ギュンターも本心は、シェイルにだけは
「綺麗」と言いたいみたいですね。本心は。

アースルーリンドについて。国の紹介
イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)シェイルはアスランの様子に、目を見はった。
監督生が変わったからって…ここ迄変わるだろうか?
と言う程、おどおどした様子がすっかり消え、馬が全然言う事を聞いてくれず群れからどれだけ離れて行っても、焦ったりせず駆けつけたギュンターに、笑って尋ねる。
どうしたらいい?と。
それに…ギュンターの依頼を受けて、剣を教え始めたけれど、その瞳は真剣そのもの。
勿論、一気にひ弱さが解消される訳じゃなく、剣筋もたどたどしかった。
…でも、周囲を気にするで無く、自分のヘタさに赤面して、人の目から隠れるように自信無げに剣を振っていた頃とは雲泥の差。
相対すと、子供相手にしてるのかと思う程ひょろひょろの剣だった。
けれど幾ら弾いてもまた構え、どれだけでも向かって来る。
つい…剣を交えながら笑いが漏れた。
アスランが、剣を降り下ろしながら尋ねる。
「可笑しいですか?」
だから振られた剣を弾きながら答える。
「こんなに手数を入れられちゃ、油断したどっかで、斬られそうだ!」
アスランも笑って、剣をまた振る。
「僕でも、勝てますか?」
シェイルは思い切り笑った。
「その為の訓練だ。
君は絶対勝てるように成る!」
アスランは嬉しそうに言った。
「シェイルさんが凄く強くて良かったです!
じゃなきゃ、その綺麗な顔に思い切り、剣は振れません!」
途端、シェイルは膨れっ面して言った。
「綺麗なのは君だってそうだし!
何よりギュンターだってうんと綺麗だ!!!」
ギュンターは皆の視線に気づく。
シェイルの叫びに皆、呼応するように、少し笑い混じりでギュンターの顔を注視していた。
つい…吐息が漏れる。
「俺程度しか、綺麗見てないのか?
もっとべっぴんは世の中にいっぱい居るぞ?
第一綺麗は、女に言う時にとっとくもんだ!」
が、皆は不満そうに、可憐な美少年シェイルに顎を振る。
「………だろうが、奴だって男だ!
幾ら可憐で可愛らしく見えようが!
男に綺麗は禁句だ!
言われて嬉しい奴は居ない!!!」
つづく。
今日も読んでくれてありがとう
