アースルーリンドの騎士『二年目』 33 大変な週末、その2  4 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

さてこのあたりから

ギュンターってどんとん男っぽく、なるんですね…。

教練が猛者だらけだから

獰猛さが余計際立つようになってきて。

教練に来なかったら

もうちょっとやさ男だったでしょう(笑)

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王冠2 アースルーリンドについて。国の紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)

恋の矢リニューアルしました♪
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恋の矢



「ディングレーに世話になってる間は必要ないだろうが…自宅から女中や召使が呼べるなら、たまに掃除に来てもらえ。
講師に申し出れば、通行証を出して貰える。

…家が遠くて呼べないなら、余分に幾らか定期的に払えば、教練専用の召使が掃除してくれるそうだ。
金に余裕があり、自身で掃除出来ない奴はそうしてるらしい」

アスランはつい、呆けてギュンターの、顔を見つめた。
神話に出てきても可笑しくない程優美な美貌で、日常雑務とは無縁に見えるのに。

だからつい、尋ねた。
「あの…いつもご自身で掃除されてますか?」

ギュンターは微笑った。
「…掃除に来てくれる、女中も召使も居ないし、余分な金も無いからな」

アスランはおずおずと、もっと聞いた。
「もしかして毎日、されてるんですか?」
ギュンターは気づいて頷く。
「朝、起きた後食事の前にな。
ちょいと拭いて回って、シーツを替える程度だ」

アスランはびっくりした。
「床も?
あの…床は箒だけじゃありませんよね?」

「ああ…。
毎朝、水桶の水を新鮮な水と取り替えるだろう?
その前にモップがけし、汚れたモップを古い水で洗い、それを捨てて新しい水を汲む。
顔を洗ったり茶を飲むのに」

「…シーツもその時に、替えるんですか?」
「ああ…。
大抵一日使えば汚れるから…。
シーツを替えるついでにベッドも整える。
だが旅先だと、その後に朝食の用意するがここではしなくても食えるから、随分と楽だ」

アスランは顔を、下げたまま上げられなかった。

乗馬や剣はまだしも。
日常の、ギュンターには当然とも言える事柄が一っつも、自分が出来ないと思い知って。

ギュンターが俯き切るアスランの様子に、側に来て尋ねる。
「…どうした?
そろそろ始めないと、夕食に間に合わない」

が、アスランは手首を掴まれ引かれた拍子に顔を上げ、叫んだ。
「あの…僕、今日は…!」

が、その時突然扉を激しく叩く音がした。

「ギュンター!
来てくれ大変だ!!!」





つづく。
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