明日の朝9時の天気図
何と美しい等圧線なんでしょう!!
この美貌が日本列島全体に積雪の猛威を奮うのです。
「アナ雪」エルサの魔力!!
急速に発達する "爆弾低気圧" の影響で、12/17(水)~18(木)にかけて、
北日本から西日本の広い範囲の沿岸部を中心に、非常に強い風が吹き、大荒れの天気となる。
気象庁は、暴風雪・高波、雪崩などの警戒を呼び掛けている。
特に、北海道については「見通しが全くきかないような数年に一度の猛吹雪となる恐れもあり、不要不急の外出を控えるなど注意してほしい」としている。
積雪の多い地方では、雪崩れ・急な雪解けへの注意が必要。
首都圏でも雨や強い風が見込まれる。
【続報】
12/17(水)根室で最大瞬間風速39.9m/sを記録しました。
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BS朝日「BBC地球伝説」
「緑の惑星~地球進化の謎」シリーズ("How to Grow a Planet" series)
第3回(最終話)「草の時代」(The Challenger)
再放送12/16(火)19:00~19:54
初放送2013/1/8(火)
地球の姿を変えて来た植物の謎に、地質学者イアン・スチュアート(Dr. Iain Simpson Stewart、英国プリマス大学地質学者) が世界中を冒険しながら迫る、英国BBC放送制作の全3回シリーズ。私たちの暮らすこの惑星を緑に変えた植物の全てに迫る。
日本語版制作: スタジオ・エコー、ナレーター: 飯島肇。
" How to Grow a Planet " is a 2012 TV series produced by the BBC.
It is presented by Professor Iain Stewart.
Directed by Nick Shoolingin-Jordan & Nigel Walk
Presented by Iain Stewart
Original run: 7 February 2012 – 21 February 2012
Episodes
1 "Life from Light" 7 February 2012
2 "The Power of Flowers" 14 February 2012
3 "The Challenger" 21 February 2012
【参考】
#2「花の誕生」(The Power of Flowers)
私のブログ http://blog.goo.ne.jp/tsn_take/c/2c5ae1844ad275ec753c9b40ca64da38
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シリーズ最後のイアンの冒険は、"草の闘いの歴史"を探る旅。
かつて恐竜がいた時代、2億年もの間、地球を支配していたのは森だった。
陸地は樹木で覆われ、太陽の光を独り占めしていたのだ。
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そんな世界に或る挑戦者(Callenger)が現れる。それが草だ。
もともとは小さな存在だった草が、徐々に力をつけ、この惑星を支配するようになって行く。
そして、海の姿をも変え、動物の進化を促し、人類に文明誕生のきっかけをもたらしたのだった。
アフリカのサバンナやトルコにある人類最古の遺跡を巡り、草がどのように世界を変えて行ったのか、その謎に迫る。
「プラネットアース」緑の魔力!!
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昔、地球は森で覆われていた。大きな木が太陽の光を独占し、小さな草は陰でひっそりと生活していた。
その圧倒的な力の差をひっくり返し、草が地球を支配するようになったのは何故だろうか?
草の驚くべき歴史を解説する。
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イアンが先ず向かったのは、南アフリカ共和国のサバンナ。
800万年前、地球はかつてない程、乾燥していた。
草は表面が"燃えやすい"という特徴を活かし、支配を続ける木に戦いを挑んだ。
落雷などの火を味方につけ自分諸とも数十万年もの間、次々に焼き払い黒い灰に覆われていた。
そして、木よりも早く再生して勢力を広げて行ったのだ。
600万年前、草は木を制圧すると、次は動物に食べられてしまうのを防ぐために進化する。
葉の周りを固いシリカ (砂の主成分SiO2、後にガラスの原料にもなった)で覆うという進化。
草を食べることができなくなった動物は絶滅する。
だが、中にはそれに対抗するため、歯を進化させたものも居る。
馬などが現代まで生き残っている草食動物だ。それらが排泄する糞(ふん)の中には、草の成分シリカが含まれる。
それらが川⇒海に流される。
シリカを体に取り込んだことで、植物性プランクトンの珪藻(けいそう)が急激に増える。
そして、それらが海の生物(イワシなど⇒食物連鎖)の栄養となる一方、光合成で大量の酸素を作り出したりする(空気中の1/4も占める)ようになるのだ!!
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次に、イアンが向かったアフリカ西部のセネガル・フォンゴリ(Fongoli)では、
草の上に暮らすチンパンジーに我々の祖先の進化を見ることができる。
500万年前、木の上から降りて地面での生活へと変化したことで、
二足歩行と道具を使うことが始まったのだ。チンパンジーが道具で狩りをやっている!!
そこには、地球上の植物の支配が木から草へと変わったことが大きく関わっている。
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イアンが最後に訪れたのは、人類最古(1万2千年前)の神殿といわれるトルコ南東部のギョベクリ・テペ(Göbekli Tepe)遺跡。見つかったのは1994年。
これを建設した人々の食生活を支えていたのは、カラジャダー(Karacadag)山が原産、今日我々が「小麦」と呼んでいる草から作られたパンだった。
穂が落ち易く飛んで行くヒトツブコムギから突然変異で生まれた小麦は、穂が落ちにくく収穫が容易となる。
種を取っておいて蒔いて栽培することもできた。
その結果、定住し農業が始まりパンが作られるようになった⇒動物の家畜化。
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草はどこにでも在る身近な存在でありながら、私たち人間、そしてこの地球さえも利用しコントロールして来たのだ。
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