日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■ドジャース大谷 自ら連れてきた通訳の

 賭博醜聞なのに「謝罪ひとつナシ」の

 深謀遠慮

 公開日:2024/04/01

フリーマンと天を指すパフォーマンス

をする大谷(C)共同通信社


 本拠地開幕から2連勝と好スタートを切った

のが大谷翔平(29)のドジャースだ。


 日本時間31日の対カージナルス戦は先発の

山本由伸(25)が5回を2安打無失点、

5奪三振。

リリーフ陣が崩れてルーキーのメジャー初勝利

はお預けとなったものの、

ベッツに4戦連続本塁打が飛び出すなど、随所

に昨季まで11年連続でプレーオフに進出した

チームの底力は見てとれた。


 そんなドジャースでいまだに引っ掛かるのが

例の賭博スキャンダル。

それも26日に行われた大谷の会見に、違和感を

抱いた向きは多かったのではないか。


 「来ていただいてありがとうございます」

「僕も話したかったので、うれしく思います」

「ご理解をしていただいたのはありがたい」


 大谷は冒頭から、謝罪ではなく

「ありがとう」「うれしい」と感謝の言葉を

連発したのだ。


 「日本で会見があったとすれば、『お騒が

せして申し訳ありません』というひと言から

スタートしたかもしれません。開幕という

大事な時期にチームとナインを騒動に巻き込

んでしまったのは事実ですから」とは

米紙コラムニストのビリー・デービス氏。


■100%被害者のスタンス


 いや、開幕時にチームやナインを

「騒動に巻き込んでしまった」のはもちろん、

水原氏は大谷の元専属通訳で大谷自身が連れ

てきた人物。

大谷の説明が事実だとして、そもそも自分の

口座から約7億円もの大金がなくなったこと

に気付かなかったから騒ぎは大きくなった

わけで、日米どころか世界中を騒がせたのは

紛れもない事実だ。

感謝やお礼よりも先に、謝罪の言葉があって

しかるべきではなかったか。


 「大谷は罪を犯したわけではないので、周

りから謝ってはいけないと言われていたと思

いますね。会見を通して自分は100%、被害

者というスタンスでした。大谷の言っている

ことが事実かどうかはともかく、事件の流れ

を時系列に従って説明しただけ。あえて感情

的なことを差し込むのを避けていたように感

じましたね」


 こう言うデービス氏は

「公の謝罪はともかく、チームやナインに対

しては謝罪したと思う」と言うのだが、

特派員のひとりによれば、

「自分が取材する限りでは、大谷が全員の前

で謝罪をした形跡はありません。数人の選手

と個別に話はしたみたいですけど、何を話し

たのかは分からない。というか、会見後も

ナインとじゃれ合うなど、大谷の様子はいつ

もと変わらないように見えた」そうだ。


 大谷には自分に落ち度があったという自覚

がないのだろうか。

それとも自分も悪いという認識があっても、

あえて公にしなかったのか。


■米国で「謝罪すること」の重み


 野球文化学会会長で名城大准教授の

鈴村裕輔氏はこう言う。

「米国で一度謝ってしまったら、なんだ悪いの

はおまえじゃないか、おまえの責任だと、それ

以降は何を言っても言い訳と受け取られてしま

います。それどころか自分の非を認めるという

ことは何か隠蔽しているんじゃないかと、痛く

もない腹を探られることになりかねません。

米国における謝罪は、日本とはケタ違いの重さ

があります。なので自分はあくまでも巨額窃盗

の被害者、犠牲者なのだと強調する必要がある。

会見で大谷が言ったことが事実かどうかはとも

かくとして、あの場は自分の置かれた立場や

態度を鮮明にする、自分の態度表明をするとこ

ろだったわけです。質疑応答を受け付けなかっ

たのも、そのためですよ。チームやナインに

迷惑をかけて申し訳ないというのは、日本的な

心情。水原元通訳がベッツやフリーマンの口座

からカネを盗んだのであれば、迷惑をかけて

申し訳ないと謝罪の必要も生じるかもしれませ

んが、今回の事件は結果として大谷自身のこと

でもありますしね」


 アジア人初の本塁打王を獲得したパワーは

もちろん、大谷は頭の中身も日本人離れして

いるということか。


【転載終了】

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 前出の名城大准教授の鈴村裕輔氏がいう

ように、欧米では最初に謝罪してしまうと

こちらが悪いとなってしまうようです。


 特にアメリカでは、交通事故でも最初に

謝った方が悪くなってしまうから謝るなと。


 そして、記者会見の内容は時給30万円の

弁護士事務所の指示でしょう。


 国際社会では「郷に入っては郷に従え」

ですかね。