私が医師になったころはマスコミによる医師叩きや医療訴訟が今より非常に多かった記憶がある。
無資格の自称医療ジャーナリストなるものが跋扈してワイドショーで耳学問の生半可な知識で医学の解説をしたり、まだ判決の出ていない医療裁判に関して何の知識をもってしてかは不明だが医師側を徹底的に叩く方向があったように思う。
そして医療を全くしたことがない門外漢の裁判官のトンデモ判決が今よりかなり多くあった記憶がある。
私も医師免許をもってはいるが自分の専門外の領域について、患者取り違えや右と左を間違って手術をしたとか明らかなミス以外については、その治療が正しいとか間違っているとか評価することなどできるわけもないし、それはその領域の専門医に対して失礼極まりないので絶対にしない。
しかし当時はそれを全くの無資格の自称医療ジャーナリストなる人物がワイドショーに出て解説したりしていた。(今でもいるかもだが)
もちろんなかには医師側にも至らぬ場合もあったと思うが、さすがにどんなに人間が出来た人であっても他人より自分の身が大事なのは間違いないはずで、明らかにリスクがある症例は自ら手を出さないか、大学病院を筆頭にして更に高次の大病院紹介という流れが強まった。
大学病院等でもリスクを十分に説明したうえで患者さん本人に選択させるという流れも当時、それまでより強まったのではないだろうか。
必死で寝ずに働いて結果が悪ければすぐに訴えてやる、そしてその裁判に全く門外漢の裁判官がトンデモ判決というのならば、医師側としてはまずは訴えられないことが最優先の医療となってしまうに決まっている。
民主党政権の時は官僚叩きもはやったことを記憶している。
菅直人元首相が官僚は勉強ができただけの大バカといったのをはっきり覚えている。
難関の国家公務員採用試験に合格して霞が関で寝る間も惜しんで民間企業よりずっと安い給料で働いても天下りもなく、バカな二世政治家の尻拭いをさせられ、奴隷のように公僕だから文句も言わず働け!というのならば私自身も官僚にはなりたくない。
多分その昔は左翼を中心に自衛隊叩きなどもあったのだろう。
今は災害救助時の自衛隊の活躍が強調され、自衛隊を叩く報道はほぼ皆無である。
最近は議員叩きなどもひどい。これでは優秀とされる人物が政治家を希望するわけもない
世の中になるように思われる。
努力して官僚や政治家になっても官僚は出世競争に負けても全く天下りもできない、議員に至っては選挙で落選すれば無職というならもう少し安全な民間での活躍を選ぶ流れが強まるに決まっている。
世の中は大人になっても叩きやすい(まず反抗してこない)ものを叩く弱い者いじめ?の世の中かなと思う今日この頃である。