アースルーリンドの騎士『二年目』 30 三年監督生ギュンター 3 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

挿絵書きかけましたが

時間が全然ありません…。

しかしもう、この頃から、

ギュンターは女性の注目株だったようです。

でもまだこの頃は、可愛いトコロもあったりしたんだろうな…。

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王冠2 アースルーリンドについて。国の紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)



扉が開くと、店内に居た僅かな女性客が、一斉に戸口のギュンターに注目する。

「………………」
アスランは女性の注目浴びる長身のギュンターを見上げたが、ギュンターは微かに顔を傾け、戸口の直ぐ側の座席に、アスランの背を押して促す。

アスランは押されるまま椅子にかけ、ギュンターはテーブルを挟んだ向かいに座る。

テーブルを挟み、ギュンターが見つめる。
間もなく、店の看板娘らしい若い美人が、盆を持ってそっとギュンターに屈む。

「今日は、随分可愛い連れね?」
「教練の後輩だ」

途端、彼女はギュンターに向いていた顔をアスランに向け、目を見開く。
「…てっきり女の子だと…。
マズイんじゃない?こんな可愛い子が教練って」

ギュンターは教練生が常連で教練については情報通の、店の娘に顎をしゃくる。
「…いいから、果実水を持って来てくれ。
今日は何がある?」
「葡萄。
李もあるけど。
どちらにする?」

顔だけ向けられその美人に問われ、アスランは暫く彼女を見た。
明るい栗毛にくっきりとした青い瞳の、目鼻立ちのはっきりとした美人。
その癖、どこかとてもチャーミングに見えた。

アンネス以外は家の女中くらいしか、女性との交流がない。
だからつい、彼女に見惚れた。







つづく。
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