アースルーリンドの騎士外伝。『幼い頃』冒険の旅 547 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

今日は、切れ目が無かったのと

更新遅くなったので

お詫びで長目………。

ギデオンと会話するファントレイユはど迫力…。

こうでも言わないと、王族のギデオンには意見が

通らないんでしょうね………(笑)

「アースルーリンドの騎士」
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追加更新情報とかつぶやきますので
良ければこちらでチェックしてやって下さい!

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王冠2 登場人物紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)


だがファントレイユは皮のベルトを、見ているゼイブンに手渡す。
ゼイブンは受け取り…そのベルトにびっしり、小刀が付いているのに気づいて、感激した。

「…俺が投げて前を、切り開く」
ゼイブンが呟くと、ファントレイユが頷く。

がじっ。とゼイブンを見、吐息吐いて尚も洞窟の奥で伺う、盗賊の群れを睨め付けてるギデオンの背に、話しかける。

「ギデオン。ゼイブンを乗せて先頭を走ってくれないか?
彼は短刀の名手だから、馬上から敵を倒せる」

ギデオンは不満そうだった。
「乱闘は、もう終いか?」

「だって一頭の馬に、三人乗るのは無理だ」

ファントレイユの言葉に、ギデオンは馬上のローフィスを見る。
「彼は一人で、大丈夫だろう?
私は残って存分に楽しむから」

ゼイブンは勇敢を通り過ぎてそれは凶暴な右将軍子息(この時近衛でギデオンは既に准将の地位にいた)の言葉に呆れ返ったが、ファントレイユは言った。

「彼(ローフィス)は怪我をしていて気絶寸前だから、私が抱きかかえて馬を走らせる。
…だから…私としては凄くゼイブンと同乗したかったが君に、譲るんだ!」

「ならお前が父親と同乗すればいいだろう?」
が、ファントレイユは目を剥いた。

「君が怪我人相手に、優しく気遣う扱いが出来るのか?!
人を扱う力加減がさぞかし苦手だろう?!」

ギデオンは、失礼な!と憤慨し、両脇に拳を当て顎をしゃくる。
「出来るに決まってる!」

ファントレイユはぐっ。と堪え、上目使いでその王族の、素晴らしく綺麗で尊大な顔を見、告げる。

「…ローフィスは大切な、私の恩人なんだ。
ひどい怪我をしてる。

大切に、傷が痛まない様…けど馬から落ちないようにしっかり、抱きかかえて馬を操らなくてはならない」

今度はギデオンが、ぐっ。と黙った。
ファントレイユはその様子に、吐息混じりに囁く。
「やっぱり優しい扱いは苦手で、出来ないんだろう…?」

「…そうは、言っていない。
恩人を気遣えばいいだろう?

私は先頭で、短剣の達人の君の父君を後ろに乗せ、愉快に賊を馬で蹴立て追い散らす」

ファントレイユはぐったりするように項垂れ、囁いた。
「…そうしてくれ」







つづく。
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