アースルーリンドの騎士『二年目』 35 剛胆な、男 35 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

補習でのギュンター、ディングレー対戦…。

下級生の参考に、成るんだろうか?

ただ、びびりまくるだけじゃないのかな???


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王冠2 アースルーリンドについて。国の紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)

恋の矢「二年目」を最初から読む恋の矢


ディングレーは底冷えする声で呻く。
「俺だってやりたいが、下級生の見本になる三年監督生の立場を今、忘れる訳に行かない。
三年の授業なら、講師が止めようがお前の剣が折れていようが、試合を続けてやる!」

怒鳴られてギュンターは一気に戦意解き、周囲…まだあどけなさのある一年の面々と、少し落ち着きは見せるもののまだ、少年の二年達を見、項垂れる。

「…流石だな。
俺はあんたに思いっきり剣振られ、立場なんかきっちり忘れてた」
ディングレーは顔揺らし頷き、が決着つけられず憤懣やるかたない。と言った様子で、班の者の集う場所に戻って行った。

ギュンターも同様、班の者らの場所へ戻ると
「済まない…負けた」
と呟く。

シュルツも…そしてスフォルツァでさえ目を、まん丸にするので聞いた。
「…どうした?」
「だって…ディングレー殿は三学年一の剣士です。
勝てたらあなたが、三学年一に成る」

ギュンターは吐息吐き、空いてるスフォルツァの横に腰下ろすと呻く。
「…どうだろうが、戦って勝てないのは気分が塞ぐ」

シュルツは横のスフォルツァを見、スフォルツァもシュルツを見て肩竦めた。





つづく。
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