今の家を買った時って、

家の値段がすでに上がり始めていた時代。

夫の職場(山の中)への通勤状況を考えると、

住むなら、当時住んでいたおしゃれワインカントリー郊外型リゾートタウンか、

今住んでいる半々の田舎町の2択だった。

前者はもう手が出ないほど値上がりし、自動的に今の町となった。

 

ワタシの希望は、犬が飼えれば良い程度の庭と、

部屋数はMAX3部屋で

バスルームも2つもいらん!

誰が掃除すると思ってんのよ!

という訳で、今の家になったのだが、

ほんとにボロボロだったのよネガティブ

 

話が長くなるから、ボロボロの家の方は飛ばしますが、

買う前にちょっとみた限りでは、以前のオーナーは

ものが多い、捨てられない系のいわゆる汚屋敷でした。

リビングも奥のマスターベッドルームも段ボール箱が積まれてた。

そのおかげで床だけはきれいだったという・・・笑

 

で、引っ越しの日、奴らまだいたしね。

残すはずのエアコンを必死に取り外していた。

そんなうるさそうで電気代ばかり食いそうなエアコン邪魔だから

持っていってもらってよかったのだが、

その代わり置いていったものがあった。

 

ポルシェ911カレラ

 

 

 

こんな感じ↑

 

ビニールシートをかぶって、裏庭に置きっぱ驚き

 

かなり古いもので、茶色のボディ、丸いドアミラーが可愛いし、

確かにかっこいいけど、

いらん!

 

夫も一瞬 ぽるしぇ〜キューンほえ〜っ て夢見たけど、

車のメンテナンスなんて、すべてプロにお任せだし、

そんな車好きじゃない。

でもリアルターさんが(夫の幼なじみの父)、

よし、ポルシェ頂くぞ!と、すごい早業で、

「庭のポルシェに価値はありません」という趣旨の文書を作り、

前のオーナーにサインさせてしまったという・・・・驚き

 

そう、ワタシ、一時期ポルシェのオーナーだったのよ、ほほほ笑

 

車体もなにもかも錆び付いて動かないし、

まずエンジンがダメらしい、

ワタシは「マジ勘弁して」状態だったむかつき

家の直すところ山積みなのに、車なんか無理、

庭にあってじゃま!たとえポルシェでも物申す

うちの庭には2、3年放置されたままだった(いや、もっとかな?)

 

で、結局それがどうなったかという話。

 

ワタシが知っているのは、

夫が親友と一緒に裏庭の大改造をしていて、

「このポルシェどうするよ」って話になり、

それならばと、彼の継父が牽引車を出してくれて、引っ張り出してくれて、

台に乗せてくれたので、そのまま差し上げた、というところまで。

その後は興味ないので聞いてもいなかったのだけど、

ふと思い出したので、聞いてみたら・・・

 

その親友と継父がドイツからエンジンを取り寄せてレストアしたそうな。

それに1万ドルくらいかかったらしい(当時)。

それ以外にもいろいろきれいに修復したんだろうね。

そういうの好きな人にはたまらんのだろう。

それらの金額が友人の奥さんにバレて、

「今すぐ売れー!」となったそうで、

売りに出したところ、

LAに住むドイツ人が買ったそうな。

結局ここでは元を取った位の売値だったとか魂が抜ける

その人がドイツまで持って帰って(どんだけかかったのやら)

今はお国に里帰り、価格も10倍位になっているとかなってないとか。


 

当時は「家買ったら付録がポルシェ」ってシュールすぎて、よく笑い話にしていたのだけど、

すっかり忘れていたわ〜。

置きっぱにされたポルちゃん、

立派に走れるようになって故郷に戻ったというお話でした。

うん、なんかいい話笑