■ 12月29日は「シャンソンの日」
「シャンソン(chanson)」は、フランス語で「歌」の意味。フランス語圏では、歌全般・歌一般を意味し特定ジャンルの楽曲を指すものではない。他の言語圏では、フランス語で歌われる曲という意味で使われることが多い。
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□ 日本のシャンソンの略史
1951年、豪華キャバレー店として開店した「銀巴里(ぎんパリ)」(中央区銀座7-9-11)は、1955年、日本で初めて "シャンソンを楽しめる喫茶店(シャンソニエ)"へと衣替えした。美輪明宏、戸川昌子、クミコ、仲マサコ、金子由香利、クロード野坂(作家の野坂昭如)、戸山英二、大木康子、長谷川きよしらのシャンソン歌手を輩出した。
1974年11月1日、シャンソン喫茶店「ラ・ベル・エポック」(武蔵野市吉祥寺南町1-4-1)が開店した。金子由香利、中原美紗緒、クミコ、さわち美欧らのシャンソン歌手を輩出した。
以降~1980年代、"東の銀巴里、西のベル・エポック"と呼ばれ一世風靡し、シャンソン歌手の登竜門として知られ、フランス文化の発祥地でも あった。1986年7月、名古屋のシャンソン喫茶店「カフェ・コンセール・エルム」(名古屋市千種区吹上2-4-5)が開店した。
1990年12月29日、銀座の老舗「銀巴里」が閉店した。跡地付近(中央区銀座7-9-10 花椿通り)には「元銀巴里跡」と彫られた石碑が立った。12月29日は「シャンソンの日」と定められた。
2009年10月31日、吉祥寺の老舗「ラ・ベル・エポック」が閉店した。
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□ お題「好きな音楽のジャンルは?」
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私の場合、好きな音楽の多くは映画のサウンドトラックで、さやけき感覚である(※印)。
▽ シャンソン (chanson、フランス語で「歌」の意味)
「雪が降る」原題「Tombe la neige」(トンベ・ラ・ネージュ)・・・作詞・作曲・歌: サルヴァトール・アダモ(Salvatore Adamo、イタリア・シチリア生まれのベルギー人)、レーベル: La Voix de Son Maître(HMV系、現ワーナー・ミュージック・グループ)、リリース: 1963年。
「夢見るシャンソン人形」原題「Poupée de cire, poupée de son」・・・作詞・作曲: セルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)、歌: フランス・ギャル(France Gall、フランス・パリ生まれ)、レーベル: フィリップス・レコード、リリース: 1965年。
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「忘れじのおもかげ」原題「Tous les visages de l’amour」、改題「She」、作詞: ハーバート・クレッツマー(Herbert Kretzmer)、作曲: シャルル・アズナヴール(Charles Aznavour)、歌: エルヴィス・コステロ(Elvis Costello、英国リヴァプール生まれ)、レーベル: マーキュリーレコード/アイランドレコード(現ユニバーサル・ミュージック)、リリース: 1999年。ジュリア・ロバーツとヒュー・グラントのラヴストーリー映画「ノッティングヒルの恋人」(原題「Notting Hill」)の主題歌。
▽ カンツォーネ (canzone、イタリア語で「歌」の意味)
「夢みる想い」原題「Non ho l'età」(ノ・ノ・レタ)・・・作詞: ニコラ・サレル(Nicola Salerno)、作曲: マリオ・パンツェーリ(Mario Panzeri)、歌: ジリオラ・チンクェッティ(Gigliola Cinquetti、イタリア・ヴェローナ生まれ)、レーベル: フィリップス・レコード、リリース: 1965年。
「雨」原題「La pioggia」(ラ・ピオッジャ)・・・作詞: ダニエレ・パーチェ(Daniele Pace)/ジャンニ・アルジェニオ(Gianni Argenio)、作曲: ダニエレ・パーチェ(Daniele Pace)/マリオ・パンツェリ(Mario Panzeri)、歌: ジリオラ・チンクェッティ(Gigliola Cinquetti、イタリア・ヴェローナ生まれ)、レーベル: Compagnia Generale del Disco(現ワーナー・ミュージック・グループ)、リリース: 1969年。
▽ 映画音楽(洋画主題曲)
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「太陽がいっぱい」原題「Plein Soleil」(プラン・ソレイュ)・・・作曲: ニーノ・ロータ(Nino Rota、イタリア・ミラノ生まれ)、レーベル: (現ワーナー・ミュージック・グループ)、リリース: 1960年。
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「ドクトル・ジバゴ」原題「Doctor Zhivago」・・・作曲: モーリス・ジャール(Maurice Jarre、フランス・リヨン生まれ)、レーベル: MGMレコード、リリース: 1965年。
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「ゴッドファーザー PARTⅡ」原題「The Godfather PARTⅡ)」・・・作曲: ニーノ・ロータ(Nino Rota、イタリア・ミラノ生まれ) / カーマイン・コッポラ(Carmine Coppola、米国ニューヨーク生まれ)、レーベル: MCAレコード(現ユニバーサル・ミュージック)、リリース: 1974年。
▽ カントリー
「テネシーワルツ」原題「Tennessee Waltz」・・・作詞: レッド・スチュワート(Redd Stewart)、作曲: ピー・ウィー・キング(Pee Wee King)、歌: パティ・ペイジ(Patti Page、米国オクラホマ生まれ)、レーベル: マーキュリー・レコード、リリース: 1950年。
▽ ポピュラー (ポップス)
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「ケセラセラ」原題「Que Sera, Sera」・・・作詞: レイ・エバンズ(Ray Evans)、作曲: ジェイ・リビングストン(Jay Livingston)、歌: ドリス・デイ(Doris Day、米国シンシナティ生まれ)、レーベル: コロンビアレコード、リリース: 1956年。アルフレッド・ヒッチコック監督の映画「知りすぎていた男」(原題「The Man Who Knew Too Much」) の主題歌。
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■ 昨日12/29(水)14:00~15:30、NHK-BSPで「我が心の大滝詠一」という特番を再放送していた。初放送は3/23(火)。
今日12/30(木)は大滝詠一 [1948年7月28日岩手県江刺郡梁川村(現・奥州市)生まれ~2013年12月30日65才没] 氏の命日である。
大滝氏の楽曲はメローな中に、なんて粋でオサレなんだろうと、改めて心に沁みた。
□ 番組でのプレイリスト
J-POPの原点とも言える代表作「A LONG VACATION ロング・バケイション」の発表(1981年3月)から今年で40周年。
大滝氏をリスペクトするアーティストたちがレジェンドミュージシャンの演奏で歌う。
▽ 参加アーティスト(50音順)
大滝詠一「君は天然色」「幸せな結末」
小泉今日子「快盗ルビイ」
小林旭「熱き心に」
島津亜矢「風立ちぬ」
鈴木雅之「夢で逢えたら」
TARAKO「うれしい予感」
氷川きよし「さらばシベリア鉄道」
BEGIN「恋するカレン」
薬師丸ひろ子「探偵物語」
横山剣(クレイジーケンバンド)「冬のリヴィエラ」
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▽ 主な楽曲(時系列)
1977年6月25日「夢で逢えたら」シリア・ポール
1980年11月21日「さらばシベリア鉄道」太田裕美
1981年10月21日「さらばシベリア鉄道」大滝詠一
1981年6月21日「恋するカレン」「雨のウェンズデイ」大滝詠一 1981年10月7日「風立ちぬ」松田聖子
1982年11月21日「冬のリヴィエラ」森進一 1983年5月25日「探偵物語」薬師丸ひろ子・・・角川映画「探偵物語」主題歌
1988年10月26日「快盗ルビイ」小泉今日子・・・東宝映画「快盗ルビイ」主題歌
1985年11月20日「熱き心に」小林旭
1991年3月21日「君は天然色」大滝詠一
1995年2月22日「うれしい予感」渡辺満里奈・・・フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」オープニングテーマ
1995年3月24日「快盗ルビイ」大滝詠一
1996年4月22日「夢で逢えたら」ラッツ&スター
1997年11月12日「幸せな結末」大滝詠一・・・フジテレビ系ドラマ「ラブジェネレーション」主題歌
2003年5月21日「恋するふたり」大滝詠一・・・フジテレビ系ドラマ「東京ラブ・シネマ」主題歌