
まだ間に合いませんね……。
すみません。
それと昨日のあっぷ、誤字と間違い有りました。
修正しました。
ご報告まで。
ダンザインとウェラハス。
二人ともとっても崇高で美形で格好いい。
とだけ覚えて置いて下さいね。
登場人物紹介
イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)議事招集時間の少し前…別室で待機していたダンザインはふ…。と目を凝らす。
なにか…そう、何か…とても古く、微かな気配がして……。
微かで…だが巨大な“気”が、胎動を始め、動き出している。
…そんな感覚に、ダンザインはより一層感覚を研ぎ澄まして目と耳を、見えぬ“気”、聞こえぬ“波動”を拾おうと必死で辺りを見回す。
…が…それは本当に微かで…余程の者ですら、捕らえられぬ程微弱な囁きのようだった。
『お時間です。議場にお運びを』
まだ室内から出ぬ神聖騎士団長に、神聖神殿隊の一人がそう頭の中へと話しかけてくる。
がダンザインはその回路を閉ざし、一路、『西の聖地』に向けて“気”を送る。
直ぐ、ウェラハスが気づいて問いかけて来る。
“そちらで何か、ご不安でも?”
“今から送る、この微かな“気”に、心辺りが無いか賢者達に尋ねて欲しい”
神聖騎士団を抜け、後輩達に道を譲り岩山の山頂を住まいとする“賢者”達…。
激しい戦いと常に緊張を強いられる栄誉ある職務から解き放たれ、その心と体を休めている、懐かしき同胞達。
彼らの内の誰か一人なら…心辺りが、あるのかも知れない。
が、ウェラハスが唸る。
“…これは………木の葉の落ちる音が大音響に聞こえる程の…うんと微弱な波動ですね………”
“そうだ。だが確かな“音”である事は変わりない”
ウェラハスは聞き取りにくいその微弱な“波動”と“気”を、何とか捕らえるとダンザインに返した。
“時間が…かかるかもしれません”
がその時『西の聖地』のウェラハスに、ダンザインの“気”が光と成って放たれた。
光の中のダンザインは、言葉ですら無い、光の振動でこう告げる。
“私は彼らに安全を護ると約束している”
あまりにも…光に溶けた言葉で、それが消えた後ですらウェラハスの体内の隅々にその言葉は光と成って留まり、彼は自分の敬愛すべき男の心根に打たれ、直ぐ身を起こし、別室に居るミューステールに回路を開き、囁きかけた。
“力を…。岩山まで飛べるだけ”
封印で護られているその地には、“影”の傷を癒す騎士達が、外界を寄せ付けず幾重にも張り巡らされた堅い結界で安寧を得ている。
その封印を…彼らが開けてくれるかすら、解らない。
が、ダンザインが光の言葉を送る程だ。
その封印を、何としても解いて彼らと会え。
その決意はそう告げていた。
ダンザインはウェラハスが輪の中心。
『光の国』から光を得る事の出来る唯一の者、ミューステールと回路を開くのを感じ、ようやく神聖神殿隊の者が再び催促するのを耳にした。
『議場にお運びを。
既に候補者二人が、我らが長の、御前に集っています』
ダンザインは頷いた。
議場にいきなり飛んで現れるのは無礼だ。
議場の殆どを、人間が占めている。
これから幻術に誘う、人間達を驚かせるのは幻術師達の仕事の邪魔に成りかねない。
幻術の導入には安らかな“気”に身を委ねて貰わねばならないから。
ダンザインは議場の扉の前に一瞬で飛び、その扉を開けた。
つづく。
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