中国「露店経済」巡り習近平主席と李克強首相がつばぜり合い
2020年07月19日 07:42 (配信日時 07月19日 07:05) NEWSポストセブン
中国の李克強首相が7月初旬、中国内陸部の貴州省貴陽市を視察した際、集まった市民に対して、「ここに来るまでに、いろいろと見てきたが、動いていない工場が多いようだ。失業者対策をしっかりとしなければならない」と感想を述べていたことが分かった。さらに、李首相は市民に「いま一番難しいことは何だと感じていますか」と質問。ある市民は「仕事がないことだ。コロナのせいで、仕事がなくなった。仕事を見つけることが一番難しい」との答えが返ってきた。
李首相は今年5月下旬から6月初めにかけて、新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞への雇用対策として、屋台などの「露店経済」の活性化を主張していた。だが、習近平国家主席らの反対で、露店経済を否定された経緯があり、この貴州省の視察で、習主席らの経済対策の失敗を印象付けようとしたとの見方が出ている。
中国メディア「新浪財経」によると、李首相は今月7日、貴陽市にある貴州省政務サービスセンターを視察。その帰り際に、センターの門の前で待っていた市民らのグループに、李首相は冒頭の質問をした。この答えを聞いた後、さらに、李首相は同じ質問を投げかけたところ、別の市民も「仕事がなくて、生活ができないんだ」と大声で返事したという。
しかし、李首相は市民の訴えには直接答えず、話題を貴州省の交通インフラ建設に切り替え、「交通インフラの建設で、仕事が増えるようになります。そのときには、みなさんが雇われるようになりますよ」との言葉をかけた。
さらに、李首相は「貴州省は動いていない工場が多いけれども、これからは失業者対策をしっかりとやります」と語り、首相としての決意をにじませたという。
この発言には伏線がある。李首相は5月28日、全国人民代表大会(全人代)閉会後の記者会見で「中国には月収1000元(約1万5000円)以下の人が6億人もいる」と語り、国民の約半分はまともな仕事がなく、貧困状態にあることを明らかにした。
その数日後、李首相は山東省を視察した際、コロナの中国全土への拡大によって、失業者が増大したが、四川省ではそれまで禁じられていた食べ物や品物を売る屋台が増えたことで、「新たに10万人雇用が生まれた」と称賛。「露店経済は庶民の生活の知恵であり、雇用の源泉だ」と述べて、屋台による「露店経済」を活発化するよう主張した。
ところが、1週間も経たないうちに、中国共産党中央宣伝部は「党上層部の意向により」としたうえで、各メディアに「露店経済」について報じることを禁止し、各メディアの露店経済に関する記事をすべて削除するよう通達。北京市政府も露店経済は「首都のイメージを損なう」と批判し、路上から屋台などを撤去した。中国国営の中央テレビ局も「露店経済、がむしゃらにやってはいけない」との社説を発表した。
党宣伝部や北京市政府、あるいは主要メディアは習主席の指示に忠実なだけに、李首相が推奨する「露店経済」に批判を批判するなど、間接的に李首相のイメージを失墜させようとする意図が働いているようだ。
https://blogos.com/article/472345/
中国では失業者が増える。
貧民が多いのは昔からで習近平の政策があろうがなかろうが変わらない。
露店は衛生上問題がある。
さりとて露店は中国の風景になじむ。
いたずらに禁止するものでもあるまい。
僅かな収入でも時そばの落語にあるように今なんどきだいなどと会話をしながらそばを食うのも味わいがある。