アースルーリンドの騎士『二年目』 34 波乱の、日曜午後。 19 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

$「アースルーリンドの騎士」


王冠2 アースルーリンドについて。国の紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)

恋の矢「二年目」を最初から読む恋の矢


 フィンスはヤッケルが、騒ぎの元が去って物見が終わり、退屈そうな表情するのに呆れた。

シェイルが、ローフィスを伴ってやって来る。
ローランデが、シェイルの瞳が泣いた後のように潤んでいるのを見て、囁く。

「…久しぶりだから…ローフィスと二人で過ごしたら?
僕らは構わないから」

フィンスはローランデの申し出を耳に、シェイルに向き直り、同感だ。と微笑んだ。

ヤッケルが、ローフィスをそっと見上げる。
いつも軽い雰囲気の彼(ローフィス)が、どシリアスなのにちょっと俯く。
だからくぐもった声でそっと呟く。
「……まあ…ローフィスが、良ければなんだけど」

けどヤッケルは、それを聞いた時見せたローフィスの表情が、ズキン!と胸に、突き刺さるのを自覚した。

心底苦しげな、表情。
シェイルが、ヤッケルの驚く表情を目に、咄嗟に背後のローフィスに振り向く。

フィンスが気づいて、顔を、下げる。
追随するように、ローランデも。

シェイルはいつでもローフィスの為なら自分を投げ出せたけど…ローフィスは、シェイルと二人きりで過ごす危険を決まっていつも、避けていた。

去年は…皆が、思った。
シェイルがこれ程思っているのに。
どうしてローフィスは、シェイルの思いを受け入れないのか!と………非難迄込めて。

けど決まってローフィスは、もっとシェイルを深く愛しているから…迂闊に男の彼を、抱いたりは出来ないんだ。

そんな苦しげな表情で皆に応える。




つづく。
Twitter「つぶやく」ボタン



$「アースルーリンドの騎士」


$「アースルーリンドの騎士」