モデルという仕事 | マネージャーの道連れ草

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英語の単語でmass mediaを調べると大量伝達媒体とあります。いわゆるTV、新聞、雑誌、ラジオ、インターネットということになるのでしょうか?モデルの仕事は、商品を買いたいと思っている一般の方たちと、そのモデルを起用するクライアントとの間に立って、mass medeiaを通じて商品やサービスを紹介する職業のことを言います。


知名度のあるタレントやお笑い芸人、俳優がCMで採用されることが多々あります。でも、CMの仕事としてはモデルの分類になるのです。また、逆にモデルがシンガーや俳優をやったり、ということもあたりまえの世界となってきました。


大きく分けるとモデルは4種類に分かれます。主としてファッションショーに出演する「ショー」、ファッション雑誌、カタログ、WEBなどの「スチール」、テレビCMやプロモーションビデオなどに出演する「映像」、手や脚など身体の一部をクローズアップする「パーツ」があります。


もちろんショーにでるには、ウォーキングとポージング力が必須であるし、カジュアル、ドレス、モードの歩き方はすべて違います。和装も、着物を着ての動きなので、技術がないとショーにでることはできません。単に、歩くだけではないのです。ハーフターン、フルターンができて当たり前です。美容院や友人に誘われて、ショーに出たというのは、そんな技術力を必要としないショーであり、ギャランティも安いはずです。技術が高ければ、もちろんその対価も高くなります。


スチールモデルはクライアントの要求する写真が撮れないと、即クレームとなります。本番当日に鼻の頭に、ニキビをつくってきた。NGです。ポージングができて普通です。最近では雑誌社が読者モデルをたくさん起用しています。それは、ギャラ安くすむからというのもあるのですが、職業としてモデルということを名乗るのは、大きな間違いです。はっきりと読者モデルですというべきであり、プロとは区別をつけるべきだと思います。撮影会モデルも同じでしょう。ただし、読者モデルや撮影会モデルから、努力して本当のプロになった方も多々います。


では映像のモデルはどうかというと、CMやWEB動画、VPが中心となりますが、モデル以外の技術に、話すという技術が加わってきます。話せる話せないの違いが、CMが決まる決まらないの差として、表れます。もちろんCFのように映像のみというのもありますが、ショーや、スチールよりもさらなる表現力を求められます。だから映像の世界では、モデルといわれる職業の方よりも、上記にあった、タレント、お笑い芸人、俳優を起用するほうが多いのです。


パーツモデル、いわゆる手タレ、足タレと呼ばれている方ですが、こちらの体のケアは、ひょっとしたら、普通のモデル以上に大変かもしれません。普段の生活で、普通に私達がしていることができないパーツモデルの方はたくさんいらっしゃると思います。以前にも述べましたが、手のパーツモデルの撮影で、血の色が手の平にながれないようにするため、休憩中もずっとあげっぱなしだったという世界です。私にはたぶんできないでしょう。最近は、スチールモデルがパーツモデルも兼ねてすることが多く、パーツモデルのみで生活している方は、非常に少ないと思われます。


若いときは、その若さだけでモデルの仕事ができるのかもしれませんが、この世界で長く生活できるだけの給与を稼ごうと思えば、モデル時代に年齢を重ねたときにどのような、知識なり、技術なりを持っているかか大きな分かれ目になるのだと思います。mass media で働く職種はたくさんあります。キャスター、アナウンサー、新聞記者、MCなどは、まだ比較的息の長い職業かもしれませんが。その中でもモデル、タレントも含め、グラビアアイドル、キャンペーンガール、若手お笑い芸人、バンドなど。雨後の竹の子のようにでてきますが、5年後、10年後に一線で活躍している人は、・・・・・たぶん、ごく稀です。生き残った人は、やはりそれ以外の知識や、技術を持った方々です。でも、趣味でいいとか、たくさんお金を稼ぐ必要もないという方は、特に知識や技術は必要ないのかもしれませんが、例え趣味であれモデルをしてギャランティをいただくということは、どういうことなのか?現場にでればクライアントは、プロとして見ますし、現場で「趣味でやってます」などは、絶対に言ってはいけないことです。だから、最低限の技術は、必要なのです。


他にモデルとして気をつけなければならないこととしては、容姿を活かし商品を魅力的に紹介する仕事なので、全身のバランス、歯並び、肌質の良さなど、生来の資質が必要となります。なので健康管理は本当に大切です。モデルは主役の商品(洋服など)をイメージ通りに表現していきます。そのためには、表現力も養い、今自分はどんな感じの顔しているのかなどを客観的に把握しておくことも大切です。でも、仕事はオーディションを突破しないことには収入もまったくないので、実力主義のシビアな世界です。



モデルになるにはモデル事務所に入る方法。読者モデルなどから認められて雑誌の専属になっていく方法。学校に通って学内オーディションで事務所にはいったり、フリーとして活躍する方法。大きなオーディションに受かったり、あとは街でのスカウトなどがありますが非常に少ないケースなので、自分で動くことがとても大切です。フリーのモデルもいますが、そんな人達は技術があり、人脈も持った方達です。そこに至るまでには、普通の人以上の努力をしたに違いありません。


モデルの必需品。コンポジ、ブック、メイク道具、雑誌、仕事のスクラップブック、たくさんの服、スケジュール帳、携帯電話、メモ、名刺は最低限、常に持ち歩くことです。時間があればめざとく、プロデューサーや現場責任者にブックを見せましょう。モデルは原則個人事業主です。自分で自分に投資しなければなりません。また、セルフプロデュース力は必要不可欠です。そのコツは、オーディションをたくさん受けないと、身につかないものです。がんばりましょう。


いずれにしても自分を磨き続け、落ちてもオーディションを受け続ける精神的な強さが大切です。一日も早く、mass media で働く姿を、マネージャーとしては心待ちにしています。