【距離】 | Funeral Wreath

【距離】

*オズギル。(28話辺り・短い・二人で独白?)






――――――ギルはいつでも傍にいる。

-―――――オズは必ず自分が守る。




こんなにも想っているのに。
こんなにも近くにいるのに。





―――――こんなにも遠いのは、何故?








【距離】




「―――――ギル、起きてる?」



街も寝静まった頃、オズはギルバートの部屋を訪ねた。

「オズ?」
「ちょっと・・・時間いいかな?」

読んでいた新聞をたたみ、扉を開く。
立っていた主人はへら、と笑って部屋に入ってきた。

「うわ、明りつけて無いの?目悪くなるよ」
「・・・今日は月明かりで十分なんだ」

見れば確かに明るい。今夜は満月であった。
もっとよく見ようと、オズは窓辺にある、先程までギルバートが
座っていた椅子に駆け寄り座った。

「へぇ・・・・ゆっくり眺めるなんて、久しぶりだな」
「・・・そうだな」

嬉しそうな主人の背中を見て、ギルバートの表情も綻ぶ。
彼もまた、オズと向かい合うように自分のベッドに座った。

シャツの胸ポケットから煙草を取り出し火を付ける。
咥えて息を吐けば、紫煙が月明かりに浮かび上がった。

「ねぇ、ギル」

不意に呼びかけられ、噎せかけながらも顔を上げた。
合わせた視線の先には深い翡翠。
口元には笑みを湛えているものの、いつもの無邪気な笑顔は影を潜め
透明な瞳がこちらを見ていた。

「オ・・・ズ?」
「ギルはさ、ん~と・・・オレの事どう思う?」

煙草が落ちた。
慌てて拾い上げ灰皿に押しつける。

「それは・・・どういう」
「いや、ほらオレ達ってさ、いっつも近くにいるけどなーんか
 遠い気がするっていうか・・・だから、どうかなって」
「―――そう、か」

オズの言葉に軽い衝撃を受けながらも、それは自分も薄々思っていた
事だと自覚する。先程よりも何時もの笑顔に戻っているオズも
何所か困っているような何とも言えない様子だ。

「いや、そう、なのかも知れないな・・・」

ギルの言葉に一瞬、意外そうな表情を浮かべたが
すぐにそれも苦笑に変わる。

「オズは、俺にとって・・・大切な主人で、全てだ」
「・・・ありがと、ギル」

えへへ、とはにかんだ様に笑い
ふと瞼を落とした。

「嬉しいな。・・・うん。ギルにそう思われて、
 オレはすごく嬉しいんだ。でも、それは主人のオレに対して
 の物だ。一人の人間として、個人としてのオレを見ては、・・・
 どんな気持ち?」

オズの言っている事が、よく解らなかった。
それが顔に出たのだろう。オズは立ちあがってギルバートの
髪をくしゃくしゃと撫でた。
 
「~オズッ」
「ごめんごめん、オレばっか聞いてちゃズルイよな。
 そうだなー何ていうか・・・そう、単純に言えば
 好きって事かな」
「――――――――ぇ?」

ごく自然に囁かれた言葉に、ドクンと心臓が高鳴る。


「オレは、ギルが好きだよ。もちろん友情のモノじゃ無くてね」
「―――――ッ!」

身体が熱い。
オズの声が響いてくる。
それにギルバートは、何故だか泣きそうになった。

「ギルは?」

目の前のオズはギルバートの前に跪く。
オズは彼の手を取って口元に引き寄せた。
上目使いに金の瞳を見つめ、今一度尋ねる。

「ギルは、どうかな?」
「ぉ・・・俺は・・・・おれ、も・・・」

鼓動が五月蠅かった。息が続かない。
言葉が口から出るのを拒んでいるかの様だった。
じっと見つめる翡翠から視線を逸らす事が出来ない。

握った手が熱くなるのを感じ、オズはくすっと笑った。

そしてゆっくりと立ち上がって、ギルバートの額の髪をかき上げ
ちゅっと触れるだけのキスをした。

「ッ!?」
「あは、ギルってば真っ赤」

額を押さえながらみるみる顔が赤く染まる彼に
にっこりと笑顔を送って、扉へと走る。

「~~オズッ!」

「唇は、お預けだよ」


無邪気な笑顔で勢いよく出て行きかけたオズの足が
ぴたりと止まった。暗がりで顔がよく見えない。
オズが振り返り、何かを呟く。






ねぇギル、オレ達の想いは何処に在るのかな








その言葉を、ギルバートは聞き取る事が出来なかった。






















≫orz(´д`lll)
 ;;;;一番公式なCP←?なのに・・・; 
 この二人は複雑だ。
 意味不でごめんなさいm(_ _ ;)m