「名画の暗号 ~ゴッホと北斎のミステリー」
NHKBSプレミアム
10/18(水)21:00~21:59
■ 出演
オレ:イッセー尾形 (俳優・一人芝居の達人)
バー「コード」のママ:アン・サリー (シンガーソングライター・内科医)
番組最後にママさん役のアン・サリーさんが歌う。 これまで聞いたことのない、デリケートなデリケートな歌声。
常連客:
片岡鶴太郎(俳優・画家)
西岡文彦(多摩美術大学教授・版画家、『名画の暗号』著者)
渡邉 晃(太田記念美術館 主幹学芸員)
《富嶽三十六景 凱風快晴》1830~33年頃、大英博物館
《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》1831年、山口県立萩美術館・浦上記念館
■ 番組概要
古今東西の名画には巨匠たちの秘密の暗号が潜んでいる。
『名画の暗号』は名画に隠された宗教・権力・出自・同性愛といった、思わず誰かに話したくなる巨匠たちの人間らしい逸話をまとめた粋な美術史。
エンタメ的美術鑑賞ガイドの決定版『名画の暗号』を原案として、イッセー尾形扮するオレ」の熱いモノローグと「妄想人形劇」で編み上げられた、風変わりなドラマ仕立ての美術番組。
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■ 番組詳細
天才画家の生み出す名画にはどんなメッセージが隠されているのか。
「オレ」行きつけのバー「CODE(=暗号)」に、名画好きの常連客が夜な夜な集う架空のバー。「オレ」は常連客とともに、夜通し楽しくも奥深い、妄想力を駆使した名画のミステリー談義に耽(ふけ)る。
熱く語る新説・珍説。飲むほどに酔うほどに、アートを巡る愉快でオシャレな妄想。
その時、いつしか「名画の謎解きゲーム」が始まって、名画の魅力の秘密や巨匠の知られざる人物像が明らかになって行く。
イッセー尾形扮する「オレ」。名画への愛に溢(あふ)れる妄想の達人。
トークの間に挿入される「妄想人形劇」は、「オレ」=イッセー尾形さんのオリジナル。
イッセー尾形さんは、ストーリー構成、絵コンテ作成を自ら行い、人形や背景画まで手作り。ひとり芝居さながらにひとり人形芝居を行う。
絵画の登場人物や画家が「指人形」の姿を借りて、賑(にぎ)やかに語り出すセリフも同時収録。
「オレ」の妄想によって可能になった、不思議なアートミステリー。
今回はゴッホと葛飾北斎を取り上げ、ゴッホ篇と北斎篇のオムニバスでお届けする。
ああ天才ゴッホさん。北斎さん…会って話をしてみたい。
どんな風にあの数々の名作を生み出したのか聞いてみたい。
ああゴッホ(1853~1890)、炎の人ね、黄色のひまわり描いて、耳切って、ゴーギャン(1848~1903)と喧嘩別れして、自殺してとかエピソードだけを思い浮かべてしまうが、彼が絵筆を握った原動力そのものは? そんなところにバッチリ焦点を当てる。
日本人になりたかった画家ゴッホ。
お坊さんの姿をしたゴッホの自画像。
「ひまわり」「坊主としての自画像」に表現されている「日本への憧れ」を探る。
《寝室》1888年、ファン・ゴッホ美術館
《ひまわり》1888年、損保ジャパン日本興亜美術館
《坊主としての自画像》1888年、ハーバード大学フォッグ美術館
世界に名を轟(とどろ)かす天才絵師・北斎。
なんとも奇妙奇天烈な「西瓜図」「木曽路の奥阿弥陀ケ瀧」。
特異な視点や興味深い見立てがたくさんある。
北斎の特殊な体質(?)にニクハクして、作品と結びついて行った過程を解き明かして行く。
《諸国瀧廻り 木曾路ノ奥阿弥陀ケ瀧》1833年、ボストン美術館
《西瓜図》1839年、皇居東御苑三の丸尚蔵館
彼らはどんなメッセージを込めたのか。