ああもうあちこちでぴーぴー計器が鳴ってる
旅客機みたい…。
なんか、バタバタです。

アースルーリンドについて。国の紹介
イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
「二年目」を最初から読む
ギュンターは、ほっとした。
それが…シャクーンに解ったのだろう。
が少し寂しい表情で俯く。
「…けれどグーデン様の、お目に止まったのだから…と、その身を差し出すように家人に言われ…」
ギュンターは頬を張られたようにぎょっ!としてその青年に振り向く。
凝視され、シャクーンは寂しげに囁く。
「私は…父の愛人の子。
逆らう事は出来ません…。
今迄は。
けれど母が先日亡くなり…もう足枷は無い…」
そう言って、美麗な面を上げる。
寂しげで…心許ない風情だったが、口調はきっぱりしていた。
「…もう…母の為に自分を抑える必要も無い」
ギュンターは躊躇ったが尋ねた。
「…つまり君の母が…父の言うとおりにしろ…と?」
シャクーンは首を横に、振った。
「…母は逆を言った。
辛いのなら、聞く必要は無い。と…。
けれど父の援助が無ければ母は、娼館に出戻りだ…。
体を壊し…もうあんな場所では働けないのに…」
ギュンターはシャクナッセルを見た。じっと…。
シャクーンは俯き、寂しげな微笑を零す。
「…私は娼館育ちです…。
だから何をすればグーデンが満足するのか、解ってる。
そんな私を…彼は最初重宝しました。
…けれど彼の嗜好は…」
「…初物好きだな………」
シャクナッセルは頷く。
つづく。
今日も読んでくれてありがとう
