くだらないハナシですけど、無駄に続きものです →前編



そんなこんなで、池袋~成増間を、

無賃乗車で悠々自適に過ごす女子3人。


何度も言うけど、

『密着!警察24時』とかに出てくるような違法行為は

一切してないから!!!


成増が意外と遠くて、良心が痛み始めた頃に

ようやく家についた幼馴染とワタシ。


もう一人の女の子Iちゃんを車中に残し、またねと手を振る2人。


走り始めたタクシーにさよならを告げ、

心の中では運ちゃんに「ありがとう、、ごめんなさい」と謝辞を述べ、

さぁ家に入って寝よう!と思いきや、


「カギ・・・うちのカギ、彼氏の家だ!!!」 ←彼氏も成増


と慌てふためく幼馴染。


夜中の4時に、閑静な住宅街の真ん中で、


「タクシー!待って!!待って!!!」 


怒鳴り散らす彼女。

ご近所迷惑も甚だしいこと極まりなし。


その声に気づいた運転手さん・・・・ (車中の彼女は全然気付かず)



なんと、止まってくれました。



おまけに、


「Iちゃんを降ろして、彼氏の家で鍵を貰って、

またここに戻ってきてくれますか?」


と、、まぁお釈迦様もビックリの天上天下唯我独尊発言すらも


「いいですよ」 と笑顔で答える、この道18年のベテラン運転手さん。


もう、良心の呵責どころか、

どこでなにを間違ったか分からないくせに、

彼の今夜の稼ぎを奪ったも同然のワタシ

罪悪感で押し潰されそうでした。


Iちゃんを降ろしたあと、

彼の家へ鍵を取りに行く幼馴染を車中で待つ中、

運ちゃんと世間話しつつも


「今夜は逆に申し訳ありませんでした、、本当にありがとうございます」


と、精一杯のお礼(後ろめたさ100%)をしたものの、


「いいんですよ、お客様に怒られなかっただけでも、ありがたいですよ」


そう純粋に(見えた)笑顔で言ってくれた彼の背中には

もしかしたら羽根が生えていたかもしれません。

後光が差して見えたのは、気のせいではありません。


鍵を受け取り、もう一度幼馴染の家に戻ってくれた運転手さん、

「3人だから、割りやすいほうがいいでしょう」

と言って、320円をまけてくれて、9千円にしてくれました。



なにその優しさ!


アンタの優しさプライスレス!!



何度も何度も頭を下げ、「気をつけて帰ってください」と

タクシーが見えなくなるまで見送る2人。


ぼそりと、彼女が呟いた。


「何の間違いに気付いたの?」


ぼそりと、私が呟いた。


「・・・・・わかんない」



「絶妙のタイミングの「東池袋ですか?」だわ!」


明け方の、閑静な住宅街に、彼女の声が響き渡りました。




あの運転手、もしかしたら三波春夫だったんじゃないだろうか。


本当に本当に、ありがとうございました。←じゃあ金払えとか言わない約束