火野正平さんの「こころ旅」はできるだけ観るようにしている。

 

今日9/14(木)昼は、北海道サロベツ原野をはじめ豊かな自然で知られる幌延(ほろのべ)町だった。

 

■ 幌延町の四季

 

アイヌ語の「サル・オ・ペツ」(葦原を流れる川)が「サロベツ」と訛(なま)った。

200㎢の広大な原生花園の湿原。

 

アイヌ語の「ポロ・ヌプ」(大きい野原)が「ホロノブ」⇒「ホロノベ」と訛り、「幌延」の漢字が当てられた。

トドマツ・イチイなど常緑針葉樹の群生。

 

高原のてっぺんに風雪に耐えて残っている一本松(トドマツ?)が印象的だ。

 

 

 

 

 

初放送: 7/18(火)、再放送: 9/14(木)

 

「にっぽん縦断 こころ旅」 春の旅 最終週

 


 

■ 165週目657日目 北海道サロベツ原野をはじめ豊かな自然で知られる幌延町へ

 


澤畠深雪さんのこころの風景 「北海道幌延町北進に立っている一本松」

 

単身赴任中の旦那さんを初めて訪ねた時に連れて行ってもらったという一本松が今日の目的地。広々とした大地の中に一本だけ立っている姿を見た時、両親が北海道出身のせいか、自分の中にも北海道人の血が流れている!と感じたそう。

 


正平さんは豊富(とよとみ)町の宮の台展望台から、一本松があるという幌延町北進を目指す。

 

途中、乳牛の牧場やトナカイの観光牧場。

 

広い高原に、鳥の囀(さえず)り。

 


地元の方との温かいふれあいや北海道ならではの生きものたちに遭遇し、チャリオとともに一本松を目指す。
宿敵のキツイ坂道も登場!坂道を越えると広大な大地が広がり、一本の松がポツンと立っているのを発見するのだった。

 

ポツンと一本の松、その後ろにキタキツネの子ども。
 

風雪の厳寒や落雷に耐えて頑張って来た。

 

しかし地球温暖化に伴う日本列島の亜熱帯化、

北海道への台風襲来の増加などで新たなるダメージが出て来ているのかもしれない。



*

 

 


■ 茨城県東海村: 澤畠深雪(さわはた・みゆき、55歳)さんからのお手紙

「 正平さん、スタッフの皆さん、チャリオ君、いつもステキな旅をありがとうございます。
泣いたり笑ったりびっくりしたり、忙しく拝見しています。
私のこころの風景は北海道天塩郡幌延町北進に立っている一本松です。
二年前単身赴任を始めた夫 [※] を初めて訪ねた時に最初に連れて行ってもらった所です。
北海道らしい大地の中に一本だけ凛と立っている松を見て何とも不思議な気持ちになりました。
私の父母が北海道出身で私の中にも北海道人の血が流れているのを改めて感じるような風景でした。
周りに仲間もいなくただ一本だけで寂しげにも見えるのですが とても力強さを感じました。
昨年夏に再び訪れた時にも連れて行ってもらったのですが、あの一本松は痛々しい姿になっていました。
冬の吹雪のせいなのか夏の嵐のせいなのか枝が折れているようでした。
それでも健気にたっている姿は見ていてとても辛かったです。
年末に幌延を訪れたときは冬の間は通行止めという事で一本松を見に行けませんでした。
この3月で夫の単身赴任も終わってしまい一本松に会いに行くことはなかなか難しくなってしまいました。
また元気な姿に戻っていて欲しいと切に願っています。
夫が単身赴任で留守の間の二年間、ほんとにいろんなことがありました。
よりによって留守の時に何故??と思いながらどうにか乗り切ってきました。
そんなときに携帯の待ち受けにしている一本松の写真を眺めていました。
幌延町内には秘境駅がいくつもありその中の一つ、下沼駅前には湧水がありみんなお水を汲みにきています。
正平さんもぜひ飲んでみてください。
春の旅、皆さんが元気で終えられること祈っています。
秋の旅も楽しみにしています。
夏の間ゆっくり休んでまたお元気な姿を見せてください。」

 

 

[※]ご主人は国立研究開発法人日本原子力研究開発機構/幌延深地層研究センター/副所長:澤畠隆一さんと思われる。