アースルーリンドの騎士『二年目』 36 一触即発 2 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

シャクナッセルを描いてる時間が無い…!

ああもうあちこちでぴーぴー計器が鳴ってる

旅客機みたい…。

なんか、バタバタです。

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王冠2 アースルーリンドについて。国の紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)

恋の矢「二年目」を最初から読む恋の矢


ギュンターは、ほっとした。
それが…シャクーンに解ったのだろう。
が少し寂しい表情で俯く。
「…けれどグーデン様の、お目に止まったのだから…と、その身を差し出すように家人に言われ…」

ギュンターは頬を張られたようにぎょっ!としてその青年に振り向く。

凝視され、シャクーンは寂しげに囁く。
「私は…父の愛人の子。
逆らう事は出来ません…。
今迄は。
けれど母が先日亡くなり…もう足枷は無い…」

そう言って、美麗な面を上げる。
寂しげで…心許ない風情だったが、口調はきっぱりしていた。
「…もう…母の為に自分を抑える必要も無い」

ギュンターは躊躇ったが尋ねた。
「…つまり君の母が…父の言うとおりにしろ…と?」

シャクーンは首を横に、振った。
「…母は逆を言った。
辛いのなら、聞く必要は無い。と…。
けれど父の援助が無ければ母は、娼館に出戻りだ…。
体を壊し…もうあんな場所では働けないのに…」

ギュンターはシャクナッセルを見た。じっと…。
シャクーンは俯き、寂しげな微笑を零す。
「…私は娼館育ちです…。
だから何をすればグーデンが満足するのか、解ってる。
そんな私を…彼は最初重宝しました。

…けれど彼の嗜好は…」

「…初物好きだな………」
シャクナッセルは頷く。





つづく。
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