8月22日は「はいチーズ!の日」
 

 

海外の英語圏では、写真を撮る側の人が「say cheese!」(チーズと言ってごらん)と言い、撮られる側の人が「cheese!」(チーズ!)と言い、この時にシャッターを切る。

その歴史を辿ると19世紀末に遡(さかのぼ)る。当時のカメラは未だ一般家庭には普及しておらず、写真を撮ることができるのは写真館しかなかった。その写真館に写真をお願いすると非常に高価だったため、失敗できない、動いてはいけないと緊張して顔の表情が硬くなる人が多かった。
そこでカメラマンが「say cheese!」と言って笑っているように見える写真を撮ったのが始まり。「cheese!」を言うと口元が「イー」の形になり口角が上がって笑顔にさせることが目的だった。


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テキサス州ハワード郡ビッグスプリング市の

『The Big Spring Daily Herald』 (Wednesday, January 20, 1943)  新聞記事

Need To Put On A Smile? Here's How: Say 'Cheese.' 
Now here's something worth knowing. It's a formula for smiling when you have your picture taken. It comes from former Ambassador Joseph E. Davies and is guaranteed to make you look pleasant no matter what you're thinking. Mr. Davies disclosed the formula while having his own picture taken on the set of his "Mission to Moscow." It's simple. Just say "Cheese," It's an automatic smile.

訳⇒ 笑顔で写したい?ならこれだ。「チーズ」と言おう。耳寄りな情報です。写真に写るとき笑顔を作る方法をご紹介。これは前・駐ソ連大使ジョセフ・E・デイビス氏によるもので、どんな気分の時でも楽しそうに見えること請け合いです。デイビス氏がこの方法を披露したのは、モスクワへの任務中に自撮りをした時のこと。簡単です。「チーズ」と言うだけで、勝手に笑顔になるんです。


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日本でチーズが広まった背景としては、1963年放送のテレビCM『雪印乳業(現・雪印メグミルク) スライスチーズ』が挙げられ、これが日本全国で広まることになる掛け声「はい チーズ!」の切っ掛けになった。

 

 

2016年、「は(8)い(1)チ(2)ーズ(2)!」と読む語呂合わせから、幼稚園・保育園への写真サービスを提供する「千(株)」(千代田区大手町1-3-2 経団連会館13階) が制定した。

 


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□ 各国(語)別の写真を撮る掛け声


英語「cheese チーズ」

ブラジル語「Xis シース」・・・チーズバーガー
ロシア語「сыр スゥイル」・・・チーズ
日本語「チーズ」

中国語「茄子 Qiézi チェズ」・・・茄子(ナス)、発音がチーズに近いことから。「yī・èr・sān イー・アール・サン」・・・1・2・3
韓国語「김치 キムチ」。「하나・둘・셋 ハナ・トゥル・セッ」・・・1・2・3
タイ語「หนึ่ง ・สอง ・สาม  nèung・sŏrng・săhm  ヌン・ソーン・サーム」・・・1・2・3
トルコ語「bir・iki・üç  ビル・イキ・ユチ」・・・1・2・3

ドイツ語「Spaghetti スパゲッティ」
スウェーデン語「omelett オムレット」・・・オムレツ
スペイン語「patatas パタタス」・・・ポテト

デンマーク語 / ノルウェー語「appelsin アップレシーン」・・・オレンジ

イタリア語「famiglia ファミッリャ」・・・家族

メキシコ語「tequila  テキーラ」「whisky ウィスキー」

フランス語「Ouististi ウィスティティ」・・・マーモセット(猿)
オランダ語「kreine vogel クレインフォーヘル」・・・小鳥
ポルトガル語「passarinho パサリンホ」・・・小鳥


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□ お題「写真に写るときポーズする?」


やっぱり「はい、チーズ!」が主流となっている。

 

 

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