MERS(マーズ)コロナウイルス」
(Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus, MERS-CoV) による
感染症「中東呼吸器症候群」


▼ 「SARS(サーズ)コロナウィルス」による感染症「重症急性呼吸器症候群」との関係

2003年に流行したSARSの仲間(近縁)=コロナウイルス・ベータ型だが、遺伝子構造などに相違あり。SARSのワクチンも未だ開発完了できていない。


▼ 病原体の発生源

ヤマコウモリorヒトコブラクダが起源だと疑われている。中間宿主、感染方法は解明されていない。
潜伏期間は数日~2週間。患者からの二次感染、ヒトtoヒト感染が確認されており危険な感染症。
インフルエンザのように、次々継続的にとヒトtoヒト感染は確認されていないので、最悪の感染症ではないと見られて来た。

 しかし、韓国では1人の患者から、5月下旬25人⇒6月初旬30人と広がっており、ヒトtoヒトの二次⇒三次感染が発生しているので、専門家はウィルスの変異が起こっているのではないかと警戒 !! ⇒遺伝子解析により変異は起こっていないと確認。


▼ 主な症状

肺に近い下気道で感染(ウィルスを受容)しやすく、症状が少ないまま、いきなり肺炎になりやすい。主な症状は、発熱・咳(せき)・息切れ。下痢を伴う場合もある。
感染しても症状が現われない人や軽症の人もいる。高齢者、慢性疾患・免疫不全などのある人で重症化する。
勿論、ワクチンがないので、死亡率が40~50%と非常に高い。


▼ 当面の予防法

原点=日常生活の基本動作に立ち返って、
石鹸and/or
消毒消毒用エタノール・イソプロパノール・次亜塩素酸ナトリウムによる手洗い、
うがい、マスクの装着を励行する


▼ 世界の感染多発地域

日本には上陸して(上陸が確認されて)いない。
日本から近い地域では韓国・フィリピン・マレーシア。
米国。英国・フランス・オランダ・ドイツ・オーストリア、イタリア・ギリシャ。
以上は全て下記のアラビア半島・中東地域に渡航し感染した人andその人に接触した人。

発生源と疑われている感染多発地域は、イエメン・オマーン・カタール・バーレーン・アラブ首長国連邦・サウジアラビア(2012年に初めて感染を確認)、クウェート・ヨルダン・レバノン・イラン・トルコ、エジプト・チュニジア・アルジェリアにおいて拡大中。

2014年5月現在、感染496人、死亡117人。
2015年5月30日現在、感染1,149人、死亡431人。


▼ 韓国、中国・香港の動向

▽ NHKニュース 2015/06/03(水)19時配信
韓国の感染は、初期の有名病院院内感染から拡大が始まった。
感染25人⇒30人⇒186人、うち死亡2人⇒35人(死亡率19%)となった。【⇒07/08(水)現在】

封じ込めるための
隔離中の対象者は、約750人⇒1,364人⇒5,930人。これまで隔離措置が解除されたのは5,535人なので、合計すると11,465人。【⇒ピーク時の06/20(土)】


FNNニュース20150601


▽ 韓国・
聯合ニュース 2015/06/03(水)23時配信、その他

韓国でMERS感染が拡大していることを受け、
中国保険当局は、前述の韓国人患者と接触した77人を特定し67人を隔離したが残り10人は行方を追跡中 !! 

中国など外国人観光客による旅行キャンセルが増加している。韓国観光公社によるとキャンセル件数は、6/1(月)2,500人⇒6/2(火)7,000人と急拡大、うち、中華圏地域が6,900人、他のアジア地域が100人。中国人はSARSを経験し大きい被害を受けたためだろう。
⇒6/1~10のキャンセルは8万4,4500人。10万人規模に達するのは時間の問題。


韓国・仁川空港での中国人観光客 ==聯合・共同ニュース20150601

韓国・ソウル市内 ==ロイター20150608