アースルーリンドの騎士『二年目』 33 大変な週末、その2  5 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

さて。

校門では何があったのか?

リーラスが出てますからね。

やっぱり騒ぎでしょうね(笑)

以前、オーガスタスは滅多には動かず

彼が動くと大層大事。

と書きました。

が、オーガスタスって作者同様結構

面倒くさがりだったりして……。

それに反して騒ぎに首突っ込みたがるリーラス。

彼は要領よく、他人に押し付けるのが得意だから

平気なんでしょうね(笑)

「アースルーリンドの騎士」
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王冠2 アースルーリンドについて。国の紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)

恋の矢リニューアルしました♪
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恋の矢



 その少し前、教練の校門前に一人の若い御婦人の姿があった。
彼女は頼まれ事をされた。
と、教練生との面会を、門番に取り付けた。

がその数分後、二人の女性がそれぞれの用事で、やはり教練生との面会を申し出る。

二人の女性は争い、諍いながら、それぞれ用事を言い遣った。と理由を説明した。

門番が、困り果てている時後続の女性達が来た。

「…貴方方も、三年ギュンターに面会ですか?」
四人いる女性達は互いに牽制し合いながら、叫んだ。
「そうよ?!」

声は、揃ったが。

「アラル…レネッタ。
何してるんだ?こんなとこで」

リーラスが群れる女性を見て呟き、門番の一人は狂喜し、リーラスの元へ飛んで来て尋ねる。
「ご存知なんで?!」

門には六人の女性が足止めを喰らい、皆が口々に
「私が、ギュンターから言い遣ったのよ!」

とそれぞれの品をバスケットに持ち、めかしこんで側に居る女を睨み小突きながら、門番に叫ぶ。

互いに、今にも掴み合いを始めそうな雲行きで、リーラスは眉間寄せ足を止め、斜め後ろに居るオーガスタスの、背に囁く。

「酒場の常連達だぜ。
何でここ迄、押しかけて来てるんだ?」

門番の一人が嬉々として、事情を知るリーラスの元に詰め寄り、門前では門番の一人が必死で、雪崩込もうとする女性達を食い止めていた。





つづく。
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