公立プリスクールで特別支援学級に入るために | akkoのブログ

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自閉症の息子(3歳3ヶ月で診断、現在5歳)のこと、アメリカ生活のこと、私のこと、私が好きなことについて綴っています

3歳児検診で、自閉症のスクリーニングに引っかかった弟くん。

 

主治医にまずアドバイスされたのは、学区のDistrict officeに連絡する事でした。ここから、長いプロセスが始まります。

 

 

1、アセスメント

 

主治医にもらった雛形を使って、メールを送ると、担当者(スクールサイコロジスト)からすぐに電話がかかってきました。そして、住所を確認されて、数種類のアセスメント用紙が送られてきました。

 

アセスメント用紙は分厚くて、しかも3冊くらいあって、それを辞書を引きながら記入するのが大変で。

 

この時は、私はまだ、弟くんは自閉症では思っていないので。自閉症じゃない事を証明してもらうためのプロセスと思っているので、めんどくさーと、2週間ほど放置していたら、再度電話がかかってきて、「どうなってますか?早く送り返してください」と言われました。

 

後から分かったのですが、依頼を受けてから60日以内にミーティングをする事がカリフォルニア州の法律で決まっています。担当者は後の日程調整にも、その事をすごく気にしていました。だから送った日にちが記録として残るメールが、連絡手段としてよかったんですね。

 

やっとこさアセスメントを送り返すと、次の段取りについてメールが来ました。

 

 

2、現在通っているプリスクールに、行動観察に来る。

 

弟くんは、この時点で2つのプリスクールに通っていました。週2回は現地校(英語)のプリスクール。もう一つは日本語のプリスクールで、やはり週2回。

 

そのどちらも30分ほど見に来て、お友達とのやりとり(言葉や行動)を細かくメモしていきました。本当ならサークルタイムでの振る舞いなども見て欲しかったけど、時間の融通が聞かず、どちらも自由遊びの時間でした。

 

また、それぞれのプリスクールの先生に対しても、マークシート方式のアセスメントと、書き込む形式の質問用紙を渡されました。

 

 

3、特別支援学級の教室で、直接アセスメントを受ける。

 

スクールサイコロジストと、スピーチセラピスト、エデュケーションスペシャリストの3人が、それぞれ担当の分野をアセスメントします。絵を見せながら、「うさぎはどれ?」「ライオンはどれ?」と聞いたり、ハサミが使えるかやらせてみたり、結局2時間近くかかりました。

 

弟くんは、この時点で英語ができなかったので、日本語の通訳をつけてくれました。

 

私はその間、しばらくは同席して横で見ていましたが、さらにアセスメントがあると渡されて、記入したり、さらに聞き取り調査を受けました。

 

 

4、ミーティング

 

この、とてつもなく長いアセスメントの結果、どんなサービスが受けられるのかを知らされるミーティングです。

IEP Meetingと言います。IEP( individualized education program) とは、個別教育プログラム。

 

発達に遅れがあったり、障害がある子供が対象。

 

このミーティングで支援が必要と判断された場合、課題を策定して、それが出来るようにプログラムを組んでくれます。

 

ミーティングには通訳も手配してくれます。

それは後々、言った言わないとか、聞いてないとかのトラブルで、訴訟されないための予防策でもあるようです。

 

 

5、IEP ミーテイングの結果

 

これまでのアセスメント結果を逐一細かく説明され、弟くんは自閉症の子が示す、典型的なグラフを示していると言われます。

 

だけど、特別支援教育を受ける基準には達しない、との事。

 

 

事前の話では、学校でサービスが受けられない場合、別のサービスを教えると言われていたので、それは何ですかと尋ねると、

 

答えは「自閉症のホームページを見てください。」の一言で終わり。

 

そして、次に言われたのは、「他に質問がなければ、ここにサインしてください。」

つまり、これですべて終了の意味。

 

私も夫も何をどうしていいのかわからず、言われるがままにサインしてしまったのでした。

 

本当ならば、「ちょっと持ち帰って考えさせてもらえませんか?」と言って、その場でサインする事を断固拒否。

 

再度作戦会議を開くのが正解でした。

 

 

でもこの後、大ドンデン返しが起こります。これはまた、後日、書きますね。