11/4(火)21:05~21:55, NHK第1・・・NHK-FM11/1(土)18:00~18:50の再放送・・・で

岡田惠和(よしかず)氏の「今宵、ロックバーで~ドラマな人々の音楽談義~」を聴いていると、

自身の初戯曲「スタンド・バイ・ユー~家庭内再婚~」に出演する女優・真飛聖さんがゲスト。







バラード「I'll Stand By You」 (The Pretenders,1994)が掛かった。

『 I'll stand by you
  Won't let nobody hurt you

  味方になって支えるよ
  傷つかないよう守ってあげる 』

ロック姐御(リーダー&ヴォーカル)のクリッシー・ハインドChrissie Hyndeの言葉。

I'll stand by you 私は、君のそばにいるよ。
I'll stand by you (whatever happens).私は何が起こっても君の味方だ。

大和なでしこやマッサンのエリーなら
I'll follow you. 私は、貴方に付いて行くわ。

Ben E. Kingなら
Stand By Me 僕のそばにいてくれよ。




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☆ 「ザ・プリテンダーズ」とクリッシー・ハインドについて

 

英国の音楽誌「ニュー・ミュージカル・エクスプレス(NME)」記者だったクリッシー・ハインド(ボーカル)を中心に結成。ロック姐御のクリッシーは米国オハイオ州アクロン生まれ。彼女が23歳の時にNMEのライターとして働くために移住。
ザ・キンクスの熱烈ファンの彼女は、音楽好きが昂じて自らプレイするようになり、そのセクシーなボーカルと才能に惚れ込んだのがデビュー・シングル「ストップ・ユア・ソビング」(キンクスのカヴァー、1979)をプロデュ-スしたニック・ロウであり、デビューアルバムを世に送り出した名プロデューサーのクリス・トーマスだった。

1980年、1stアルバム「Pretenders」(邦題・:愛しのキッズ)、同作からのシングル「ブラス・イン・ポケット」が共に全英1位となる。パンク&ニューウェイヴが席巻した真っ只中で、ストレートなロックンロールのセンスとクリッシーの姐御肌キャラが受けて人気バンドとなった。続く2ndアルバムからは「トーク・オブ・ザ・タウン」「アイ・ゴー・トゥ・スリープ」がヒットし前途洋々に見えたが、メンバーの二人がドラッグの過剰摂取のために死亡。

これによってパンク&ニューウェイヴの影が失せソウル&ゴスペルへ接近、「チェイン・ギャング」や「ラブ・アンド・ヘイト」など、乾いたリズムに乗る凛々しいクリッシーでヒット。1983年のシングル「チェイン・ギャング」は初の全米トップ10入り。

1994年からは、ハインド、チェンバース、アダム・シーモア(ギター)、アンディ・ホプソン(ベース)の4人で安定した活動を行い、名曲「スタンド・バイ・ユー」を含む「ラスト・オブ・インデペンデンツ」(1994)を生んだ。2005年にロック殿堂入り。







☆ 岡田惠和氏の略歴


1959年2月11日三鷹市出身。和光高校卒業、和光大学人文学科中退、企画会社勤務、フリーの雑誌ライター、音楽評論家・FMのDJ。
27歳から北青山のシナリオ・センターで修行。OBには岡田氏をはじめ、内館牧子、ジェームス三木、柏原寛司、清水有生、西荻弓絵、那須真知子、山本むつみ、鈴木光司、乃南アサ、林海象の各氏。


ドラマチック22 香港から来た女(1990年、TBS)・・・脚本家デビュー作
白鳥麗子でございます!(1993年、フジテレビ)
南くんの恋人(1994年、テレビ朝日)・・・初の全話執筆
若者のすべて(1994年、フジテレビ)・・・初のオリジナル作品全話執筆、ATP賞グランプリ
イグアナの娘(1996年、テレビ朝日)
ビーチボーイズ(1997年、フジテレビ)
君の手がささやいているシリーズ(1997~2001年、テレビ朝日)
彼女たちの時代(1999年、フジテレビ)・・・芸術選奨放送部門新人賞
アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~(2001年、フジテレビ)
連続テレビ小説・ちゅらさんシリーズ(2001~07年、NHK)・・・向田邦子賞、橋田賞
アルジャーノンに花束を(2002年、関西テレビ)
恋セヨ乙女(2002,04年、NHK)
映画・おっぱいバレー(2009年)
連続テレビ小説・おひさま(2011年、NHK) <これはいかがなものか??>
尾根のかなたに~父と息子の日航機墜落事故~(2012年、WOWOW)・・・ギャラクシー奨励賞・文化庁芸術祭優秀賞
最後から二番目の恋シリーズ(2012~14年、フジテレビ)※
2014年東京ドラマアウォード脚本賞



 



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☆ 岡田氏の初戯曲「スタンド・バイ・ユー~家庭内再婚~」


 

2015年1月12日(月)~27日(火)
日比谷のシアタークリエ(千代田区有楽町1-2-1)。
チケット一般発売は10月25日(土)開始
http://www.tohostage.com/stand_by_you/ticket.html

9月25日(木)、都内で製作発表が行われた。


スタッフ

脚本:岡田惠和
演出:堤 幸彦
音楽:荻野清子
振付:広崎うらん
衣裳:前田文子
舞台監督:林 和宏、瀧原寿子
映像:オフィスクレッシェンド
プロデューサー:吉田訓和
製作:東宝/テレビ朝日


キャスト

舞台初挑戦のミムラ
戸次重幸
真飛聖
勝村政信
モト冬樹、広岡由里子、馬場良馬ら

あらすじ

2組の夫婦が連れ立って貸別荘に休暇に訪れていたが、藤沢ハルカ(ミムラ)と榊誠治(勝村政信)が車で買い出しに出かけたところ、帰り道が大雪で遮断され、ホテルに閉じ込められてしまう。
草食系の二人はやがてそれぞれの伴侶への不満をぶちまけ、意気投合。そのまま、一夜をホテルで過ごすことに……。
一方、貸別荘に残された榊愛子(真飛聖)と藤沢英明(戸次重幸)は、元々恋人同士でもあり、やはりそれぞれの伴侶への悪口を並べ立て、こちらも意気投合。
焼け木抗に火がついて、肉食系の濃密な一夜を過ごすことに……。

翌朝、ハルカと榊が貸別荘に戻ってくるが、そのうちに互いの昨晩の過ごし方がバレて、てんやわんやに。
貸別荘の管理人(モト冬樹)とその妻(広岡由里子)、アルバイトの町田君(馬場良馬)まで巻き込んで、馬鹿馬鹿しい修羅場が始まる。
果たして、彼らはどういう結論を出し、どの家に帰るのだろうか――?