不器用あーやんの日常 -38ページ目

不器用あーやんの日常

気ままに更新していきます
主な内容は、小説や日常について書いていきます







今日はありがたいことに
たくさんの仕事の予定が入っていた

ずっと家で見ていた歌番組にも出させていただき
メンバーのみんなに誕生日のお祝いをしてもらって
欅坂に入って本当によかったって思う

みづぅはプレゼントも用意してくれてて
しかもお揃いですっごく嬉しかった
”ザ・クール”って呼ばれるくらいクールな
理佐と愛佳もおめでとう!って言ってくれて
今までで最高の誕生日な気がする

だけどひとつ気になるのは
恋人であるはずのあかねんが
あんまり話してくれなかったこと

「あかねん、今日さお部屋泊まり行ってもいい?」

「いいよ」

やっぱり素っ気ない感じがする
いつもなら泊まりに行きたいって言ったら
”本当に?いいの?ちょー嬉しい!”って喜んでくれるのに
私なんか怒らせることしちゃったのかな?

だめだ。考えると泣きそうになってくる

「ゆっかー?どうしたの?」

「しーちゃん」

「泣いてるの?」

「あっ、うん。みんなからお祝いされるのが嬉しくて」

「そっか」

しーちゃんに言われるまで
泣いてるのに気づかなかった

「ちょっと顔洗ってくるね?」

「私も行く」

「な、なんで?」

「飲み物買いに行きたいから」

しーちゃんはほらっと言って手に持った財布を見せて
行くよって私の手を引っ張り外へ出た

「ゆっかーってさ、嘘つくの下手だよね」

「へ?」

私の手を引きながら歩くしーちゃんは
振り返らずにいつもより少し寂しそうな声で話しかけてくる

「泣いてた理由」

「う、嘘なんかついてないよ」

「それも嘘
あかねんのことでしょ?」

あぁ、しーちゃんは気づいてたんだ
それで私が抱え込まないように一緒に来てくれた

「うん、ごめんね」

「謝んないでよ
ほら、顔洗っておいでここで待ってるから」

「うん」

情けないな、私
年下の子に気を使わせて優しくされて
最年長組なのにしっかりしなきゃな

「待たしてごめんね」

「だから謝らないでって
はいこれ、ミルクティーでよかった?」

「うん、ごめ……ありがと」

「よし!」

ごめんって言おうとしたらすごく睨まれた 
しーちゃんってこんな顔もするんだ

「じゃ、そろそろ」

「戻る?」

「私はね
ゆっかーの王子様が迎えに来てくれるはずだから」

「王子様?」

「そう、だから最後にひとつだけいい?」

「どうしたの?」

「私も好きなんだよ、ゆっかーのこと」 

「どういう…」

「ゆーか!
さとしに変なことされてない?」

「ほらね?来たでしょ」

「うん!」

「先戻るね」

しーちゃんは
私とあかねんを置いて先に行ってしまった

「ごめん!友香
私、ヤキモチ妬いて悲しい思いさせちゃった」

「ヤキモチ?」

「みんなと楽しそうに話す友香みて
私の彼女なのにって誕生日なのに本当にごめん!」

「いいよ、あかねん」

「ほんとっ!」

「ただ、ひとつだけお願いきいてくれる?」

「うん」

「今すぐ私をギュッてして?」

「う、うん!」

あかねんの素っ気なかった理由が
ヤキモチだときいて安心した

やっぱり今年は好きな人と一緒にいられた
最高の誕生日だよ!