アースルーリンドの騎士『二年目』 56 恋に落ちる瞬間 14 | 「アースルーリンドの騎士」

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オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

アイリスの裸書いてる時間無いので

古いの焼き直しました…。

スフォルツァがくっついてるけどさ。




王冠2 アースルーリンドについて。国の紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)

恋の矢「二年目」を最初から読む恋の矢
宝石ブルー『幼い頃』を最初から読む


フィンスがそうだからローランデもきっと…。
そう思い青年の…清冽な裸体を想像したのに…。
想像した引き締まりきった筋肉で無く、すんなりとしなやかな裸体があんまり予想外で…。

だからきっと動揺して………。
こんな事に成ってる。
ギュンターはそう、自分に言い訳した。

気づくとシェイルの裸を見て抜いていた面々は川へ戻り、大慌てで体を拭いていて、ギュンターはそっ…と木陰から川へ振り向くと、もうそこにはシェイルもローランデも居なくて…。

どころか大半が、衣服を着け各自の馬の横に居た。

ギュンターが、ほっ…として川へ行き、布を水に浸して急いで途中だった残りを、拭き始めた。

アイリスが、こっそり横に来る。
上着を羽織り隠していたが、その上着の下は上半身裸。
その裸体は…気品在る女顔のその下とは思えない程…ローランデの裸はこんなだろう…。
そう想像した裸に近かった。

肩も腕も筋肉が浮かび、腹はびっくりする程引き締まりきっていて…。
つい凝視してると屈むアイリスが顔だけ向け、その流し目の艶につい、ギュンターはぞっ…。
とした。

あの艶…。
あれは…確かに色香を思わせるが、迂闊に近寄れば処分する。
そう、殺気混じる怖気走る艶だった。

ギュンターは思いきり、下…浅い川の水面を見る。
オーガスタス、ローフィス…そしてディングレーですら、あいつを危険視する筈だ。

そう納得出来る体付きだった。
が、ギュンターは暫く鳥肌立つ気分の中に居て…ふと気づく。
股間がすっかり、鎮まった事に。

「………………………」
ギュンターは、感謝すべきか。
と横のアイリスに視線振ったが彼はもうそこには居ず、上着を着け素早く自分の馬の方へ、小走りで遠ざかっていた。





つづく。