アースルーリンドの騎士『二年目』 39 続く、襲撃 3 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

今日はアッサリアとディオネルデスの活躍。

それにしても流石、体が弱い。と嘘つきながらも

普段金綺羅鎧付けてるアイリスの拳は

半端じゃありませんね。

実は五人の中で一番力強いと思われます。

その上シェイム直伝の

軽くはたいても気絶すると言う

みぞおち攻撃。

一撃必殺は、一撃で倒さないと

シェイムに鼻で笑われるので

アイリスがムキになって身に付けた

必殺技です。

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アイリスは短く叫ぶと、ディオネルデスの相手の男の元へと、すっ飛んで行く。

アッサリアは倒れた四年を、思い切り蹴り上げる。
がっ!
がっ!がっ!

そして…躊躇った後、もう一撃。
がっ!

が、倒れ伏す男に突然蹴り足掴まれ、アッサリアは軸足で飛ぶと、その足で上体起こす四年の、顔面蹴りつけた。

がっ!
「ぅがっ!」

四年が手放した足と共に着地し
「…やっぱり、足りないか…」
と呻いて、また倒れ伏した四年の腹を、横から思い切り、蹴り続けた。


アイリスがディオネルデスの元に駆け寄ると、彼(ディオネルデス)は腹に一撃、喰らっていた。

が…。
見つめるアイリスは内心呟く。
「(決まってない…。誘い、引きつける手段か)」

四年が拳喰らわせ、動きを止めた!と止めの拳振り上げてる間に、ディオネルデスは一気に身屈め、下から腹殴りつける。

がっ!

掠りながらも咄嗟に背後に身を避ける四年。

ディオネルデスが、歯を食いしばり、もう一撃と拳振るが、相手の拳が先だった。

「避けろ!」
咄嗟四年背後から、アイリスの叫び声。
横から顔面襲う拳に、ディオネルデスは直ぐ後ろに顔下げる。

が、どっ!と四年の、デカい体毎自分目がけ、飛んで来る。

結果…ディオネルデスは共に倒れ、下敷きに成った。
見ると四年の居た背後にアイリスが見え、彼はゆっくり肘を引く。

そして、横来て手を、差し伸べる。
「…避けろと…言ったのに」

ディオネルデスはその手に掴まり、呻く四年の下から身を引き出しながらぼやく。

「避けましたよ。ちゃんと。
でもまさか、本体が降って来るなんて思いませんからね」

アイリスは肩竦めんばかりで、が
「うっ…!」
呻く声聞くと、咄嗟にディオネルデスの手放し振り向く。

そして駆け出し、ディオネルデスに振り向き叫ぶ。
「止めが、まだだ!」

ディオネルデスは地に倒れ伏す、四年の男の背に、吐息一つ付くと咄嗟に足上げ、振り下ろした。

どんっ!

アイリスの肘喰らったその場所に足喰らい、四年は無言で痛みに耐え続けた。
が、アッサリアが叫ぶ。

「デカいんだ!
痛みが脳に届くまで、時間がかかる!」

ディオネルデスはそうか。と頷き、続けて二撃、三撃。
と足振り下ろす。

まだ足上げるディオネルデスに、横に来たアッサリアがぼそり。と呟いた。
「………もう、気絶してる」

「……………………………」
ディオネルデスは足振り上げたまま、暫く無言で固まった。

つづく。




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