更新遅くなったので
お詫びで長目………。
ギデオンと会話するファントレイユはど迫力…。
こうでも言わないと、王族のギデオンには意見が
通らないんでしょうね………(笑)




追加更新情報とかつぶやきますので
良ければこちらでチェックしてやって下さい!

登場人物紹介
イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)だがファントレイユは皮のベルトを、見ているゼイブンに手渡す。
ゼイブンは受け取り…そのベルトにびっしり、小刀が付いているのに気づいて、感激した。
「…俺が投げて前を、切り開く」
ゼイブンが呟くと、ファントレイユが頷く。
がじっ。とゼイブンを見、吐息吐いて尚も洞窟の奥で伺う、盗賊の群れを睨め付けてるギデオンの背に、話しかける。
「ギデオン。ゼイブンを乗せて先頭を走ってくれないか?
彼は短刀の名手だから、馬上から敵を倒せる」
ギデオンは不満そうだった。
「乱闘は、もう終いか?」
「だって一頭の馬に、三人乗るのは無理だ」
ファントレイユの言葉に、ギデオンは馬上のローフィスを見る。
「彼は一人で、大丈夫だろう?
私は残って存分に楽しむから」
ゼイブンは勇敢を通り過ぎてそれは凶暴な右将軍子息(この時近衛でギデオンは既に准将の地位にいた)の言葉に呆れ返ったが、ファントレイユは言った。
「彼(ローフィス)は怪我をしていて気絶寸前だから、私が抱きかかえて馬を走らせる。
…だから…私としては凄くゼイブンと同乗したかったが君に、譲るんだ!」
「ならお前が父親と同乗すればいいだろう?」
が、ファントレイユは目を剥いた。
「君が怪我人相手に、優しく気遣う扱いが出来るのか?!
人を扱う力加減がさぞかし苦手だろう?!」
ギデオンは、失礼な!と憤慨し、両脇に拳を当て顎をしゃくる。
「出来るに決まってる!」
ファントレイユはぐっ。と堪え、上目使いでその王族の、素晴らしく綺麗で尊大な顔を見、告げる。
「…ローフィスは大切な、私の恩人なんだ。
ひどい怪我をしてる。
大切に、傷が痛まない様…けど馬から落ちないようにしっかり、抱きかかえて馬を操らなくてはならない」
今度はギデオンが、ぐっ。と黙った。
ファントレイユはその様子に、吐息混じりに囁く。
「やっぱり優しい扱いは苦手で、出来ないんだろう…?」
「…そうは、言っていない。
恩人を気遣えばいいだろう?
私は先頭で、短剣の達人の君の父君を後ろに乗せ、愉快に賊を馬で蹴立て追い散らす」
ファントレイユはぐったりするように項垂れ、囁いた。
「…そうしてくれ」
つづく。
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