オーガスタス、元気余ってるんでしょうね。
去年は暴れ回ってたから。
このディアヴォロスと同学年の
卒業した先輩達。
どうやら希代の暴れ者集団らしくて
でもディアヴォロスにはかなわなくて
この学年の殆どは
ディアヴォロスに護られていたようです。
ディンダーデンを除いて。
そう。
ディアヴォロスの学年には
ディンダーデンが居たんですね。
でもこの暴れ者達も
ディンダーデンには遠慮したとか。
ディンダーデン、近衛に上がって
めきめき頭角現すはずです。
この乱暴者達との喧嘩。
で、オーガスタスとディンダーデンは
顔見知ってますが
ディンダーデンはオーガスタスを
「気に入らない野獣」
オーガスタスはディンダーデンを
「スカした暴れん坊」
と連んだりはしなかったようです。
どさくさ(殴り合いの最中)で
味方同士には成った事は
あるらしいですけど。
ヤバい。
この四人の画像、
今のところこれしか無い。

アースルーリンドについて。国の紹介
イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
「二年目」を最初から読む
昼食後、席立ったローフィスが、先に立つオーガスタスを見る。
「…お前…機会あればギュンターにひっついてるつもりか?」
二年の皆が席立ちかけて二人を見る。
長身のオーガスタスが腰に手当て、頷く。
「…だって昨夜も今朝も、襲われたんだろう…?」
皆が、ギュンターの安全に気を配り護衛を買って出るなんて、流石教練のボス。と尊敬込めてオーガスタスを見ようとした、途端彼は言った。
「…ギュンターと一緒だと、思い切り乱闘出来るじゃないか。
なのにここに来る迄誰も襲って来なかった。
…ギュンターじゃなく、ラナーンにひっついてるべきか?」
皆が一様にその言葉に項垂れる。
ローフィスが、顔下げてため息吐く。
「いや。ギュンターだろうな………。
で?
グーデン殴れなかったから、手下殴る気か?」
問われてオーガスタスが、にこにこと笑う。
「あっちから襲撃してくれりゃ、問答無用で殴れるだろう?」
が、ディングレーがスイ、と横通って言った。
「無駄だ。
ギュンター横にあんたの姿見た途端、奴ら逃げ出す。
奴らが怖いのは、あんたとディアヴォロスだから!」
「………………………………」
みんなが見てると、オーガスタスは俯いたままぼそり。と言う。
「…茂みに、潜んでないと駄目か?」
ローフィスは大きく頷いた。
「うんと暗い夜にうんと、身を屈めてな。
シルエットだけでも一発でお前だと解る。
バレた途端、奴らは逃げるぜ?」
「…どうして、ギュンターだけが楽しい?」
オーガスタスの疑問に、ローフィスは憤慨して言った。
「そりゃ、一年の時から最上級の四年を殴り倒し、延々と先輩達殴り続けて来たら、同学年があんたと喧嘩したいと思うか?」
「……………俺の楽しみは、先輩の卒業と共に消えたのか?」
「ギュンターが襲われる迄隠れてろ!
…どさくさに紛れ、一人くらいは上手くすれば殴れるかもしれん」
オーガスタスががっくり肩落とし、皆はそんな教練の気落ちしたボスの様子に、こそこそとその場を、逃げ出した。
つづく。
今日も読んでくれてありがとう
