アースルーリンドの騎士『二年目』 40 孤独の縁 10 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

ミーシャ同様、ギュンターの真意もここにあります。

そりゃ勿論、故郷で嫁さん貰う為には

厳しいジャッジに耐えなくては成らないから

一生懸命技術を学ぶ為に

誘われても断らないんだとしても。

程度がありますよね。

旅の間不自由していた。

とギュンターは言ってますが…。

作者もオーガスタスも

それだけではないと思っています。

本人にどれだけ自覚があるのかって話ですが。

この下は今日は18才以下は禁止です。

貴方は18才以上ですか???











イエス?









本当に、18才以上だ!
と言う方のみ、スクロールお願いします。





繰り返し言いますが、以下の文には18才以下はご覧に成れない表現が

含まれてます。
18才以下の貴方は、お帰り下さい。
18才以上のみ、スクロール下さい。









$「アースルーリンドの騎士」



王冠2 アースルーリンドについて。国の紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)

恋の矢「二年目」を最初から読む恋の矢


その後はもう、夢中だった。
互いが、貪り合う様に快楽を分け合い…。
夢中で突き上げ、ミーシャはそれに応え………。

気づくと解き放ち、ミーシャは腕の中でぐったりと顎を上げ、荒い吐息を吐き出していた。

顔を倒し、口づけようとした時、そっ…と華奢な腕が首に巻き付き…彼の小さな唇が唇に、触れた。

ギュンターは顔を倒し込み、深い口づけを返すと彼は両腕を巻き付け………。

何かに似ていた。
確かに、知っている景色だった。

自分同様探す物が見つからず彷徨ってる…。

そんな…荒涼と吹きすさぶ荒野の景色………。
冷たい風が吹きたった一人…狼の遠吠えさえ聞こえない、真に孤独な……。

そして肌の触れあいは、同じ孤独な気持ちを持つ者同士が慰め合い隙間を埋める…そんな…触れあい。

だから…ギュンターには解った。
ミーシャが本当は…ローズベルタを愛してはいないんだと。
愛されているから…必要とされているから、自分も彼の事が好きなんだと…必死で思い込もうとしているんだと。

でも本当は…心から愛する相手を自分同様彼も、欲しているのだと。

ミーシャの身が腕の中でくねり…萎えたばかりの股間に手を添え、愛撫し始める。

ギュンターには解っていた。
彼は飢えている。
決して…満たされる事の無い飢えに苛まれ続け…どれ程与えられたところで、埋められたりはしない。

だってそれは全部、虚偽の愛。
本当に…愛せる相手との行為じゃないと…心の底に居る本当の自分は知っている。

けれど…あまりに飢えが辛いから…。
幾ら与えられても真に満たされたりはしないから…。

ミーシャは誰彼とも無く求める。
ギュンターはけれどほっとした。

自分は…少なくとも自分には、解ってる。
この狂おしい哀切の時間が…虚偽だと知っている。

だから…彼や酒場の彼女のように永遠に…飢え、彷徨ったりはしないんだと。

ミーシャはやっと見つけた仲間のように自分を求める。
たった…たった一人しか存在しない場所に初めて人を迎え入れた様に…恐れと…それ以上の乾きを伴って。

ギュンターはそれに、応えはしたがのめり込む事はしなかった。
肌は触れあっているのに、孤独は増すばかり…。

それが、解るからミーシャはしがみつく。
必死に。

その温もりを確かめようと。

もっと…!
そう求めて来る。

ローズベルタはきっとそんな時、随分激しく突き上げたんだろう…。
それでようやく、ミーシャには相手が居ると感じられる。

…………切なさに包まれ…ギュンターはそれでも熱を帯びる自分の本能に従った。

ミーシャは夢中で喘ぐ。
そして…業火のような熱に包まれ、意識が混濁した時初めて…忘れられる。

自分が…どれ程孤独でたった、一人なのかを。





つづく。




$「アースルーリンドの騎士」


$「アースルーリンドの騎士」