■  昨日4/3(土)


□ 未明の月は、月齢20.7の「宵月」 <訂正>

20210403--05:37 (正中の約1H後)

南の空



■ 夕焼け空

20210403--17:43~17:45 (日没の19分前)

西の空


西南西の空



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■ 4月4日は「清明の日」


「清明(せいめい)」は、太陽の黄道を24分割する「定気法」で太陽の黄経が15度の時。季節の指標である「二十四節気」の5番目「五節気」に当たる。

「清明」とは、「清浄明潔」という四文字熟語を略した。

出典: pencilgardenポストカード「めぐる二十四の季節  清明」



□『こよみ便覧』著者: 太玄斎こと常陸国宍戸藩第5代藩主・松平頼救(よりすけ)、出版者: 蔦屋重三郎ら、出版時期: 天明7年(1787年) に著した暦の解説書。
 
旧暦の「三月節」として「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」
 ⇒訳「この頃は春先で草花たちが息吹(いぶ)いて生き生きとして活気づき、空が澄んで陽光が明るく温暖になり美しい花見の季節である」) と記されている。

 寒い冬型の北西季節風が終わり、南東から「清明風」と呼ばれる穏やかな風が吹いて春の到来を知らせてくれる。


2021年での「清明」の期日としては、4番目の「春分」3/20(土・祝)と6番目の「穀雨(こくう)」4/20(火)との中間に当たる4/4(日)。

期間としては4/4(日)~4/19(月)を指し、それらの内訳「七十二候」は次の通り構成05:37される。

「初候 玄鳥至(つばめいたる)」⇒訳「ツバメが南(東南アジア)から渡って来る」 
「次候 鴻雁北(こうがんきたす)」⇒訳「雁が北(シベリア)へ渡って行く」
「末候 虹始見(にじはじめてあらわる)」⇒訳「雨上がりに虹が現われるようになる」


□ デルフィニウム(和名「オオ(バナ)ヒエンソウ」) の花言葉(日本) は「清明」。

分類: キンポウゲ目 Ranunculales / キンポウゲ科 Ranunculaceae / デルフィニウム属 Delphinium
学名: Delphinium [ラテン語=古代ギリシャ語delphinusに由来・・・蕾(つぼみ)の形がイルカに似ていることから]
和名: オオヒエンソウ(大飛燕草・・・花の形がツバメの飛ぶ姿に似ていることから)

品種としては、エラータム系/シネンセ系/ベラドンナ系。
ユーラシア大陸の広域 (ピレネー山脈/アルプス山脈、シベリア/中央アジア/中国の高地) に亘る高原(雪解け水)の湿地帯に自生する。
多年草であるが、日本の夏の暑さに耐えられないため園芸店などでは一年草として扱われている。 
アルカロイドの一種・デルフィニンを含有しているため、食べると下痢や嘔吐を起こす。

デルフィニウム 西武池袋本店「食と緑の空中庭園」20190503



□ その他「清明」の季節を感じる花


アネモネ・・・キンポウゲ目キンポウゲ科イチリンソウ属、和名・ボタンイチゲ(牡丹一華)/ハナイチゲ(花一華)/ベニバナオキナグサ(紅花翁草)。

カタクリ(片栗)・・・ユリ目ユリ科カタクリ属。古名・カタカゴ(堅香子)/カタハカノコ(片葉鹿子)。
『万葉集』大伴家持の和歌「もののふの 八十少女(やそをとめ)らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花」
 ⇒訳「集まって賑(にぎ)やかに乙女たちが水を汲んでいる姿は、寺の井戸の畔(ほとり)に群生して咲く可憐な片栗の花々のようだ」。

カタクリ 「小石川後楽園」20200311



□「清明」に旬を迎える食べ物


初ガツオ(初鰹)・・・スズキ目サバ科マグロ族カツオ属。
山口素堂(1642~1716年)の俳句「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」⇒訳「目にも鮮やかな木々の若葉や新茶の季節は、美しい鳴き声のホトトギス(不如帰/時鳥)や食べて美味しい初鰹の季節でもあり、江戸の粋人が好んだ物で溢れている」。

出典: PRESIDENT STORE「えんぎもの 初鰹」



サザエ(栄螺)・・・古腹足目リュウテン科リュウテン属サザエ亜属。


タラの芽(楤の芽)・・・セリ目ウコギ科タラノキ属。

新ジャガ(新馬鈴薯)・・・ナス目ナス科ナス属。

ニラ(韮)・・・キジカクシ目ヒガンバナ科ネギ属。