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BS-TBS
「林修・世界の名著」
「~岩崎夏海と語り尽くす『ハックルベリー・フィンの冒険』~」
今回は作家・岩崎夏海(なつみ)氏をゲストに迎え、「トム・ソーヤーの冒険」続編として1885年に発表された冒険文学の原点「ハックルベリー・フィンの冒険」を語り合う。
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BS-TBS
「林修・世界の名著」
8月27日(木)23:00~23:30
「~岩崎夏海と語り尽くす『ハックルベリー・フィンの冒険』~」
今回は作家・岩崎夏海(なつみ)氏をゲストに迎え、「トム・ソーヤーの冒険」続編として1885年に発表された冒険文学の原点「ハックルベリー・フィンの冒険」を語り合う。
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マーク・トウェイン(Mark Twain)の「ハックルベリー・フィンの冒険」 (「Adventures of Huckleberry Finn」, 1885年)と聞いて、
ジャスト半世紀前の高校時代の英語教科書(英読本English Readers)が思い浮かんだ。
米国文学では、
「ハックルベリー・フィンの冒険」を始め、
アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(Ernest Miller Hemingway)の「老人と海」(「The Old Man and the Sea」, 1952年)、
著者: マーク・トウェイン [Mark Twain, 本名: サミュエル・ラングホーン・クレメンズ(Samuel Langhorne Clemens) 1835/11/30~1910/4/21、64歳。
英国版1884年12月、米国版(グレート・アメリカン・ノベル)1885年2月。
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【原作の骨子】・・・出典はWikipedia。
ジャスト半世紀前の高校時代の英語教科書(英読本English Readers)が思い浮かんだ。
米国文学では、
「ハックルベリー・フィンの冒険」を始め、
アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(Ernest Miller Hemingway)の「老人と海」(「The Old Man and the Sea」, 1952年)、
ウィリアム・サマセット・モーム(William Somerset Maugham)の「人間の絆」(「Of Human Bondage」、1915年)と「サミング・アップ」(「The Summing up」, 1938年)。
もう思い出せないくせに、それらが美しい文章だったよな~という淡い記憶だけが甦る。
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【MC】 林修
【ゲスト】 岩崎夏海
1968/7/22東京都新宿区生まれ、日野市育ち。茗渓学園高校、東京芸術大学美術学部建築科。
卒業後はソールドアウトに所属し秋元康に師事。放送作家として『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウンのごっつええ感じ』『クイズ赤恥青恥』等、テレビ番組の制作に参加。
2005~07年、AKB48アシスタントプロデューサー。
2007年12月、秋元康事務所を退社。インディソフトウェアに入社、ゲームやウェブコンテンツの開発。
2009年4月、吉田正樹事務所に所属し作家活動を始める。
2009年12月、デビュー作品「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(ダイヤモンド社)を発表しミリオンセラー。2010年7月、「甲子園だけが高校野球ではない」(廣済堂あかつき、監修)。2011年3月、「エースの系譜」(講談社)。2011年4月、NHK総合でアニメ版が放送、6月、AKB48前田敦子主演による映画版が公開。
2011年10月、「小説の読み方の教科書」(潮出版社)・・・小説の歴史、「ドン・キホーテ」を世界最高峰の小説と紹介、「ハックルベリー・フィンの冒険」を具体例にして小説の正しい読み方を説いている。
□ 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
ダイヤモンド社単行本2009年12月。
ダイヤモンド社単行本2009年12月。
敏腕マネージャーと野球部の仲間たちが甲子園を目指して奮闘する青春小説。公立高校野球の女子マネージャーのみなみちゃんは、マネージャーの仕事のために、ふとしたことでドラッカーのの経営書『マネジメント』を間違って買ってしまう。はじめは難しさに戸惑い後悔するのですが、次第に野球部を強くする野球部マネジメントにも生かせることに気付く。みなみと親友の夕紀、そして野球部の仲間たちが、ドラッカーの教えをもとに力を合わせて甲子園を目指す。家庭、学校、会社、NPO…ひとがあつまっているすべての組織で役立つ。これまでのドラッカー読者だけでなく、高校生や大学生、そして若手ビジネスパーソンなど多くの人に読んでほしい。
小学館アニメコミック2011年6月・・・プロダクションII.G., 飯塚裕之(iS Creative)(著)。
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【スタッフ】
ナレーター: 田中美幸
構成: 上野耕平、町田直也、宮平高広
ディレクター: 田頭悟、山浦太郎
演出: 内山大輔
制作協力: ワタナベエンターテインメント
制作・著作: BS-TBS
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【あらすじ】
「トム・ソーヤーの冒険」は、だいたいありのままのことを言っている。娯楽性の強い児童文学。
よし、今度は、より小説らしい小説を書こう。大人にも読んでもらおう。
主人公ハックの目線で描いた、一人称視点。
ハードボイルド小説を含む、後のアメリカ文学に多くの影響を与えた。
ヘミングウェイの「老人と海」は、一人称で書かれていて、人間の深い孤独を投影させている。
ヨーロッパに比べれば辺境の地、南北戦争付近のアメリカを舞台に、娯楽性だけでなく奴隷制度など人種差別問題も描き出した。
岩崎氏は、作者のモティーフだけでなく、エンターテインメントや芸術作品がどんな背景で成立したかに、強い興味を覚えると言う。
*
当時、白人と黒人の友だち関係自体が刺激的・エキセントリックだった。
そして、差別にNO!と言うだけでなく、差別というのは人間の本質にあるんだよと言う。
自分の内面にも潜んでいることを自覚し、深く反省することから始め、差別の撤廃へと向かおう。
ただ、読者に分かりにくいように込めたメッセージも多い。
例えば、
「母親の陰から黒人の子どもが恥ずかしそうに顔を出す。同じように白人の子どもも母親の陰から顔を出す」。
この表現に接した岩崎氏は、鳥肌が立ったと言う。人間はみんな同じいんだ。作者の深い思い。
岩崎氏「気付く人だけ気付けばいい、と」。林氏「気付くヤツになりたかったなあ」。
今日のゲストが選んだ一節
「よし、それじゃあ僕は地獄へ行こう」。
アメリカ文学のみならず世界文学の最高峰の1つ。
*
【感想】
それでも、未だに、「差別」や「銃」が蔓延(はびこ)る米国社会。
しかし、米国だけではない。日本にも「差別」は根強い。
日本の発展の歴史を見ると、朝鮮を始め北方からも南洋からも移動して来た民族が出遭って、天皇家を始め大和民族が成立し、
後の律令国家建設のため、朝鮮や中国から多数の有能な帰化人を招聘(しょうへい)し、全国各地で混じり合って来た。
にも拘わらず、「差別」意識は消えることが無い。
戦時体制の教育がこれでもかと根付かせた。戦争は人間の反省心さえも消そうとする。
今日、米国・欧州だけでなく、日本にも混血のアスリートが国際大会の場で活躍するようになって来た。
少子化・老齢化が進み、ますます外国人の流入傾向は濃くなって行く。
改めて、自分の心の奥底に潜む「差別」「苛め」の意識について考えてみよう。
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【スタッフ】
ナレーター: 田中美幸
構成: 上野耕平、町田直也、宮平高広
ディレクター: 田頭悟、山浦太郎
演出: 内山大輔
制作協力: ワタナベエンターテインメント
制作・著作: BS-TBS
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【あらすじ】
「トム・ソーヤーの冒険」は、だいたいありのままのことを言っている。娯楽性の強い児童文学。
よし、今度は、より小説らしい小説を書こう。大人にも読んでもらおう。
主人公ハックの目線で描いた、一人称視点。
ハードボイルド小説を含む、後のアメリカ文学に多くの影響を与えた。
ヘミングウェイの「老人と海」は、一人称で書かれていて、人間の深い孤独を投影させている。
ヨーロッパに比べれば辺境の地、南北戦争付近のアメリカを舞台に、娯楽性だけでなく奴隷制度など人種差別問題も描き出した。
岩崎氏は、作者のモティーフだけでなく、エンターテインメントや芸術作品がどんな背景で成立したかに、強い興味を覚えると言う。
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当時、白人と黒人の友だち関係自体が刺激的・エキセントリックだった。
そして、差別にNO!と言うだけでなく、差別というのは人間の本質にあるんだよと言う。
自分の内面にも潜んでいることを自覚し、深く反省することから始め、差別の撤廃へと向かおう。
ただ、読者に分かりにくいように込めたメッセージも多い。
例えば、
「母親の陰から黒人の子どもが恥ずかしそうに顔を出す。同じように白人の子どもも母親の陰から顔を出す」。
この表現に接した岩崎氏は、鳥肌が立ったと言う。人間はみんな同じいんだ。作者の深い思い。
岩崎氏「気付く人だけ気付けばいい、と」。林氏「気付くヤツになりたかったなあ」。
今日のゲストが選んだ一節
「よし、それじゃあ僕は地獄へ行こう」。
It was a close place. I took . . . up [the letter I’d written to Miss Watson], and held it in my hand. I was a-trembling, because I’d got to decide, forever, betwixt two things, and I knowed it.
I studied a minute, sort of holding my breath, and then says to myself: “All right then, I’ll go to hell”—and tore it up.
It was awful thoughts and awful words, but they was said. And I let them stay said; and never thought no more about reforming.
アメリカ文学のみならず世界文学の最高峰の1つ。
*
【感想】それでも、未だに、「差別」や「銃」が蔓延(はびこ)る米国社会。
しかし、米国だけではない。日本にも「差別」は根強い。
日本の発展の歴史を見ると、朝鮮を始め北方からも南洋からも移動して来た民族が出遭って、天皇家を始め大和民族が成立し、
後の律令国家建設のため、朝鮮や中国から多数の有能な帰化人を招聘(しょうへい)し、全国各地で混じり合って来た。
にも拘わらず、「差別」意識は消えることが無い。
戦時体制の教育がこれでもかと根付かせた。戦争は人間の反省心さえも消そうとする。
今日、米国・欧州だけでなく、日本にも混血のアスリートが国際大会の場で活躍するようになって来た。
少子化・老齢化が進み、ますます外国人の流入傾向は濃くなって行く。
改めて、自分の心の奥底に潜む「差別」「苛め」の意識について考えてみよう。
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■ 「ハックルベリー・フィンの冒険」(「Adventures of Huckleberry Finn」)
著者: マーク・トウェイン [Mark Twain, 本名: サミュエル・ラングホーン・クレメンズ(Samuel Langhorne Clemens) 1835/11/30~1910/4/21、64歳。
英国版1884年12月、米国版(グレート・アメリカン・ノベル)1885年2月。
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【原作の骨子】・・・出典はWikipedia。
トム・ソーヤーの親友であるハックルベリー・フィンによって語られる、方言あるいは話し言葉で書かれた小説。
アメリカ南北戦争以前の1830~40年代頃を舞台としている。
無邪気で幼い主人公ハックと、ミシシッピ川沿いに住む人々や景色の精彩に富む描写、当時の人種差別への真摯かつ確固たる姿勢で貫かれている。
ハックは、アル中の父親と暮らす、母親のない怠惰な幼い放浪者。
父親の元から脱出したハックは、妻や子供との生き別れを意味する川下への売却を恐れて逃亡した黒人奴隷のジムと出遭う。
二人は自由を求めて、オハイオ川の北を横断することを試み、冒険を続けるのだった・・・。
二人は自由を求めて、オハイオ川の北を横断することを試み、冒険を続けるのだった・・・。
□ 家族
ハックとトムが自ら獲得した金を奪い返すため、ハックの父の欲望から逃れ、自分が殺されたように装って逃亡する。そしてジムによるハックの父の死の隠匿・・・。
□ 人々との出会い
ある時は牧歌的、ある時は恐ろし気なミシシッピー。
ハックとジムは、旅する中で、悪漢小説さながらの人殺し・泥棒・詐欺師・偽善者、そして善良な人々と遭遇する。
ハックとジムは、旅する中で、悪漢小説さながらの人殺し・泥棒・詐欺師・偽善者、そして善良な人々と遭遇する。
□ 人種差別
ハックは。ジムの人間性を認め、勇敢であり、寛大かつ賢明である。
登場する白人の多くは、愚劣であり、残酷かつ利己的。
黒人のジムは、迷信深く無教養ではあるが、賢く人への思いやりがあって利他的。
黒人のジムは、迷信深く無教養ではあるが、賢く人への思いやりがあって利他的。
□ 宗教
ハック自身は神に対して敬虔であろうとするが、神を信じるのに苦労する。
奴隷解放宣言以前のアメリカでは「奴隷を盗む行為」は宗教上のタブーため、ハックを苦悩させる。
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□ アーネスト・ヘミングウェイ
「あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する。全てのアメリカの作家が、この作品に由来する。この作品以前に、アメリカ文学とアメリカの作家は存在しなかった。この作品以降に、これに匹敵する作品は存在しない」と絶賛した。
「あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する。全てのアメリカの作家が、この作品に由来する。この作品以前に、アメリカ文学とアメリカの作家は存在しなかった。この作品以降に、これに匹敵する作品は存在しない」と絶賛した。
□ サンフランシスコ・クロニクル紙
「本作を通じて描かれるのは、南北戦争以前の奴隷の評価に対する鋭い風刺である。無一文でアル中の貧困白人の息子ハックルベリー・フィンは、黒人奴隷が自由を得ようとするのを手助けするのに彼が負っている役割のため、数多くの良心の呵責(かしゃく)に悩まされる」と批判に対して擁護する論説を出した。
「本作を通じて描かれるのは、南北戦争以前の奴隷の評価に対する鋭い風刺である。無一文でアル中の貧困白人の息子ハックルベリー・フィンは、黒人奴隷が自由を得ようとするのを手助けするのに彼が負っている役割のため、数多くの良心の呵責(かしゃく)に悩まされる」と批判に対して擁護する論説を出した。
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