日刊ゲンダイDIGITAL

【転載開始】

■重症者数を連日更新
 …高齢者の感染拡大に“隠れクラスター”
 公開日:2020/12/01

 菅政権が「勝負の3週間」と呼び掛けて
から、2日で1週間。
新型コロナ第3波の勢いが止まらない。
深刻なのは重症者が急増していることだ。
右肩上がりで増え続け、歯止めがかかる
気配がまったく見られない。

 ◇  ◇  ◇

 30日の重症者数は、前日から10人増え
て472人となり、8日連続過去最多を更新。
この2週間で2倍になった。
「ECMOネット」によると、人工呼吸器を
着けた重症患者は11月1日の140人から
29日には271人へとほぼ倍増している。
重症者の治療は通常患者よりも3倍の
医療スタッフが必要とされる。
医療崩壊を避けるためにも、一刻も早く、
重症者数を減少に転じさせる必要があるが、
逆に増加している状況だ。

 この重症者急増はいつ止まるのか。
第1波では3月下旬に60人程度だった
重症者数は4月になってジワジワ増加。
5月1日をピーク(328人)に減少に転じ、
6月5日に100人を割った。

 この間、4月7日に7都府県に、16日に
全国に緊急事態宣言が発令された。
5月25日の解除までの1カ月半、国民は
「STAY HOME」や営業自粛に協力した。

 緊急事態宣言のような強い対策を実行して
も、重症者がピークアウトするまでに3週間、
落ち着くまでに2カ月もかかったのだ。

■重症者が減少に転じるのはかなり先

 菅政権が「勝負の3週間」――と、感染拡大
阻止に動いたのは先週だ。
第1波では、緊急事態宣言を発令しても、
ピークアウトに3週間かかったのに、今回は、
大阪、札幌の「Go To トラベル」の一部停止
や自粛の呼び掛け、東京都などの飲食店への
時短営業要請に限定されている。
これでは、うまくいったとしても、重症者が
減少に転じるのはかなり先になる。

 重症患者の中心は高齢者だ。
なぜ、十分に警戒しているはずの高齢者が
多数、感染してしまうのか。
厚労省にコロナ対策を助言する専門家組織は、
現下の感染拡大について
「潜在的なクラスターの存在が想定され、
感染者の検知が難しい、見えにくいクラ
スターが感染拡大の一因になっている」と
分析している。

 この見えにくい“隠れクラスター”が高齢者
への感染を広げているのである。

 医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏は
こう言う。

 「第1波では屋形船や昼カラなどに参加
した高齢者が感染しました。その経験を
踏まえ、高齢者は宴会やカラオケを控える
ようになりました。その結果、第2波では
夜の街、若者が感染の中心になり、重症者
数は第1波より抑えられたのです。第3波
でも高齢者は警戒を続けています。目立つ
のは家庭、病院、介護施設、老人ホームな
どで感染しているケースです。共通してい
るのは、ソーシャルディスタンスができな
い環境で、無症状の同居家族やスタッフか
ら感染していることです」

 いつになったら、第3波の出口が見えて
くるのか。

【転載終了】

**************************

 家庭内クラスターの多いのは、お父さん
が飲食で感染し、家庭に持ち込んでしまう
のでしょうかね?

 今日のニュースの医師のコメントに、
隔離を嫌ったり、会社からPCR検査を
受けるなと言われているなど、検査を
拒否する方が出てきているようです。

 しかし、PCR検査を拒否させる会社
なんてあるんですね。