本日11/9(日)20:00~22:24、BS日テレの「プレシャスタイム」枠で
東野圭吾・原作の角川映画「夜明けの街で」を放映。


  私は原作は読んでいるが、映画は未だだった。
観た人たちの感想をWebでチェックしたら、
木村多江さんが主役かと思ったとか、不倫ってどんなに凄いのか楽しみにして観ていたら何時の間にか終っていたとか----どうもヒロインの深田恭子さんの演技不足を指摘するコメントが多かったが、彼女の持ち味を活かしていたと感じた。


*


【原作】

角川書店
雑誌「野性時代」2004年9月号~ [2006年2月号番外編(新谷自身の不倫教訓話)] ~2007年4月号に連載。単行本2007年6月。文庫本2010年7月。




私のブログ(2011/8/11付け)
http://blogs.yahoo.co.jp/tsn_take/242749.html



■ 東野圭吾が初めて“恋愛”をテーマに挑んだ作品。

角川書店「本の旅人」2004年7月号にインタビューでは、サザンオールスターズ「LOVE AFFAIR ~秘密のデート~」に着想を得て、自分の不倫相手に殺人罪の容疑が掛かっているとしたら、と想定し書き下ろしたとのこと。 
「 夜明けの街ですれ違うのは
  月の残骸と昨日の僕さ
  二度と戻れない境界を越えた後で
  嗚呼 この胸は疼いてる
     ==(以下、略)== 」


■ 角川映画2011/10/8(土)公開時のコメント


木村多江さん
「いかに不倫に気付いていない“フリ”をするか、本当は気づいていることをどう匂わすかがポイントかなと思って演じていました。・・・」
東野圭吾さん
「作者であるにもかかわらず、先が読めずにどきどきしました。現在不倫を画策中の人に警告です。まずは、この映画を見てください。それでも尚かつ不倫をするというのなら、もう止めません。どうぞ甘い地獄に堕ちてください。・・・」



*


【スタッフ】

監督: 若松節朗
・・・ホワイトアウト(2000), 沈まぬ太陽(2009)夜明けの街で(2011)舞台・地球の王様(2012)柘榴坂の仇討(2014)


脚本: 川﨑いづみ
・・・欲望(2005), キラー・ヴァージンロード(2009), 源氏物語~千年の謎(2011)


主題歌(エンディングテーマ):
久保田利伸「声にできない~English ver.~」(「Gold Skool」収録曲)



制作プロダクション:光和インターナショナル
共同製作: NTTドコモ
製作・配給: 角川映画


*


【撮影場所】


[神奈川県横浜市]
大桟橋のレストラン・インターナショナルキュイジーヌサブゼロ(横浜市中区海岸通1-1 大桟橋客船ターミナル2F)、
みなとみらいのヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(横浜市西区みなとみらい1-1-1)、コスモワールド、横浜赤レンガ倉庫、ゴールデンカップ、赤いとんがらし、
その他の横浜市内・・・横浜駅、中華街、元町、新山下、大黒埠頭、日の出町、黄金町、東白楽。
[神奈川県横須賀市]
観音崎京急ホテル(横須賀市走水2-1157-2)。
[新潟県十日町市]
松之山・浦田地区民家、松代(まつだい)地区。
[長野県諏訪郡]
富士見パノラマリゾート(富士見町富士見)。
[東京都新宿区]
リーガロイヤルホテル東京・ガーデンラウンジ(新宿区戸塚町1-104-19リーガロイヤルホテル東京1F)、
[東京都日野市]
多摩動物公園(日野市程久保7-1)。
他。



*


【登場人物】

渡部和也(41歳): 岸谷五朗・・・大手ゼネコン課長(原作は主任)。

渡部有美子(37歳): 木村多江・・・和也の妻。

渡部園美: 栗本有規(子役)・・・和也と有美子の娘、幼稚園児。

仲西秋葉(31歳): 深田恭子・・・派遣社員、和也の不倫相手。
[高校生時: 吉永淳]

仲西達彦: 中村雅俊・・・秋葉の父、実業家。

本条麗子: 高橋かおり・・・達彦の秘書 兼 愛人。

浜崎妙子: 萬田久子・・・秋葉の叔母(綾子の妹)、バー「蝶の巣」マダム・カラフル。

新谷: 石黒賢・・・和也の大学友人。

田中健・・・和也の上司・部長。

里村裕二: 黄川田将也・・・秋葉の同僚。

田口真穂: 松田沙紀・・・秋葉の同僚。

東幹久・・・洋服店テイラー。

高頭祐樹
伊原侑蔵
宮下修司
柊正恵: 柊子(しゅうこ)
サカモトワカコ



*


 



【あらすじ】


東京・日本橋本社の大手建設会社IKARUGA/建築事業本部設計部のエリート社員で、
課長の渡部和也(岸谷五朗)。
美しく従順な妻の有美子(木村多江)と娘の恵まれた家庭生活を送る。
和也は、心の底から「不倫するやつなんて馬鹿だ」 と思う幸せさだった。


去年の盆休み明けに派遣会社から美人の仲西秋葉(深田恭子)がやって来た。
和也の目には若く見えたが彼女は31歳だった。
かなり勝気で、課長の和也とは意地を張り合うことしばしば。
翌週のふとした切っ掛け、大学時代からの友人・新谷と飲んでバッティングセンターに寄ると、そこに秋葉がいた。
3人でカラオケに行く。が、泥酔した秋葉を送ると渡部の背中に嘔吐してしまう。
翌日夜、謝罪の言葉もなくテイラーに案内されたことにキレる渡部。
だがその一方で、涙を浮かべて自分の不器用さを詫び、食事をした秋葉に惹かれたのも事実だった。


休日、湘南での再会を約した二人は、今度は、秋葉の叔母・浜崎妙子(萬田久子)が経営するバーへ行く。
秋葉の淋し気な微笑みが気になった渡部は、彼女を横浜の実家まで送ってやる。
そこで秋葉の父・中西達彦(中村雅俊)と遭遇するが何も語らず去って行く。
そんな親子の間に冷ややかなものを感じるのだった。
誘われるままに上がり込む渡部に、秋葉は、この屋敷で殺人事件があったことを仄めかす。
帰ろうとする渡部にすがって引き止める秋葉。
二人は遂に境界線を越えてしまい、その後は深みへと・・・。


そんな或る日、秋葉は自身の過去に起きた事件について語り出した。
彼女の家庭環境は裕福だが複雑な事情を抱えていた。
高校生の時に両親は離婚し、それから母・綾子は自殺する。
そして、実家で父・達彦の愛人だった秘書・本条麗子が変死する。
第一発見者は秋葉だった。しかも、現場に秋葉が倒れていたのだった。
警察は娘の秋葉に殺人容疑を掛けて来た。
彼女は、沈黙を貫いて来ており、他の有力な容疑者も出て来ないまま、事件発生から既に15年が経過しており、3月31日に時効を迎えるのだ。


一時の快楽だけを求めているわけじゃなく、自分の中に、ときめく感情が残っていたことに新鮮な驚きまで感じる始末。
強く忠告する新谷にアリバイ偽装まで手伝わせ、横浜のホテルで一夜を過ごしたクリスマスイブ。白銀の中で迎えたバレンタインデー。
築き上げて来た幸せな家庭が壊れることを恐れながら危険な関係に溺れている。
殺人犯かもしれない女性と不倫に堕ちている渡部の心は揺れ動く。
「不倫をする奴なんて、馬鹿だ」 と考えていた筈。
何一つ疑う様子のない妻に対して罪悪感を覚えつつも、嘘を重ねて行く日々。


相変わらず夫を支え続けている有美子の姿。
秋葉の方は、「二人で手を繋いでいれば、どんなに冷たい雨だって降って来ても全然寒くない。
お互いの温もりがあれば、じっと雨が降り止むのを待てるし、降り止まない雨はない。きっとこれから、色んな苦労が長雨みたいに降って来るだろうけど、あたしは耐えられる。あなたと一緒ならね」と。
和也もとうとう、 「自分の長所をアピールし合うのが恋愛なら、短所を晒け出し合うのが結婚だ」と思うようになる・・・。



◇------------------------------------------



以下、最近の東野作品をリストアップしてみました。
URLは、これまで読み、映画やドラマを観た後、書いた私のブログです。参考にどうぞ。


【東野圭吾 2010年以降の著作】

カッコウの卵は誰のもの(2010年1月 光文社 / 2013年 光文社文庫)http://ameblo.jp/ashhrr/entry-11657909015.html

プラチナデータ(2010年6月 幻冬舎 / 2012年 幻冬舎文庫)
http://ameblo.jp/ashhrr/entry-11488903191.html

白銀ジャック(2010年10月 実業之日本社文庫 / 2011年 実業之日本社)http://ameblo.jp/ashhrr/entry-11903558906.html

短編・あの頃の誰か(2011年1月 光文社文庫)
 ・・・収録作品:シャレードがいっぱい / 玲子とレイコ / 再生魔術の女 / さよなら『お父さん』 / 名探偵退場 / 眠りたい死にたくない / 二十年目の約束。
http://blogs.yahoo.co.jp/tsn_take/6066159.html
<追加2015/1/20>  http://ameblo.jp/aauasks/entry-11979441448.html

加賀恭一郎シリーズ・麒麟の翼(2011年3月 講談社 / 2014年2月 講談社文庫)http://ameblo.jp/ashhrr/entry-11441688721.html

ガリレオシリーズ・真夏の方程式(2011年6月 文藝春秋 / 2013年 文春文庫)http://ameblo.jp/ashhrr/entry-11564211802.html

マスカレード・ホテル(2011年9月 集英社 / 2014年 集英社文庫)
http://ameblo.jp/ashhrr/entry-11559534320.html

笑小説シリーズ・歪笑小説(2012年1月 集英社文庫)

ナミヤ雑貨店の奇蹟(2012年3月 角川書店 / 2014年 角川文庫)・・・中央公論文芸賞http://ameblo.jp/ashhrr/entry-11348432242.html

ガリレオシリーズ・虚像の道化師 ガリレオ7(2012年8月 文藝春秋)http://blogs.yahoo.co.jp/tsn_take/7004795.html

ガリレオシリーズ・禁断の魔術 ガリレオ8(2012年10月 文藝春秋)

夢幻花(2013年4月 PHP研究所)・・・柴田錬三郎賞

加賀恭一郎シリーズ・祈りの幕が下りる時(2013年9月 講談社)・・・吉川英治文学賞

疾風ロンド(2013年11月 実業之日本社文庫)

虚ろな十字架(2014年5月 光文社)

マスカレード・イブ(2014年8月 集英社文庫)