日刊ゲンダイ。

【転載開始】

■小池氏狙う自民の急所 都議選争点に「レイプ問題」が浮上

<2017年6月8日>

「やっぱり加計問題が響いている」――。
都議選を控えた自民党の候補者が慌てている。
自民党への逆風が強まりはじめたからだ。

 都内の有権者に「現時点で投票先はどこか」――

を聞いた朝日新聞の世論調査(3、4日実施)は、

小池知事が率いる「都民ファーストの会」と
「自民党」が27%で同率1位だった。
4月の調査では、自民31%、都民ファースト20%と、
10ポイント以上の差をつけていたのに、

一気に追いつかれた形だ。

 自民党候補がショックを受けているのは、
都民ファーストの会の支持率がアップしたことより、
自民党の支持率が落ちたことだという。
加計問題が原因なのは明らかだ。

 小池知事も自民党の急所を突きはじめている。
日曜日(4日)都内12カ所を行脚した小池知事は、

応援演説の時、必ずこう切り出していた。

「いまもモメていますね。永田町と霞が関との間で、

やれ『書類があるのないの』『怪文書だ』などとやっています。

しかし基本は、資料はすべて残して置いておく。

それを公開するのが大前提ということにしてこそ、
新しい東京の大改革がはじまる。皆さま、いかがでしょうか」

 自民党は「決められない知事」などとネガティブキャンペーンを

張って、都議選を戦う方針だったが、加計問題が大きくなり、
逆に小池知事から攻撃されている格好である。

■自民大敗も

 いま、自民党候補が恐れているのは「加計問題」に加えて、
「レイプ問題」が選挙の争点になることだという。
もし、「レイプ問題」まで争点になったら自民党は大敗する

可能性が高いからだ。

自民党都連関係者が言う。

「安倍首相と個人的に親しいジャーナリスト・山口敬之さんから

レイプされた、と女性が顔を出して告発したことに対する女性

有権者の関心は想像以上に高い。逮捕状が出ていたのに、

直前になって上からの命令で山口敬之さんの逮捕が見送られ

たから、なおさらです。女性有権者の中には『首相と親しいから

権力によってレイプ事件が握り潰されたのではないか』と疑い、

顔を出して被害を訴えた詩織さんに同情する声も多い。もし、

小池知事が『自民党は女性の人権をどう考えているのでしょうか』
などと訴えたら、火がつく恐れがある。ただでさえ、自民党は国会

議員を含めて古い考え方の男性議員が多いから印象がよくない。

自民党は戦えませんよ」

 豊洲問題と東京五輪問題を都議選の争点にしないために、
小池知事が加計問題とレイプ問題を争点にしてくる可能性は

ゼロじゃない。
有権者の多くも、加計問題とレイプ問題に審判を下したいと

考えているはずだ。

【転載終了】

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 小池氏の政治を全面的に支持はできませんが、
今回の都議選は、「共謀罪、森友、加計、山口」問題を取り上げ、
「都議選敗北の責任は安倍官邸にあり」、
と印象付けていけばいいと思います。

 そうなれば、政治を私物化した現政権を、
自民党内部から崩壊させることができます。

 安倍官邸は、霞が関の6月人事を利用し、
文科省の解体する案も浮上しているとのこと。

 少なくとも前川氏寄りの職員を(私怨で)、
一斉に粛清する可能性も予測されています。