昨日1/26(日)の未明、久しぶりに韓国映画を観た。穏やかで美しい作品だったのでブログ投稿することにした。
尚、夕方の大相撲初場所は徳勝龍関が奇跡の優勝を果たし、良かったと思う。
土俵際の俊敏な動きは、アンコ型力士の鑑(かがみ)であり "まだまだ33歳" との言葉はその通りだと感じた。
◇
J:COM アジアドラマチックTV (略してアジドラ)
1/25(土) 27:05~28:42(97分) [1/26(日) 3:05~4:42]
<追記>次回
2/29(土) 27:05~28:42(97分) [3/1(日) 3:05~4:42]
韓国映画「エターナル」
原題:「シングルライダー (싱글라이더)」
製作: 韓国2016年
公開: 韓国2017年2月、日本2018年2月

■ 概要
大切なものに気付かせてくれる、感動のヒューマンサスペンスドラマ。
俳優ハ・ジョンウの映画会社が制作。
女流監督イ・ジュヨンが演出・脚本、名匠イ・チャンドンが脚本を監修。
イ・ビョンホンの主演、アクションを封印、かつ台詞を抑えた静かな感情表現で魅了。
妻役にはTVドラマで活躍する女優コン・ヒョジン。
「新感染 ファイナル・エクスプレス」で一躍注目を浴びたアン・ソヒ。
■ 予告動画
YouTube
◇
■ スタッフ
演出・脚本: イ・ジュヨン
脚本監修: イ・チャンドン
◇
■ キャスト
イ・ビョンホン (이병헌, Lee Byung-hun, 李炳憲)
・・・主人公カン・ジェフン。経営破綻した大手証券会社の元支店長。
コン・ヒョジン (공효진, Gong Hyojin, 孔孝真)
・・・ジェフンの妻カン・スジン。バイオリン奏者、英語教育のため息子ジヌとシドニー滞在。

ソヒ(SoHee)(元Wonder Girlsメンバー。本名アン・ソヒ, 안소희, Ahn SoHee, 安昭熙)
・・・偶然出会った学生ジナ。ワーキングホリデーにてシドニーで働いていた若い韓国人女性。帰国前に貯金を全て奪われてしまう。
ジャック・キャンベル (Jack Campbell) ・・・隣家の男性クリス・ホワイト。交通事故で意識障害となって寝たきりの妻ステラと娘ルーシーを抱える。
◇
■ あらすじ
証券会社の支店長にまで上り詰めたカン・ジェフン(イ・ビョンホン)は、英語教育のため幼い息子ジヌと妻スジン(コン・ヒ ョジン)を オーストラリア・シドニーに留学させ、自分は家族のために韓国で一人暮らしをしながら仕事に励んでいた。
そんな中、彼が勤める証券会社が膨大な不良債権を出した末に経営破綻した。
安定した収入も社会的地位も人としての信用も、一瞬にして失ってしまった。
ジェフンは支店長としての責務を果たすため、多くの顧客の怒号の前で謝罪する日々。

以前より職責の重圧で鬱病を患っていた彼は、このことで一層精神的に追い詰められる。
夜遅く疲れ果てて帰宅した彼は書斎で、大切な顧客に改めて謝罪メールを打ち、失意の中、飲酒しながら精神薬を服用する・・・。
*
絶望感の中、シドニーにいる妻と息子の元へと旅立つことを決心する。
虚しい心の穴を埋めるかのように、財布だけを手に航空機でシドニーにやって来たジェフン。
なぜ彼は、何の荷物も持っていないのか?
真っ先にスジンと息子が住む家を初めて訪ねる。
だが、幼い娘ルーシーを持つ隣家のオーストラリア人男性クリス (ジャック・キャンベル) と親し気に楽しい時間を過ごす、妻子の姿を目の当たりにする。
衝撃を受けた彼は、声もかけずに家を去ってしまう。
実は、二家族は欠けた所を補い合って生活していたのだが・・・。
その夜、中華飯店に立ち寄ったジェフンはそこで、韓国人の若い女性ジナ (ソヒ) を見かける。
彼女は帰国するため手持ち資金を換金しようと、シドニーに住む韓国人と連絡を取り、店の前に現れたヤンキーな男たちの車に乗り込む。その姿は危険がいっぱいと感じたジェフン。
案の定、暫くしてから足元の覚束ないジナが姿を現す。已む無く意識朦朧の彼女を抱えて宿に入り夜を明かす。

翌日、再びスジンの家を訪れたジェフンは、物陰から妻子を見守るのか? 秘密を探るのか? 異常な行動をとる。
裏の勝手口から中へ入ろうとする。留学前に共に暮らしていた時は自宅の施錠に過敏になっていた妻スジンなのに、今は勝手口の鍵が壊れているにも拘わらずそのままにしていることに気付く。
家にはチチというポメラニアン犬だけがおりジェフンを歓迎してくれる。
そこに妻子が帰宅したため密かに2階から様子を窺う。
すると、昨日も目にした男とその娘がやって来てビーチへ行こうと誘っている。4人はまるで家族のように海に向かう。
完全に早合点で誤解し、後を追うだけのジェフンだった・・・。
再びジナが現れ、改めて事情を詳しく聴くことになる。
2年前にワーキングホリデーを利用しシドニーへ働きに来た。滞在期限が迫り貯金をウォンに換金しようとした。高レートを提示する人物に金を全て奪われてしまった。
オーバーステイとなっているため警察に駆け込むこともできず、ジェフンのことを思い出し助けを求める。
泣き出してしまったため、一時的に行動を共にする。
妻子の家を通り掛かる。
彼女が帰国を一週間延ばした理由を耳にする。
バイオリン奏者の彼女は子育てのために練習ができず、楽団に就職するという夢を諦めていた。
ビザが切れる3カ月前になって交響楽団のオーディションを受けることにし、帰国を一週間延ばしたのだ。

就職したとなればオーストラリア永住権の取得が可能となる・・・。

*
<ネタバレご用心>
現地の男性と寄り添う妻の姿。
彼はなぜか妻の行動を咎(とが)めないで見守るままだ。
以前、妻子が送信してくれた旅の動画を目にし、異国の地で最後に辿り着いた答えは、未だ訪れたことが無かったタスマニア。
ストレンジャーとして、その断崖に座り、果てしない水平線<エターナル>を清々しい表情で目指すのだった・・・。
◇
■ 感想
自殺を図って此岸(現世)から彼岸(来世=あの世)へと「三途(さんず)の川」を渡っている主人公が、
どうしても最期に、妻の本心と愛息の顔を確かめるために、シドニーへと遊離して彷徨(さまよ)うゴースト(霊魂)の軌跡。
主人公のゴーストが彷徨うという点では、直訳表現の原題の「シングル・ライダー」だろうが、
主人公が真実を全て認識しないままであるけれど、爽やかに納得して旅立つという点では、意訳表現の「エターナル」だろう。
*
余談だが、ゴースト映画の名作「ゴースト/ニューヨークの幻」(原題「Ghost」、米国パラマウント映画1990年公開、監督ジェリー・ザッカー、脚本ブルース・ジョエル・ルービン、出演パトリック・スウェイジ/デミ・ムーア/ウーピー・ゴールドバーグ) を思い出した。








