■ 6月21日は「夏至(げし)」


我々北半球では1年のうちで太陽が地球から見て最も空の天頂(テッペン)に近付く日。太陽の力が最も強まる日。

太陽がズバリ天頂に来ている地域のことを北回帰線と呼んで北緯23度26分22秒の地点。つまり北回帰線上の観測者から見ると「夏至」の日の太陽は正午に天頂を通過する。北緯66度33分38秒以北=北極圏では白夜となる。

北半球では1年のうちで昼(日の出~日の入り)の時間が最も長く夜の時間が最も短い日。


□ 中国の戦国時代(紀元前476年?~紀元前221年) に成立した『定気法』(太陽の黄道上の視位置)では、

太陽黄経が90度の時。「二十四節気」の第10番目。「立夏」と「立秋」の真ん中。

2022年は6月21日。期間としての意味もあり6月21日~次の節気「小暑」=「七夕」の前日7月6日。


□ 日本の江戸時代天明7年 (1787年、著者:太玄斎/出版者:蔦屋重三郎ほか) に成立した『暦便覧』では、

「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以てなり」

 現代語訳
「太陽光の力が最も強まり、昼の時間が最も長い日」

 

「七十二候」のうち-----



①「初候」 6月21日~6月25日頃。

「乃東枯(ないとう  かるる)」

 現代語訳
「夏枯草が枯れる」 冬至の頃に芽を出した靫草(空穂草/夏枯草、ウツボグサ)が枯れて行く頃。一方で色鮮やかな夏の花が次々と開いて行く花もあれば、他方で枯れて行くウツボグサもあり。


②「次候」 6月26日~6月30日頃。

「菖蒲華(あやめ  はなさく)」

 現代語訳
「アヤメの花が咲く」 順次、カキツバタやアヤメやハナショウブ(江戸時代はアヤメと総称) の花が開いて行く頃。


☆「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」 6月末日(晦日、30日)は神社で人々が犯した罪や穢(けがれ、厄災)を除き去るための行事、茅草で作った輪を潜(くぐ)る「茅の輪くぐり」が行われる。


③「末候」 7月1日~7月6日頃。

「半夏生(はんげ  しょうず)」

 現代語訳
「半夏が生える」 半夏[烏柄杓(カラスビシャク)] という薬草が生えて来て葉が白く染まる頃。田植えを終える目安とされている。


☆ 風習としては、丁度収穫したばかりの麦を使って「半夏生餅(はんげしょうもち)」を作り、田んぼ四隅の神様に供えてから食べる。更に西日本では、豊作を祈って蛸(タコ)を食べる。稲の根がタコの足のように強く広く大地に根付いてほしいと祈願する。



□ 旬の食べ物


夏蜜柑(ナツミカン)


桜桃(オウトウ、サクランボ)
冬瓜(トウガン)
オクラ[英語okra、アメリカネリ、秋葵、陸蓮根(オカレンコン)]
胡瓜(キュウリ)
紫蘇(シソ)


蛸(タコ)
鮎(アユ)

半夏生餅(ハンゲショウモチ)


□ 主な誕生花


①「初候」

立葵(タチアオイ)
忍冬(スイカズラ)
蛍袋(ホタルブクロ)
昼顔(ヒルガオ)


②「次候」

柘榴(ザクロ)
西洋松虫草(スカビオサ)
紅花(ベニバナ)
未央柳(ビョウヤナギ/ヒベリカム)


③「末候」

花魁草(フロックス)
蓮(ハス)
螺旋花(ネジバナ)
時計草(トケイソウ)


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■ 「夏至」に由来する記念日は多い。


「国際ヨガの日」「冷蔵庫の日」「スナックの日」「太陽光発電の日」「がん支えあいの日」「フルーツカービングの日・ソープカービングの日」「太陽の子保育の日」「キャンドルナイトの日」「仕事も遊びも一生懸命の日」「酒風呂の日」。 



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■ 6月21日は「スナックの日」


かつて「夏至」のお祝いに「歯固め」と称して正月の餅を固くして食べる習慣があったことに由来する。歯固めの「歯」はもともと「齢(よわい)」のことで、齢を固めて長寿を願うという意味があった。


スナック菓子メーカーの業界団体「全日本菓子協会」(中央区銀座7-3-13、e-お菓子ねっと) がスナック菓子の普及を願って、「夏至」に因んだ6月21日を「スナックの日」に制定した。


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□  英語「snack」の語源


▽ 中世オランダ~フランドルの言葉「snacken」(噛み切る、速く食べる)に由来。
そこから中世英語「snack」 [軽食・間食(おやつ)・夜食] へと派生。
「snack on ~」(~を軽食として取る。snack on potato chips. )

 
▽ 日本の昭和期

ポテトチップスやポップコーンのような軽食代わりに食べられる袋入り・箱入りの菓子のことを、「スナック菓子」と呼ぶようになった。
1970年、大手メーカーが本格的にスナック菓子の量産を始め、以後はスナック食品ブームが到来した。
尚、スナック菓子のCMソングで最大のヒットは、ご存知 !! 明治製菓「カール」の「いいもんだな故郷(ふるさと)は」(作詞・高杉治朗、作曲・編曲・川口真、歌・三橋美智也、1990年)。

一方、男性のバーテンダーによるスタンドバー(酒)とサパークラブ(食事とダンス)との中間的な酒場の存在として、1980年代頃から「スナックバー」という呼称が現れた。
軽い食事(カレー・チャーハン・スパゲティなど)のできるカウンター形式のバー。
それが次第に、女性がカウンター越しに接客、店の責任者は女性のママ。深夜営業で客が酒や軽食を口にしながら、ママや若い女性店員たちと会話を楽しんだりカラオケを歌ったりする。

 

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□ お題「好きな新作お菓子ある?」

 


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我が家は、「おかき」なら絶やしたことはないが、スナック菓子の方は妻が「キャラメルポップコーン」を大好きな位である。

新作のスナック菓子やその他の菓子も特に思い浮かばない。