僕のもとに一通の手紙がきた。
僕はその手紙の封筒をはさみで開ける。
封筒の中には5枚ほどの付箋紙と何十枚という写真が入っていた。
僕は先に付箋紙を取り出し、読む。
”馨へ
お元気ですか?私は元気です。
東京はどうですか?
上手く、やれてますか?馨がいなくてこっちは静かです。
静かなのは好きだけど、やっぱりちょっと寂しいです。
馨が東京に行ってしまった日は私は泣き虫だったけど、
今はもう、あんまり泣かなくなったよ。
そうそう、封筒の中に入っている写真は全部、私が撮りました。
すごい量でしょ?馨が一人で見るの、大変かもしれないけど
東京でこっちのこと思い出してくれるといいな。
馨と一緒にいった場所とかうちの家の近くの森の中とか
いっぱい写ってるよ。
馨がしらない写真が多いと思うけど
私の自信作の写真たちです。
捨てちゃだめよ!?とっておいて!
せっかく、苦労して撮ったんだもん。
そうそう・・・・・・”
手紙には僕が昔住んでた田舎町のことが沢山かいてあった。
この前大雨が降って大変だったとか(確かに天気予報で雨が降ってるっていってた)
近所にいる猫に子供が生まれただとか。
そんなことが書いてある。
”それじゃ、長くなっちゃったけど
体にきをつけてね。
いつかこっちに帰ってきてね。
お返事まってます。
真奈美より”
真奈美・・・・。
今はどうしているだろうか?
僕と真奈美は幼馴染で僕たちはずっと同じ町で
同じ学校で同じクラスですごした。
僕が東京に引っ越すことになったのは小学校6年生の頃。
小学校の卒業式の後に
あの町を去った。
あの時、真奈美は泣いていた。
それ以来、真奈美はたまにこうやって手紙を送ってくる。
だいたい一ヶ月に2、3回くらいだ。
だいたいの内容は町のこととかだ。
僕はその封筒から写真を取り出し、
一枚一枚、丁寧に見ていく。
あれからもう5年経つ。
あの町にまだ沢山の自然が残っていることを
この沢山の写真で知って、
ほっとする。
いつか、あの町に帰りたい。
今は親の都合でこっちにいるけれど
僕が大人になったら
あの町に帰って
真奈美と一緒に写真をとりたいと思う。
一通り写真を見て、僕はその写真をアルバムに貼り付ける。
真奈美が写真を送ってきたときに貼る用のアルバムだ。
僕は写真を途中まで貼って
写真と手紙と共にアルバムを
机の上から二番目の引き出しに入れた・・・・・。
つづく。
あとがき
なんというか、プロローグですかね。
あと、主人公は今高校2年生です。
自分より年上を主人公にするなんて・・・汗。
まぁこれから頑張っていきます。