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妻 「寝ながら、いくらスイッチを入れてもボリュームを上げても音が入らない。
ここんとこ、2度もベッドの下に落としたから、とうとう壊れたのかな?と思った。
朝、起きると、パパのラジオを一生懸命、弄(いじ)っていたのに気付いた」
二人の携帯ラジオは色違いの同型。
寝ながらそれぞれイヤホンで聴いているので、寝惚けながら弄っていると錯覚に囚われるのだ。
朝は、夫がゴミを捨て、新聞などポストから取り入れて来る。
そして、長年の家事で傷んだ妻の手を見兼ねて、糠漬けの出し入れ、掻き回す役目は夫が引退後は代わってやっている。
糠に触れると滅茶、痒くて臭い。懸命に石鹸で洗う。
漬物と並行して、味噌汁作りも代わった。
家事で手伝うのはそれ位かな。
妻は、元から洗濯と掃除は大好きなのだと言い(そんなものかね?)、
家事の中で料理が自分では得意じゃないと思い込んで来たらしく、これも代わってほしいと言った。
若い頃は、休日に子供たちのために、時々、料理をしたことがあったので、引退後の夫に期待していたらしい。
ところが、年を取って暇ができたのに、夫は一向にその気になれない。その気が起こらない。
食自体に興味が薄れてしまったのだ。御飯と味噌汁と漬物と、後、少々あれば十分になってしまっている。
それから、夫の好みだと味が総体的に濃くなること確実。
そうそう、後、水道・ガス・電気のライフラインを除けば、家庭の伝票類・契約書類の仕訳と管理は夫が司っている。
何時、死んでも妻や長男が分かり易いようにファイリングしている。これを平素から怠らなければ確定申告も容易だ。
尚、我々夫婦の特異な点は、人間ドックに行かない、極力、病院と新薬(況してや健康食品)には頼らないと心に決めている。お世話になるなら漢方薬と。
親たちの老後からを見ていた所為かもしれない。
妻の整骨院を除けば。こればかりは10年余り世話になっている。
3人の子育てに加え、学校給食の配膳員パートもやったためかもしれないが確かめていない。
配偶者控除の範囲内という僅かなパート代が、尾を引いているのではないか?
現役を通じて午前様男だった夫としては、後ろめたさばかりが残る。
余りにやり過ぎた反動で、今は、酒場徘徊も全くと言っていい程、意欲が湧かなくなって、ブログと散歩に明け暮れる日々。
新聞を見ながら
夫 「米国が共和党に政権交代すると、日本は『集団的自衛権行使』をいったん宣言したら、もう後には引けなくなる。
東アジア・東南アジアはいいけど、中近東はイヤなんて、フランスみたいな選り好みは、日米同盟関係からできなくなる。
それから、消費税を次々上げるとヤミツキになる。国債乱発に取って代わる、弱者からの借金地獄。
官僚は間接税だから気が楽だ。行財政改革・事業仕分けどころか肥大の一途。
NHKの『菜根譚』でも改めて観てくれ~」
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