日本ではようやく最近になって急に話題にされだした「3I/ATLAS」。
世界中では、もう数ヶ月前から大騒ぎされてきた。
今回は、あくまでも科学的な視点からのみ。。

発見は、ほんの数ヶ月前。
2025/7 南米チリで、地球に衝突する小惑星等を発見するために設置され、監視されていたATLAS望遠鏡で、その存在が発見された。
細長い形で、大きさは、ニューヨークのマンハッタン島と同じくらいとのこと。
この種の天体は、「恒星間天体」という種ものもで、発見は、観測史上、2017年のオウムアムア(1I)、2019年のボリソフ彗星(2I)に続き、今回の「3I/ATLAS」は3例目。
「3I」の「3」は3番目という意味。
「I」はintersteller(恒星間)の頭文字。
研究者がその成分分析をしたところ、76億年から140億年も前に発生したものであることが判った。
これは、これまで人類が発見した天体で最も古いものかも知れないとのことである。
(オウムアムア(1I)は10億年前、ボリソフ彗星(2I)は17億年前にそれぞれ発生)
宇宙の誕生が138億~150億年前。
初めて星が輝き始めたのが134億年前。
地球の誕生が46億年前。
つまり、「3I/ATLAS」は地球の誕生よりも30億年以上も遙かな昔から存在していた天体となる。

そして今回の「3I/ATLAS」が天文学者たちを非常に驚かせているのが、その常識をくつがえした軌道である。
これまでは、どんな小惑星も、太陽系に入ったら、太陽の影響を受けて楕円形に軌道を描いて移動していた。
事実、これまで観測された二つの恒星間天体はそれぞれ、
2017年のオウムアムア(1I)は、細長い天体で太陽系を通り過ぎていっただけ、
2019年のボリソフ彗星(2I)は、通常の彗星と全く同じように太陽の周りを回った軌道であった。
しかし、今回の「3I/ATLAS」は、太陽系に入りながらも、太陽の影響を全く受けずに、飛んでいる。
そして、秒速約68キロメートルという驚異的な速さで飛行していたものの、太陽に近づくと急に減速し、離れるとまた速度が上がったりしている。
まるで、意思のある生き物のような動きなのである。
そして、面白いことに、これまでの彗星は、太陽の影響を受け、太陽と反対側に彗星の尾が延びていたのに対し、今回の「3I/ATLAS」は、太陽に向かっての尾も確認されているとのこと。
この事例は、恐らく天文学の常識では絶対に考えられないことなのではなかろうか。。
そして、今回の「3I/ATLAS」は分析の結果、二酸化炭素が水の8倍も多いという異常な化学組成が判明した。
これは、太陽系の彗星では決して見られない比率であり、太陽系よりも遥かに遠くの宇宙で形成されたものであることを雄弁に物語っている。
もうひとつ、天文学者を大きく驚かせたのが、その
離心率 6.14
という異常な数値である。
これは太陽系で生まれた天体では絶対にあり得ない数値とのことである。
離心率とは天体の軌道がどれだけ円から離れているか、と示す数値であり、大きければ大きいほど、真円から離れ、楕円になっていく。
離心率が1未満であれば、その天体は必ず戻ってくる。
真円⇒離心率;0.000
地球⇒離心率;0.0167
水星⇒離心率;0.206
ハレー彗星⇒離心率;0.967
一方、
「3I/ATLAS」⇒離心率;6.14
この数値は、この天体が絶対に戻って来ないことを意味している。
つまり、「3I/ATLAS」は遠い遠い宇宙の彼方で、地球よりも遥かに前に発生し、組成もすべてが太陽系とは全く異質の天体であり、それが今回たった一度だけ、太陽系を通過していく、ということである。
2025/10/29 太陽に最も近いとされる「近日点」を通過。
この時、地球は丁度太陽を挟んで反対側に居たため、その近日点を地球側から観察することは出来なかった。
そして一昨日の 2025/12/19 地球に最接近。
と言っても、約2億7000万kmも離れた位置であり、これは太陽と地球(1億4960万km)よりも遥かに遠い距離。
こういった、これまでの天文学では説明しきれないことから、この「3I/ATLAS」に対して、様々な憶測がされている。
- 宇宙船なのか??
- 地球を観測しに来ているのか??
- 地球を攻撃するのでは??
そういった論議がされることは、いつもの世の常である。
しかし、私は
「現代科学の常識内で無限の宇宙の存在は絶対に突き止められない筈!」
と、いつも思う。
太陽系の中での天文学や科学だけで、すべてを理解しようとすること自体、あまりにも「井の中の蛙」なのではなかろうか。。
例えば、「光の速さ」が現代科学では一番早いものとされている。
しかし、それは科学内での定義であり、それが通じるほんの小さな小さな地球上での科学という「井戸の中」内だけでのことであり、その考えの範囲内でしかすべてを判断しないことは、文字通り「井の中の蛙」でしかない、と私は思う。
「光より速いものは存在しない!」
という定義、、、果たして本当であろうか。。
狭い狭い地球内でしか通じない定義なのではなかろうか。。
実際、この現世にさえも、科学などでは説明がつかないことも多く存在する。
UFOなどもその一例である。
私もこのブログでも投稿したこともあるが、過去、UFOを目撃したことがある。
このブログを読んで下さっている方々の中にも、恐らくUFOを見た経験のある方も居るのではなかろうか。
無限に近い宇宙には、地球以外の天体に生命体が存在していることは絶対に確実である。
そして、そういった天体では、光を遥かに超える速度での移動手段がすでに開発されており、それによって他の天体から地球へ移動してきた、ということも十分に考えられる話なのである。
そして、UFOの目撃者から多く聞かれることが、「UFOは急に消えた」とのことである。
「急に消えた」のは、光より速い速度で何処かへ移動してしまったため、人間の眼には消えたように映っただけ、ということもあり得るのである。
私は、こういった科学等での定義も、ある部分では絶対に必要であると思う。
しかし、その一方で、それを、”何が何でも絶対のもの” と頑な考えを持ち続けることには、疑問を持つ。
本来は無限の空の高みまで発展の道があるにも関わらず、自ら勝手に低い低い天井を作ってしまっていることと等しいと思う。
私は天文学者でも科学者でもないので、今回の「3I/ATLAS」についても、決して口を挟める立場にはいないし、その知識すらない。
が、、地球より遥かに遥かに昔に、遠い遠い宇宙の彼方で発生した天体の動きを、小さな小さな「太陽系」という「井の中」でしか通用しない物差しで測ろうとし、その物差しで測れないものだと、「地球を攻撃しに来たのでは???」などと突拍子もない憶測を始めてしまうのは、少々滑稽に思えてしまう。
「3I/ATLAS」の動きを観測し、他天体からの彗星で、このような軌道を描くものもあること、を新しい事実として受け止め、そういった存在や動きを新しく理解・研究することが必要だと思う。
何が何でも、地球でしか通じない科学に当てはめた内でしか考えないことは、自らこれ以上の化学の発展を止めてしまっている事に他ならない、と思う。
では。