを経営したおれ


客なんてくるわけなかった。
暇すぎるし、友達を飲み放題2000円で呼んでいた。

おれも混ざってのんだ。酒も友達にセルフでやらした

そんな日々を繰り返し、もらった五万はおれの給料に変わった。

おれはママにこの店自分じゃやっていけませんっていった。
ママはりょうちゃんというおっさんを助っ人として副店長としていれてくれた。


次回 りょうちゃん暴走