【Tie】1 | Funeral Wreath

【Tie】1

*ブレイク×シャロン(シャロン目線)

*GF11月号ネタバレ含+捏造











あと1年もたないなんて言わないで



私はもっともっと、貴方と一緒にいたいのに――






Tie】1






私は殆んどの日々を、貴方を待つことに費やしている。

貴方を想う事に費やしてしまう。




「―――――ふぅ、」


読んでいた書物を閉じる。

部屋に一人、サブリエに赴いた彼らの帰りを待っている。

窓の外は雲が広がり雪でも降りそうだった。

白いそれを想い浮かべると連想ゲームのように浮かぶ

「彼」の顔。
「・・・・倒れたりしたら承知しませんわよ」
曇った窓ガラスに手を添え少しでも早くその姿を見せて欲しいと願う。

その時ぽつりとガラス向こうに雫が走った。
「・・・雨?」

空を見上げれば予想に反して雨が降り出して来た。

雪が降るほど寒くなかったとしてもやはり濡れてしまうのも心配だ。

彼らが帰って来た時の為にタオルを用意させようと思い立つが、

ちょうど屋敷の門の前に馬車が止まるのを見て無意識に頬の緊張が緩んだ。

「よかった――――――?」

皆が順に降りてくる中、一人ギルバートに担がれて出てきた人物。

マントを掛けられ顔は見えないがうなだれて意識が無いようだった。

直感が意識に到達する前にシャロンは駆け出し、夢中で声を張っていた。

「誰かっ!急いで皆さんにタオルを!それから「ブレイク」にベッドを用意して!!」


あんな情けない状態になっているのは彼に違いなかった。


部屋を飛び出し階段を駆け降りる。一目散に玄関を目指し

皆の声が耳に聞こえた所で足を止めた。

「シャロンちゃん!」

息を切らし現れたシャロンに、気付いたオズが手を降った。

その笑顔に心なしか安堵を覚えるが彼の横に立つ従者が

抱える人物から目が離せない。

何故か緊張する身体を動かしその顔を覗き込む。

「すまない、俺が・・・・」

ギルバートが何事かを言い掛けるがそれも僅かに耳に入るだけ。

普段白い顔を更に蒼白にしたブレイクの顔に触れ、

ぺちぺちと軽く、しかし縋る思いでそれを叩いた。

「おいシャロン――」

「ブレイク・・・ブレイク目を覚ましなさい・・・・ッ」

完全に気を失っているのか。

悪い予感と焦る気持ちが思考を狭める。

自分では止められなくなっていたその手を、横から入った手が

そっと制止をかけた。

「―――レイムさん―――」

「シャロン様、ザークシーズなら大丈夫ですよ」

シャロンの手を包み、安心させるように彼は微笑む。

「でも・・・・」

「今は彼を休ませねばなりません。それに・・・彼が貴女の呼びかけに

答えぬ事など在りえ無いでしょう」

「・・・・・えぇ、ええそうですわね」

ギルバートとレイムらがブレイクを運ぶのを見送り、医者を呼ぶ手配を

する為彼女は彼らと反対方向へと向かった。








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知っていますか?




貴方は貴方が思う以上に優しくて、




貴方が思う以上に貴方は温かいのですよ。











Tie】1―end―







≫だから貴方が居ないと、こんなにも寒いのです。