派手にやる気は無くても
スフォルツァの恋心を無くすくらいは
活躍する気はあるようですね…。
アイリスって優雅に見えるけど
ギュンターやディングレーに張る位
負けず嫌いですもんね………。


アースルーリンドについて。国の紹介
イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
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くすくすくすくすくす…。
アイリスは笑うマレーに声かけられず二度、口を開けかけ、ディングレーが気づいてマレーに、馬から下りるよう顎をしゃくり、ようやくマレーは笑いながらディングレーの、馬から下りた。
アイリスは集合場所に一同が集結しているのを見、講師の元に馬進め、事態を告げる。
「…ドラーケンともう二人が突然腹痛…?
…何か、変な物でも食べてたか?!」
「道端に生えていた草を口に入れてましたね…。
ともかく、ディングレー殿とギュンター殿が二人を担いでいきましたので、彼らの班の者に伝言を頼まれました」
講師が、ローランデとシュルツに手招きする。
二人は馬で進み出る。
代わって講師が集う一同を促し、集団は動き出す。
アイリスは目前の二人の上級生に、馬上からにっこり笑って告げた。
「自分が戻るまで、班を頼むと。お二方共が」
ローランデはにっこり微笑んで頷き、シュルツも同様頷いた。
ローランデはすっと、講師の後に続く自分の班の者らの元へ、戻って行ったが、シュルツは馬の首を班の者らに向けたものの、アイリスに告げた。
「道端の草口にして腹痛?
私が見た時、彼らは拳喰らっていたように見えたが。
…君に」
講師はもう、皆を引き連れ教練校舎へ向かいつつあり…その場は、横に馬で付くマレーが聞いているだけだったが、アイリスは念の為、尋ねた。
「貴方が見たものを誰か他の者が、見ていましたか?」
シュルツは頷いた。
「スフォルツァが一緒だった」
マレーが、ぎくっとしてアイリスの表情を伺う。
が、アイリスは無表情。
シュルツがぼそっ…と付け足した。
「が、スフォルツァは知ってるみたいだったな。
苦笑いして、ため息をついていた」
その時ようやくアイリスが、にっこり微笑む。
「そのようですね」
シュルツはその、素晴らしく気品溢れる美少年に肩竦め、手綱取って彼らの班の元へ、戻って行った。
つづく。
今日も読んでくれてありがとう
