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フジテレビ金曜「赤と黒のゲキジョー」枠
1/9(金)21:00~22:52
『鬼平犯科帳スペシャル 密告』
スペシャル 「見張りの糸」(2013年5月31日)以来の新作単発ドラマ
「鬼平犯科帳SP 見張りの糸」キャスト・あらすじ
☆ 高島礼子さん始めキャスティングが良かった。
【原作】 池波正太郎「密告」
文藝春秋社:
雑誌「オール讀物」 1974年3月号に掲載、
単行本 第7巻「影法師」1974年12月に収録、
文春文庫 第11巻2000年8月新装版に収録、
リイド社: SPコミックス(画・さいとうたかを) 第19巻2008年6月に収録。
【スタッフ】
脚本: 田村惠
監督: 吉田啓一郎
音楽: 津島利章
エンディングテーマ: 「インスピレイション」ジプシー・キングス(ソニーミュージックJI)
を始めとしたTVシリーズ音楽集(2013/10リリース)
殺陣: 宇仁貫三
製作協力: 松竹撮影所
制作: フジテレビ、松竹
【ロケ協力】
旧嵯峨御所大覚寺門跡(右京区嵯峨大沢町4 )、上賀茂神社(北区上賀茂本山339)、平野屋(右京区嵯峨鳥居本仙翁町16)、八幡堀~西の湖(滋賀県近江八幡市内)、滋賀LS、他。
【ナレーター】 能村太郎(第8シリーズ~現在)
【キャスト/ レギュラー】
● 火付盗賊改方 [ひつけとうぞくあらためかた、略して火盗改メ(かとうあらため)]
・・・屋敷=役宅は、江戸城の清水門外、現在の千代田区九段南1丁目1-15 九段第2合同庁舎( 麹町税務署)。
長官"鬼の平蔵" 長谷川平蔵宣以(のぶため):二代目中村吉右衛門
(在任期間: 天明期1787~寛政期95年)
妻・久栄:多岐川裕美
● 同心
酒井祐助:勝野洋
小林金弥: 中村又五郎
木村忠吾:尾美としのり
村松忠之進:沼田爆
三井忠次郎: 中村吉之助
竹内孫四郎:中村吉三郎
山崎国之進:中村吉五郎
小柳安五郎: 谷口高史
田島:中村吉六
望月:中村吉二郎
● 密偵(いぬ)
おまさ:梶芽衣子
伊三次:三浦浩一
大滝の五郎蔵:綿引勝彦
● その他知人
[本所二ツ目の軍鶏(しゃも)鍋屋・五鉄]
亭主・三次郎:藤巻潤
おとき:江戸家まねき猫
【キャスト/ ゲスト】
珊瑚玉(さんごだま)のお百:高島礼子・・・紋蔵の母・元締め女、元は上総・木更津の旅籠女将
[16歳時 瀬戸さおり(子役)]
伏屋(ふせや)の紋蔵:高橋光臣・・・兇賊の首領(木更津・長兵衛の二代目)
[紋蔵の配下]
青田の文太郎:春田純一・・・畜生働き(急ぎ働き)
与茂吉(原作にはない): 蟹江一平・・・本格働き
半助: 松本実
徳兵衛: 浦野REN
仁吉: 円堂耕成
権蔵: 仲野毅
横山小平次: 西尾塁・・・紋蔵の父親、貧乏御家人だったが"殿様(ヤンキー)小平次"の異名
久兵衛:柳家小さん・・・九段坂下の田楽居酒屋の亭主、平蔵と旧知の仲
平塚千瑛・・・田楽居酒屋の若い女客
田井克幸・・・張り込んだ蕎麦屋の亭主
鎌倉屋儀兵衛: 木元としひろ
大迫英喜・・・鎌倉屋の番頭
小林茉莉江・・・鎌倉屋の女中
平井靖・・・莨(たばこ)売り
船津正康・・・大福餅売り
池田勝志・・・お百を乗せた駕籠舁(かごか)き
山口孝二・・・駕籠舁きの相棒
野田琴乃・・・お百に託された子守の小女
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【あらすじ】
火付盗賊改方長官の長谷川平蔵の清水門外の役宅屋敷近く、
九段坂下に平蔵とは旧知の間柄である久兵衛が亭主を務めている、田楽の居酒屋がある。
或る夕刻、珊瑚玉の簪(かんざし)を髪に差した謎の女が現れ、「これを、はせ川様に」と手紙と心付け(銀2分=1/2両)を置いて出て行く。
同心の木村忠吾から夜更けに手紙を受け取った、平蔵は、文面に目を通すと顔色を変え、今まで飲み明かしていた忠吾を激しく叱責する。
それは、深川・仙台堀に在る鎌倉屋という足袋股引(ももひき)問屋に今夜、盗賊が押し入ることを密告する手紙であった。
平蔵の指示で火付盗賊改方は鎌倉屋へ駆け付けるが、既に盗賊が金を奪って姿を消した後だった。
急ぎ働きで、怪我人は多かったが不幸中の幸い、命に別条はなかった。
木村は禁酒を誓うが禁女には躊躇する。
*
平蔵と同心たちは、久兵衛と平蔵の仲を知って密告状を託した、珊瑚玉の女について調査を進め、
湯島天神下~嬬恋稲荷~神田明神下の近辺に住んでいる、元旅籠の女将・お百(高島礼子)であることを突き止める。
お百は昔、平蔵が"本所の銕(てつ)"の異名を馳せた銕三郎時代に、
よく通っていた鳥越明神門前 (原作は深川平野町の陽岳寺門前の富岡橋北詰)に在る、
車屋という入舟団子の茶屋に、上総・姉ケ崎の継母に追い出されて奉公に来ていた可愛らしい小女だった。
久兵衛からその話を聞かされ、横山小平次と言う侍の子どもを身籠(ごも)って店に置いておけなくなったお百と赤子を、
久兵衛に預けた平蔵が工面した持参金(23+5両)を元に、上総の(富津)飯野の百姓家・富蔵の後妻に入らせたことを思い出す。
*
平蔵は密偵のおまさを通じ、お百を料理屋に呼び出す。
現れたお百は平蔵に問われるまま、嫁に行った飯野の富蔵に半年もしないうちに金を奪われて追い出され路頭に迷う中、
木更津の旅籠・笹子屋の主で長兵衛という人に拾われたという過去を打ち明ける。
どうやって密告ネタを仕入れたのか聞かれたお百は、遂に、亡くなった旦那の長兵衛が盗賊の首領を裏稼業としてやっていたという事実を告白する。
しかし、息子のことなどそれ以上のことを詳しく語ろうとせず、逃げるように店を後にしたのだった。
*
お百や与茂吉が本格働きを求めるが、文太郎に嗾(けしか)けられた紋蔵は、急ぎ働きを繰り返すばかり。
平蔵は盗賊一味と対決する中で、珊瑚玉の簪を肌身離さなかったお百の抱える想いを知ることになる。
監禁されたお百が命を賭して、再び密告する。
小石川の薬種問屋の大店(おおだな)は、山城屋、長崎屋・・・。
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【原作に登場する場所】
清水門外の役宅から程近い、九段下に在る久兵衛の居酒屋、柚子味噌を付けた田楽(おでんの始まり)
深川・仙台掘(大川口=佐賀町北端~砂村)の今川町に在る足袋股引問屋・鎌倉屋・・・現・江東区佐賀町2丁目
永掘町へ架かる松永橋
伊勢崎町の河岸道
本所・吉田町の御家人/横山小平次の小屋敷・・・現・墨田区石原4丁目
本所・石原町の内藤能登守(日向延岡藩)の下屋敷・・・現・墨田区石原町1丁目~横網・厩橋
本所・三ツ目橋の父・長谷川宣雄屋敷・・・(後に遠山金四郎の下屋敷となる)現・三ツ目通り沿いの墨田区菊川3丁目16-2
深川・平野町の陽岳寺門前の富岡橋北詰に在る茶店・車屋、入舟団子・・・現・陽岳寺は江東区深川2丁目16-27
丸太橋
浅草・真土山聖天宮・・・現・本龍院=待乳山聖天は台東区浅草7丁目4-1
浅草・橋場の料理屋
押上村の前田丹後守の下屋敷竹薮・・・現・墨田区横川2丁目
浅草・今戸の深栄山長昌寺門前の茶店・・・現・長昌寺は台東区今戸2丁目32-16
浅草・新鳥越町三丁目・・・浅草区吉野町を経て現・台東区今戸1~3丁目
深川・富岡八幡宮・・・現・江東区深川1丁目20
八幡宮裏の岡場所
本所・二ツ目橋の北詰の軍鶏鍋屋「五鉄」・・・現・墨田区両国4丁目1 二ノ橋際
すみだ観光サイト をご覧下さい。
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