松本清張特別企画「共犯者」

テレビ東京 9/30(水)21:00~23:03


 寺島進のバイオレンスには迫真性があったが、
ドラマ全体としてサスペンスのハラハラ感が不足していた。



【原作】

松本清張の短編小説「共犯者」

週刊読売1956年11月に掲載。
「文芸推理小説選集1~森鷗外・松本清張集」(文芸評論社)1957年2月に収録。
新潮文庫「共犯者」改版1980年5月に収録・・・「共犯者」「発作」「恐喝者」「愛と空白の共謀」など全10編。

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【スタッフ】

 
脚本: 浅野妙子

監督: 水谷俊之

プロデューサー: 岡部紳二チーフ(テレ東)、中川順平(テレ東)、黒沢淳、金澤友也

制作: TV TOKYO、BS JAPAN、テレパック


撮影協力:

オーディオテクニカ、川崎競馬場、松本記念音楽迎賓館、川口総合文化センターリリア、sidedoor、GINZ、ヤマハミュージックリテイリング、YaccoMrcard、STHC南東京ハートクリニック、日本新聞博物館、柴道造園土木、ふじの市商店街、SeptSette、他。

 
 

【キャスト】


内堀美輪: 観月ありさ・・・年商150億円の「ニンファ・ミワ社」社長。整形手術を受けて美貌を手に入れた。

村田桂子: YOU・・・ニンファ・ミワ社社長秘書。
野沢香奈: 今井咲貴
小川弘幸: 西村元貴・・・ニンファ・ミワ社の広告代理店社員。

竹岡良子: 仲里依紗・・・元探偵⇒美輪ファンだと言いニンファ・ミワ社の社員となる。


秋月義彦: 寺島進・・・美容形成クリニック医⇒美輪の夫。
町田武治: 山本耕史・・・元・秋月家出入りの造園業者「田宮造園」庭師、ミュージシャン⇒美輪の愛人。

杉本: ビートきよし・・・パブレストラン店長。
錦はやと・・・高級レストラン・ウェイター。
細野弘: カムイ・・・マルゴ店員。

島尾健作: 大地康雄(特別出演)・・・秋月の死について追及している刑事。
髙橋友也: 土屋裕一・・・刑事。


落合萌
大坪あきほ
大西宏典
佐藤芳江

安藤瞳
片山萌美
蟹江アサド
さくらかおり





【概要】


原作は、内堀彦介という男は、銀行強盗で仲間と山分けにした金を元手に商売に成功したものの、
真相露顕の恐怖から5年前に別れた共犯者の動静が気になり監視を開始するが・・・。
疑心暗鬼から自滅して行く男を描く。


*


脚本を担当する浅野妙子が、童話『人魚姫』をモチーフにして大胆なアレンジを加え、新たな女性の物語として描かれる。

主役は女。おぞましい過去を封印し、化粧品会社の社長として活躍する主人公を演じるのは、観月ありさ。
整形で美貌を手に入れ、執刀医(寺島進)の妻の座にも収まるが、幸せは長く続かない。
夫の暴力に苦しむ姿を見かねた出入りの造園業者(山本耕史)とふたりで夫を殺(あや)めてしまう。
それから7年――。

美輪の部下で、武治の素行を調べることになる元探偵の良子は女優の仲里依紗が演じ、実力派のキャストに囲まれた骨太なドラマとなっている。
観月も心の闇を抱えながらそれを封印し振る舞うという難しい演技に加え、整形やDV、殺人という汚れ役にも果敢に挑戦。
「松本清張の世界観を崩さず、私なりの良さが出るように頑張りました」と手応えを感じた様子だった。





【あらすじ】


化粧品会社「NINFA MIWA ニンファ・ミワ」の社長を務める内堀美輪は、その美貌もあって、マスコミに度々取り上げられていた。

しかしネットに「本当の内堀美輪を知っている」との書き込みを見つけ動揺する。
成功者に見える美輪には、封印した知られざる過去が…。
かつて、南青山五丁目に在った秋月美容形成クリニックの清掃員として働いていた美輪は、自分の顔に自信がなく常にマスクをしていた。

偶然、医師の秋月義彦に素顔を見られてしまうが、新しい施術法を試してみたいと、タダで整形手術を受けることになる。
手術は成功し、生まれ変わったような美しい顔を手に入れた美輪は、やがて義彦と結婚する。
しかし幸せを手に入れたと思ったのも束の間、これまで優しかった義彦は殿様然とした態度に豹変する。
美輪は自由のない生活を強いられるのだった。


*


そんな中、造園業者の庭師として秋月家を出入りする町田武治は、公園でひとり佇む美輪に遭遇する。
義彦から暴力などのひどい仕打ちを受ける美輪を目の当たりにしていた武治は、思わず自分の部屋に来ないかと誘う。
そして2人はそのまま深い仲に落ちて行く。
そして、整形の事実も告白してしまう。



或る日、例によって些細なことから美輪は義彦の怒りを買ってしまい、ひどい暴行を受ける。
やって来た武治に、「金庫の5千万をあげるから夫を殺して」と指示するが、その背後には察知してゴルフクラブを持った義彦が立っていた。
そして揉(も)み合いの末、2人は義彦を殺めてしまう。
美輪は殺人を隠蔽するため、武治に金を渡し、二度と会わないと別れを告げる。

現場検証した島尾刑事は、犯人がクラブで乱打した後にシーツを被せ、ナイフでトドメを刺している点に引っ掛かる。
そして、施術前・施術後の患者アルバムで、妻・美輪の施術も知ることとなる。


*


それから7年経ち、ネットの書き込みを見ながら、自分を恨んでいるであろう武治を思い出し、顔を強張(こわば)らせる美輪。
同じ頃、武治もまた、博多で美輪の講演会のポスターをじっと見つめていた。 


*


そして美輪は、自分のファンだという元探偵の竹岡良子とスイミングクラブで出会う。
会社が潰れて職を失ったという良子の話を聞き、自分の会社で働かないかと誘う。
が、博多で講演した折りに武治と再会してしまったため、美輪は良子に武治の素行調査を頼む。