12　生け贄の子羊達　1２

昨日のフィンスとマレー、とりあえず完成しました。

フィンスがまだ１５才で線が細くて初々しいです♪

でもこの人も、スフォルツァとか系で

武人の家系の大貴族。

幼い頃からそれは厳しく武人魂を叩き込まれ

剣術の鍛錬が欠かせない毎日を送って来てます。

でもあんまり初々しくて、描いてる間、楽しかった…。

登場人物用に描いた絵は、どっちかってーと大人のフィンスだったし。

まだこの年ではそこそこだけど

その内１９０センチ代に上る長身に。

友人のヤッケルはシェイル同様１７０センチ代で収まってるから

さぞかしやっかんだでしょうね…。

フィンスってば、この１５の時点でも１８０センチ近くあったんでは？

マレーとかは多分１５０センチそこそこでしょう…。

二年組。シェイル、ローランデ、ヤッケル。の中では

一番性格地味だけど

地味に成りようが無い…。

背は高いし男前だし、品はいいしで。

でも彼はスフォルツァと違って控え目だからね～。

しかし控え目でも目立つ…。

やっぱ、ローランデ、シェイルって言う

学園のスターと友達してるからかな？

ともかく、静かな実力派です。

でもって文ではしがみつかれたのはフィンスの横のヤツの筈だった…。

絵もそのつもりだったんだけど…。

マレーってば必死で、フィンスにまでしがみついちゃったから

後で文直さないとだわ…。

肝心の、ローランデの絵が無い…。

新たに描くか、以前のラフを手直しするか、思案中…。

ヤッケルも無い…。

フィンスだけ描いたとなれば、きっとヤッケルは

ぶーぶー私に文句を言うな………。

物語のメインは確かローランデの筈なのに…。

この連中の出番がこうも遅れるとは………。

登場人物紹介

イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)

「フィンス！どうした？」
尋ねた武人の背後から、小柄な…金髪に近いもしゃもしゃの栗毛の短髪の青年が姿を見せる。
二人は並び、自分を見つめていた。

小柄な親しみ易い茶の瞳をした青年が柔らかな声で尋ねる。
「…君は…？
逃げ出して来たのか？」
「僕…僕戻らないと…」

が、フィンスと呼ばれた気品溢れる武人は腕を引く。
「…戻った所で…ひどい目に合うぞ？」

マレーは叫んでいた。
「戻った方がマシだ！
逃げ場なんてどのみち無いんだから！

逃げ出してディングレーを呼んだと解ったら…！
犯されるじゃ済まない！
半殺しにされる!!!
でもどうしても……どうしても…………!!!」

フィンスはヤッケルを見た。
ヤッケルは解った。と頷き、尋ねる。
「どっちを呼ぶ？
アイリスか？
それともナンバー２か？」

「学年無差別剣の練習試合は明日だ。
そしたらどっちがボスか判明する」
「だから、今日はどっちを呼ぶ？」
ヤッケルに凄まれて、フィンスは曖昧に首を振る。

ヤッケルはぼやいた。
「俺の勝手にしろ!か。
そうするよ!」
「俺も行く」
背後から顔を出すシェイルに、ヤッケルは怒鳴った。
「お前迄来たら、俺の代返は誰がする!!!」

そして駆け出すヤッケルの背を見ながら、フィンスはシェイルにつぶやく。
「どっちみちあいつの代返なんてバレバレだ。
彼を頼む。私は経験がないから…どうも慰めるのは苦手で………」

シェイルは苦笑してマレーの腕をそっと取った。

つづく。