Funeral Wreath -410ページ目

【無邪気】1

*グレン視点



あいつは無邪気な子供だ。


初めはそう思った。


「無邪気」は「純粋」であり、時にそれは凶器になる。

自分の性格から言うと、その手のタイプはやはり苦手であった。


だがあいつは違った。「無邪気」で「純粋」だが、「思慮深く」、

「誠実」だった。

金の髪に翠玉の瞳。

さながら黒に染まった世界を照らす光だ。


そう、まるでかつての「彼女」のように。




午前10:14。


「グレン!」

何時ものように中庭に佇んでいると、何処からか何時ものように

ガサガサと草木をかき分けて現れる青年。

「・・・ジャックか」


長い三つ編に幾つも葉をくっつけながら満面の笑みを浮かべる

彼を見て思わず苦笑が混じる。

「なんだい、そんなに可笑しいかい?」

「・・・・・いや、そんなに笑ってはいないだろう」

やや拗ねたような顔をしてん~と私の顔を覗き込んでくる。

やがてふっともとの笑みに戻ると衣服の葉を払い落しながら

会話を再開する。

「君の苦笑は一般人の大笑いだからな。今のは結構

 大きいことになるんだよ」

「・・・・・・・・・・心外だ」

確かに「笑っている」ことを意識することは滅多に無い。

だがズバリ言われてみると妙な気分だ。


「・・・そうむくれなくても」

「むくれてなどいない。そして笑うな」

「まぁまぁ、照れるなって」

「照れてない」

「そうかな?」

「そうだ」


沈黙。

実際には30秒とかそんな程度だったろうが、10分ぐらい

そうして見つめあっていた気がした。

そしてその時間が決して悪くないとも思った。

緩やかな風に木々が揺れ、ジャックの長い髪を弄っていく。


耐えきれなくなったのか、沈黙を破ったのはジャックだった。

「面白いな、グレンは」

クスリと笑うと、彼は目を細め、穏やかな表情で私を見た。


ドクン、と鼓動が高鳴る。

これだ。時折見せる普段とは違う笑み。

(こう言ってはなんだが)年相応に大人びた、艶のある笑み。

何故それに自分が反応するのかはわからない。だが、


私はそれを綺麗だと思ったのだ。


そしてそれを少し、壊してみたいとも。


「グレン?」


考えに耽る自分に気づき、ジャックが手をのばす。

髪に触れんと近づくその手を


気付けば自分の手が掴みとっていた。






≫二人が(私の脳内で)くっつく前ですw

 意味不でスンマセン;;そして短いorz

 でも続く←