■ 1月5日は「寒の入り」「小寒(しょうかん)の日」


□「二十四節気」(にじゅうよんせっき) 


中国の戦国時代(紀元前5~2世紀)に考案された『宣明暦』(せんみょうれき、太陰太陽暦)がルーツ。
日本の江戸時代1685年(貞享2年)に渋川春海ら暦学者によって『貞享暦』(じょうきょうれき、太陰太陽暦) をはじめ何度も改暦された。
明治時代1883年(明治16年)に『本暦』(別称『神宮暦』、太陽暦) とその簡略化した『略本暦』(りゃくほんれき)を発行した。


「小寒」は、「二十四節気」の第23節気目。天文学的には天球上の黄経285度 (「大寒」は300度) の点を太陽が通過する時。


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▽ 日本の江戸時代1787年(天明7年)刊行/1798年(寛政10年)再版の著者:太玄斎(たいげんさい)/出版者:蔦屋(つたや)重三郎ほかによって成立した『暦便覧』では次のように説明している。

「冬至より一陽起るがゆえに、陰気に逆らうゆえ益々冷ゆるなり」・・・「冬至」よりは少し "陽" に傾いて "陰" に逆らうため、あたかも寒気がそれを押し返そうとするかのように益々寒さが厳しくなるかのよう。

この日を「寒の入り」とも言い、「小寒」1/5(水)~「節分」2/3(木)の30日間のことを「寒」「寒中(寒の内)」と言い、明けると「立春」2/4(金)になる。

暦の上では冬の寒さはこれからが本番で一番厳しい時期となり、池や川の氷も厚みを増す頃。

この日から「寒中見舞い」を出状したりする。「寒中 (寒の内) 」に武道や音曲などの鍛錬をすることを「寒稽古(かんげいこ)」と言う。



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□「七十二候」(しちじゅうにこう)


古代中国(詳しい年代は不明) で考案された季節を表す方式のひとつ。「二十四節気」を更に約5日ずつ3つに分けた (24 X 5=72) 期間。
日本の江戸時代、『貞享暦』が編纂されたことに伴ない、日本の気候風土に合うように「本朝七十二候」として改訂された。
近代では1874年(明治7年)に伊勢神宮で編纂された『略本暦』の「七十二候」が主に使われている。


「小寒」は、「七十二候」の第65候目。



▽ 初候 1/5(水)~1/9(日)

「芹乃栄」(せり すなわち さかう)芹がよく生育する。芹は「春の七草」のひとつで冷たい水辺で育ち、一箇所から競(せ)り合って生えていることからセリという名前になった。


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▽ 次候  1/10(月・祝)~1/14(金)

「水泉動」(すいせん うごく) 地中で凍った泉が動き始める。地中で凍った泉の水が融けて動き始める頃で、まだまだ空気は冷たく寒い時期だが、春に向けて少しずつ動き出している。


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▽ 末候  1/15(土)~1/19(水)

「雉始雊」(きじ はじめて なく)雄の雉が鳴き始める。雄は雌への求愛の徴(しるし)として「ケーンケーン」と甲高い声で鳴き、雌は足の裏で震動を敏感に察知することができる。



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 旬(しゅん)の物


▽ 花木・草花

ロウバイ(蝋梅)
亀戸天神20220102


カンツバキ(寒椿)
山谷堀公園20201116


サザンカ(山茶花)
浜離宮庭園20201201


ヒイラギ(柊)
亀戸天神20190115



センリョウ(千両)
マンリョウ(万両)
向島百花園20211223



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▽ 果物

ユズ(柚子)
向島百花園20211223


ダイダイ(橙、回青橙)

ウンシュウミカン(温州蜜柑)
真穴(まあな)みかん20220105


イヨカン(伊予柑)

バレンシアオレンジ


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▽ 野菜


春の七草


 セリ [芹、シロネグサ(白根草)、セリ科]
 ナズナ [薺、ペンペングサ、シャミセングサ(三味線草)、アブラナ科]
 ゴギョウ [御形、ハハコグサ(母子草)、キク科]
 ハコベラ [繁縷/蘩蔞、ハコベ、ナデシコ科]
 ホトケノザ [仏の座/宝蓋草、サンガイグサ(三階草)、シソ科]
 スズナ [菘、カブ(蕪)、アブラナ科]
 スズシロ [蘿蔔、ダイコン(大根)、アブラナ科]

シュンギク(春菊)
ホウレンソウ(法蓮草)

ハクサイ(白菜)
ミズナ(水菜)
コマツナ(小松菜)

カンギョクキャベツ(寒玉キャベツ、冬キャベツ)
メキャベツ(芽キャベツ)

レンコン(蓮根)
クワイ(慈姑)
ユリネ(百合根)


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▽ 魚

フグ(河豚)
アンコウ(鮟鱇)
コマイ(氷下魚)
カンブリ(寒鰤)
寒ブリ3300匹大漁 福井県高浜町和田漁港 福井新聞20211221


カニ(蟹)
雄ズワイガニ最高級ブランド「輝」金沢市無量寺町・百楽荘 中日新聞20211107



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▽ 鳥

キジ(雉)
カササギ[鵲、カチガラス(勝ち鴉)、コーライガラス(高麗鴉)]
タンチョウヅル(丹頂鶴)
カモ(鴨)各種


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▽ 行事


1/7(金)・・・「七草粥」(「七種粥」、ななくさがゆ)・・・無病息災を願い、「春の七草」の入ったお粥を食べると、年末年始の贅沢(ぜいたく)で弱った胃を優しく労(いた)わってくれるよう。

我が家の七種粥20180107



1/9(日)、10(月・祝)、11(火)の三日間・・・「十日戎」(とおかえびす)・・・七福神の一人「戎神」様を祀(奉)る年初めの祭り。参拝者は笹に小判や米俵などの縁起物を付けて商売繁盛を願う。また福を集める熊手や笊(ざる)なども売られる。


1/10(月・祝)「鏡開き」(「鏡割り」)・・・正月に歳神(としがみ、年神)様・仏様に供えた鏡餅を下げて、神仏に感謝の気持ちを示すとともに無病息災・家内安全を祈り、供えられた餅を頂く。

1/10(月・祝)「成人の日」・・・「大人(満20歳)に成ったことを自覚し自ら生き抜こうとする青年を、祝い励ます」ことを趣旨としている。この日には、各市町村で新成人を招いて「成人式」※ が行われる。1999年(平成11年)までは1月15日だったが、ハッピーマンデー制度導入により1月第2月曜日が当てられた。


「成人式」は経済バブルが弾けた1990年代 (平成に入った頃) から、服装が一層華美になるとともにモラル低下傾向が収まらず、真摯な態度の新成人のためにも抜本的な改革が求められて久しい。

1/15(土)「小正月」・・・元日~7日を「大正月」、元日~15日を「小正月」と呼ぶ。

1/15(土)「歳徳(どんど)焼き」(「三毬杖(さんぎっちょう)」⇒「左義長(さぎちょう)」、「鬼火焚き」) ・・・ 門松・注連(しめ)飾りによって出迎えた歳神様を、それらや書初めを焼くことによって炎と共に見送る。


1/16(日) 年賀郵便葉書のお年玉抽選会

1/18(火) 満月


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昨日1/5(水)

□ 20220105--16:32 (日没の9分前)

夕焼け雲


飛行機雲



□ 20220105--17:21 (月没の1時間26分前)

月齢2.4 「三日月」「眉月」