「教えに叶った生き方とは?」

◎汝等応当に一心に此の法を流布して広く増益せしむべし。

つづら折りの険しい山道を駆け下りる。初めはゆっくりと地面を探るようにして下りてゆく。道は急だ、慎重にしていても尖ったむきだしの岩を踏んだ時などは足から腰までズンとしびれが走る。木の根につまずいて、つんのめりそうになる。

「南無妙法蓮華経、お守りください」一足ごとにお題目を唱え駆け下りてゆく。ここは大阪の北摂の霊場といわれる妙見山である。毎日、山頂から麓の師匠のお寺までの山道を唱題しながら駆け抜ける。「えっ、荒行に入るの!」「大丈夫なの」行堂に入る決心をした時、誰もがそう言った。自分を妙見さまに試してもらおうと始めた修行である。これをやり通せれば、きっと荒行も大丈夫。山上いると九月半ばといえ肌寒く感じる。それでも走り出し三分もすると汗をかき出す。木や草がうっそうと生い茂り薄暗くひんやりとした道を身を縮めながら駆け抜ける。いよいよ山道の脇には民家が見えてくる。最も辛い心臓破りの登り坂が待っている。汗も出尽くして喉もカラカラ。唇も渇き切って大きく肩で息をしながら、やっとの思いでたどり着く。ある日、木にかぶれ病院に連れて行ってもらい治療を受けた。皆に心配かけ「もうやめたら」と忠告されたり、辛くてやめてしまおうと思ったことも度々あったが、この行をやり終えたことで「私にとっての荒行は既に始まっていたのだ法華経守護の諸天が何時もご守護下さっておられる」と感じられるようになった。こうした体験が荒行中での心の支えとなり無事成満の日を迎える事が出来たのである。日蓮聖人は法難をものともせずに一心に法華経を流布された。               中山観能さんの著書より

◎法華経と日蓮聖人の意思にかなう生き方をしたいですね。

=一乘会からのお知らせ=

8月21日、写経会(親睦を兼ねて納涼会を開催します)

お気軽にお越し下さい、お待ちしています

詳しくは一乘会のホームページをご覧ください。

⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ 

http://ichijo-123.net