12　生け贄の子羊達　1５

ローランデ直しました…。

でもヤッケルもまだ………。

ともかく、物語の主軸、ギュンターとローランデの初顔合わせ。

口を聞いたのも初めて。

のシーンなので

ローランデのアップだけ急遽直しました♪

イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
ローランデの、眉が寄る。
確かにその美貌は飛び抜け、彼の前に立つシェイルと並んでも遜色無い程目立つ。

けれど心が震える程の正義感をその三年の、長身の青年は持っている。だからこそ…！

がギュンターがローランデの返答が遅いのに、業を煮やして歩を進める。

咄嗟に…ローランデは彼に、しがみついていた。
「…言ったろう！相手はそこらの貴族じゃないと！」
ギュンターはしがみつくその青の瞳が自分を心配してる。と解った。

「良いから言え！
俺だって馬鹿じゃない。
助っ人が、必要無いと解ったら部屋を間違えたと引くさ！」

『本当に…？』
ローランデが叫ぼうとした時、アイリスが飛び込んで来た。
「私が案内する…！
ギュンターこっちだ」

「…アイリス！」
付いて来ようとするローランデに、アイリスは振り向く。
「貴方だと睨まれる！
幸い私は侮られてるから、逆に逃げ道がある！」

「………本当か？」
ヤッケルが、駆け去る二人の背を呆然と見つめ思わず歩を止めるローランデの、横に来てぼやく。
フィンスも横にやって来ると、つぶやく。
「少なくとも奴には君の歩を止めさせるだけの、説得力はあるようだ」

長身の同級生、品のいいフィンスにそう言われ、ローランデはついその端正な顔を、見上げた。

マレーは再びその学校一の美少年が自分の横に、慰めるように寄り添った時とうとう、彼の胸に顔を、突っ伏した。

以外な事にシェイルは…慰めるのに慣れたような安心感と暖か味があって、マレーは思わずしがみつく。

シェイルはマレーを、抱き止めるように胸に抱(いだ)き、両腕をそっとその背に、回した。

つづく。